純愛
たくさんのことを乗り越えて今がある
さあ、笑おう
彼と出会ったのは今から3年前
友達の紹介だった
一目見て気に入った
カッコよかった
そこから私の猛アタックが始まった
カラオケに行ったり、紅葉を見に行ったりした
楽しかったよ
出会ってから初めての冬
君は私の隣にはいなかった
きっと今頃別の人の隣で笑ってるのかな
私と見た夜景を別の人と見に行ってるのかな
涙が溢れ出してきた
こんなにも好きだったのに
最近やけにデートに誘ってくれる女の子がいる
友達の紹介で出会った子だ
初対面で凄く接しやすくとても好印象だった
けどデートを重ねる度に気がついた
友達だ
女の子として見ている自分はいなかった
君と出会って初めての冬
一緒に見に行こうと言われていた夜景
僕は断った
「ごめん。その日は別の予定がある。」
「そっか。気をつけてね。楽しんで。」
「うん」
僕には他に好きな子がいた
これ以上彼女を苦しめたくなかった
これっきりだ
彼と約束した夜景を1人で見に来てしまった
涙が止まらない
なぜ?
ただ都合が合わなかっただけじゃないか
いや違う
だって
目の前にいる彼は
他の女の子と腕を組みながら夜景を見ているから
来るんじゃなかった
恋とはタイミングが大切だ
素直な子が結ばれる
私はこの言葉にどれだけ苦しめられただろう
未だに苦しめられている
タイミングが悪かった
素直になれなかった
この一言で諦められたらどれだけ幸せだろう
諦められるわけが無い
心のどこかにずっと引っかかっている君
さようならは言えなかった
またね
また会いたくなってしまうから
求めてしまうから
君と撮った写真を見返す深夜1時
backnumberの思い出せなくなるその日までを聴きながら
世界で1番大事な人がいなくなっても日々は続いていく
歌詞に心を締められた
そして小さな声で言った
さようなら