世界は色で満ちている(色の美しさを楽しむ作品作り)
紙をちぎると、魅力的な形が生まれます。その魅力的な形で、何を作ろうか、と考えるのも楽しいですね。今日は、紙をちぎったり、切ったりするところから始まる遊びをご紹介します。材料は、紙!
1.紙をやぶいた形で楽しむ
一番簡単な方法は、びりびりっと破いて、破いた形を何かに見立てること。
色のついた画用紙や折り紙を、なるべく「適当に」破ります。びりびりびりっとね。
破いたものを白い画用紙の真ん中あたりに貼っちゃいましょう。さて。何に見えるかな。見えたものを何かに見立てて、パーツを描きたしたりして、形で遊びます。「あっ!○○に見える!」とカタチを見出す瞬間が、楽しいですね。
下の写真は「ぞうさん」です。身体の割に、耳も鼻も控えめサイズなところが、なんとなく愛嬌があります。よく見ると、右の方に目が小さく描いてあり、鼻と胴の間も切込みが入っているんですよ。
2.破いた紙で模様を作る
破いたものを模様みたいに自由に貼っても、すてきですよ。写真は、びりびりちぎって貼って作った、真っすぐじゃない縞の縞模様。真っすぐじゃない模様の感じが惑星っぽいかも、と丸く切り抜いて、黒画用紙に貼りました。
3.紙の色に注目する
もう1つ紹介するのは、娘が創作教室で体験した手法、コラージュです。
創作教室では、雑誌やチラシの写真の中から色を見つける、という方法で、作りました。色を探す目的で写真を見ると、身近な写真が全く違って見えるんですよね。
黄色いねずみさんは、スーパーのチラシのうにやオレンジ。青いねずみは、電気屋さんのチラシのパソコンの画面。赤いハートは、特売のすき焼き用肉の写真です。該当部分をちぎったり、はさみで切ったりして、下絵の上に貼り、絵を作っていきます。
もちろん、作品が完成するのも嬉しいのですが、それを作るまでの1つ1つを楽しめたらすてきだなぁと思っています。このコラージュ―遊びも、1度遊ぶと、世の中の「色」を見つける視点が、ぐっと研ぎ澄まされてくるので、そんな変化に気づくのも面白いですよ。
4.色の美しさを味わう
さて、今日、この遊びを紹介したのは、エリックカールさんのニュースを目にしたからです。(ご遺族は〈夜空を旅している〉と表現されたそうです。)エリックカールさんは自分で描いた美しい色をカタチに切り抜き、コラージュの手法で美しくて、子どもたちがわくわくする絵本を何冊も何冊も生み出しました。
エリックカールさんは、色の美しさに魅了されたと繰り返し語っていました。今、私の身近な子どもたちは、世界を彩る美しい色の中で暮らしています。本当に幸せなことと思います。
エリックカールさんの手法で作品作りを楽しむ遊びも1か月程前にご紹介しました。
先日紹介したPLAY!MUSEUMでも、エリックカールさんの魅力に沢山出会いましまた。
子どもたちが、これからも、色の美しさを存分に感じ、色に出会うことや、色を感じる生活を大事にできたらすてきだなぁと思っています。
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