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昔ながらのモノだから人気があるのではなく 人気があるから今も残っているのだ

コマとかブロック、折り紙、積み木・・・のような遊びは陳腐化しない。私が子どもの頃からあったけれど、今も変わらない。子どもたちにとっては、50年以上昔からあるおもちゃかどうかなんて、関係がない。自分にとっては、初めての出合いだし、そもそも、楽しく遊ぶことができれば、それ以上、何の問題もない。

50年以上昔からあるおもちゃが陳腐化しないのに、5年前のおもちゃは古く感じる。ブームが過ぎたキャラクターや、5年前には最新だった技術など、製造された頃、ちょうど「旬」だったものは、旬が過ぎると急に魅力を失う。「あぁ、ちょっと古くさいね」という印象を放つ。

子どもを取り巻く環境は時代によって刻々と変わるけれど、子どもの本質は、そう大きくは変わらない。だから、楽しいと感じるものも、実はそう大きくは変わらない。動きがあるもの。自由度があるもの。何かを作りだせるもの。

コマやブロックや積み木は、ただ単に「昔からある」おもちゃなのではない。「50年前のおもちゃ」のうちの多くは「昔は人気があったおもちゃ」として、今ではもう取扱っていない。その中で「今も子どもたち人気がある」と言われ、淘汰されて、残ったものが「昔からあるおもちゃ」なのだ。

昔ながらのおもちゃが子どもに人気があるのではない。子どもたちに人気があるから今でも残っている、というお話でした。

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