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牛乳パックを天井まで積む
牛乳パックを積んで積んで、天井に届くくらいまで積み上げたことがある。
ことの発端は、子どもの城の全館プレイデーみたいなイベントに行った時。息子はまだ0歳だったと思う。
この日は、全館でいつもと違うあそびを展開したり、地下の体育館で体を動かす遊びを教えてくれたり、離乳食の講座があったりした。
その催しの中の1つのお部屋では、お部屋中に牛乳パックが散らばっていた。
よく見ると、1つ1つの牛乳パックは、2つの牛乳パックを組み合わせて作ってある。時々、振ると音のするものもある。中にモノが入っているらしい。(ペットボトルのキャップとか、どんぐりとか、そういうもの。)何個かを積んでは、ざざーっと壊したりして自由に遊べるようになっていて、気づいたら息子は牛乳パックに埋もれていた。
「牛乳パックを2つ組み合わせたものです。お家でも簡単に作れますよ」とスタッフの方が教えてくれた。やってみようか。
牛乳を飲み終わったら、牛乳パックのフタの部分を大きく開く。底面はそのまま。上面だけが大きくあいた状態。牛乳パックをよくすすぎ、洗って、乾かす。乾いた牛乳パックが2個たまったら、この2つを組み合わせる。組み合わせる、と言っても、上面(開いている面)同士が向かい合うように持ち、片方の牛乳パックの穴に、もう片方をぎしぎしーっと、詰め込むだけ。同じ大きさのものを組み合わせようとしているので、多少の無理はあるが、気にしない。力を入れて、ぎゅうっと突っ込む。
これで、できあがり。
もとの牛乳パックとほぼ同じ大きさの角柱ができた。
牛乳パックが二重になっているので、まぁまぁ丈夫。
切ったり貼ったりしたいないので、元の強度が保たれている。
この牛乳パックの柱が、シンプルなので、何にでもなる。
並べてもいいし。
立ててみてもいいし。
積んでもいいし。
横に置いて、何個も並べれば電車みたいにも見える。
座っても、そう簡単につぶれない。
15個くらい並べれば、子どもが寝られるベッドにもなる。
軽いから子どもでも持てるし、崩れてもあぶなくない。
まぁ、すぐれものなのだ。
私も夫も牛乳が好きで、1日に1本のペースで低脂肪乳のパックがなくなる。
ということは、1日に1本のペースで材料が供給される。2日で1つみきが完成する。
そんな訳で、牛乳パックつみきはどんどん増えていった。
高く積むために一番いい方法は井桁に積むこと。
井桁に積んで、すぐに息子の身長を超え、気づいたら私の身長も超えて、天井に届かんばかりまで増えた。
いやぁ、楽しかった。よく遊んだよ。
さんざん遊んだあと、部屋の配置換えの都合か何かで、牛乳パック積み木を一度全部たたもう、ということになった。2つに組み合わさった牛乳パックはかたくて、なかなか外れず苦労した。その後、牛乳パックをリサイクル用に切り開いたのだが・・・。あまりに量が多くて、はさみを持つ親指の付け根が痛くなり、数日に分けて切り開いた。
よく遊んだ。
身近なもの、そして、大して加工もしない、そのままのものでも、こんなにも遊べる。それから、他愛もないものでも量が増えることで、あそびの展開がぐっと広がるんだよ、という事例でした。