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あなたの力を必要とする企業に出会おう!「就職氷河期世代のための合同説明会」開催

2024年7月27日にアスト津で開催された「就職氷河期世代のための合同説明会」。就職氷河期世代を対象にした求人を募集している中勢地区の企業(約10社)が参加し、30名ほどの方が訪れました。

気軽に参加してほしいとの思いから、服装は自由、履歴書も不要。自分が気になる企業のブースを訪れて担当者に1対1で直接話すことで、求人票だけでは見えない部分を知ることができます。今回は、合同企業説明会の様子をお伝えします。

合同企業説明会のまわり方

【受付ブース・休憩コーナー】
受付を行うと、今回の説明会に参加している企業の一覧をもらうことができます。話を聞きたい企業が決まっていない方は、企業ごとの募集職種が書かれた求人票を確認できる「休憩コーナー」で、資料を確認してみましょう。

受付には就職氷河期世代支援専門員の方も待機しているため、「求人票の見方がわからない」「どの企業に話を聞きに行こうか迷っている」など不安を感じている場合は、相談することができます。話を聞きに行きたい企業が決まったら、会場内をまわってみましょう。

【カウンセリングブース】
会場内には、就職氷河期世代支援専門員(カウンセラー)によるカウンセリングブースも設置されています。通常、就職氷河期世代のための専用相談窓口「マイチャレ三重」にて就職相談、キャリアコンサルティングなどを行っていますが、カウンセリングブースでも同様の相談をすることができます。

「休憩コーナーで求人票の一覧を見ても、自分にとってどの職種、企業がいいのか迷われる方はぜひカウンセリングブースでご相談ください。例えば興味がある業種が複数ある場合、求人票を見ながら各社にどんな特徴があるのかを一緒に読み解くこともありますし、『この企業を受けてみたいけど、これまでの経歴やスキルが活かせそうか』というお悩みをお聞きすることもあります」(就職氷河期世代支援専門員)

今回の説明会ではさまざまな企業から応募があり、その中から約10社が参加しています。募集職種は販売、営業、製造、調理、介護とさまざま。
「男女の垣根なく参加していただきやすいように、幅広い職種を揃えたいと思っています。製造業であっても技術職だけでなく、事務職も募集をしているところを選出させていただいたりしています」(就職氷河期世代支援専門員)

中間管理職として活躍できる世代を求めて

実際に今回参加した企業を一部ご紹介します。
1社目は、空調や換気設備、上下水道工事など社会インフラの整備を行う建設業。ブースに座ると、担当者の方がパネルを使って「この仕事が社会にどのような影響をもたらすのか」ということまで丁寧に説明してくれました。業務内容についても例え話を交えて話してくれるので、もともとその職種を視野に入れていない人も興味を持てるようなお話でした。

「建設業は肉体労働というイメージがあると思うんですけれども、当社は現場監督の会社です。サッカーで言うと長友選手や三苫選手が技術職で、弊社は監督の立場になります」(建設業担当者)
今回のような就職氷河期世代を対象にした説明会に参加したのは、中間管理職として活躍できる世代を求めているからとのこと。

「弊社は20代の社員が多く、次に50代のベテラン社員が多いんです。そのため、その世代を繋いでくれる層を求めています。ちょうどその層が就職氷河期世代なんです」(建設業担当者)

他業種から転職される方も多いため、職員研修も充実しているそう。

「入社後2、3年は先輩社員がついて指導する制度をとっているので、安心して知識を身につけていただくことができます。必要な資格は働きながらとれるので、ファーストフードの仕事など異業種からの転職者も多いんですよ」(建設業担当者)

対面で話すことでミスマッチを防ぐ

2社目は、電気や医療機器などのモノづくりに携わる企業。こちらは技術職だけでなく事務職も募集しており、企業ブースには女性の方も訪れていました。

「当社が求めているのは、試験データをレポートに落とし込んで入力していく事務職なんです。しかし募集職種は『事務職』になるため、皆さんがイメージされる経理事務とは違う。とはいえ、経歴の中でどんなスキルが当てはまるのかわかりづらいんです。Webだけだと伝わりにくい部分があり、こうして対面で話せるとミスマッチは防げていいですね」(モノづくり企業担当者)

もしミスマッチであった場合でも、経歴をみて別の職種を案内することもあるのだそう。

「事務職で応募していただいたけど、試験の補助を行う職種について話をしたら応募職種を変更された方もいます。ずっと座っているより、動ける仕事が向いていたようで、今は楽しんで仕事に取り組んでいただいています」(モノづくり企業担当者)

こうした企業のブースに訪れた際、どのような質問をするといいのか聞いてみました。

「やはり条件だけで仕事を決めてしまうと、入ってからギャップを感じてしまうと思うので、自分が入社した後のイメージを持って質問していただくといいと思います。例えば、事務職といえどどんな仕事が任されるのかなど業務内容を積極的に聞いていただけると、ギャップを埋められるかなと思います」(モノづくり企業担当者)

未経験から幹部候補に

3社目は、土産物の販売や調理を行う施設を行う観光業の企業。こちらでは、幹部候補も募集していました。

「これまで類似した業界で働いた経験があるなら、学歴は問いません。接客の仕事が好きな方なら、数年は働いていただき、営業や接客のセンスが見合う方なら各店舗の支配人や、本社の営業部門にも配属可能です」(観光業担当者)

これまでにアルバイトからスタートした方が管理職に就いたり、30代後半から未経験で正社員として入社した方が店舗内でコーナー長となったことも。

「やる気さえあれば管理職にもなることができる環境です。給与や待遇面も遠慮なく聞いていただき、未経験からでも上を目指したいという意欲のある方にはぜひご応募いただきたいですね」(観光業担当者)

説明会に参加して感じたのは、やはり直接企業の担当者から話を聞くことで、企業や仕事への理解度がぐんと深まるような気がしました。最近ではWebでの書類選考や面談も増えていますが、面接に進んでから「何か違うかも」という違和感を感じることもあると思います。

研修や資格取得制度などのバックアップ制度があるか、自分の持つスキルがマッチするのかなどその場で感じた疑問や質問を聞くことで、そのようなミスマッチを防ぐこともできるのかもしれません。

次回の合同企業説明会は、12月には伊賀、2月は四日市で開催を予定しています。ぜひ、ご参加ください。

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