蝉が死を迎え 月が長くなり始めた 自分に殺意が湧くことはあるだろうか 己を醜く殺してしまいたくなる 自分の思い描いた自分とは違う自分な今 私は何を思うのだろう 表の仮面を付け嘘の笑顔をしている自分に 一体何を言う資格があるのだろう 心の中で最愛なものが無くなった音がした 空いた穴はとても綺麗とは言えない形 不格好でまるで死神に抉り取られたような形 そこに天使の魂を入れてくれる人は現れるのでしょうか 思い出の色は赤黒い血の色をしていた 絡まった心を解いて 嫌いな最愛なものを想
淡い空を眺める午後 窓の外にはいつもの景色 いつもの景色に今日はお客が居た 猫 鳴き声と共にこちらを見る眼差し 猫 首が爛れてしまっていた 鳴き声を聴く私 しかし私にはわからなかった 何を伝えようとしているのか 私はそこで何も出来なかった 自分の不甲斐なさに涙が出た 自然とは美しく残酷だ 猫 強く生きている猫 私はどうなのだろう
夜にしがみついて 朝で溶かして 何かを引きずって それも忘れて だけどまだ苦くて すごく苦くて 結局こうやって何か待ってる クリープハイプのナイトオンザプラネット 私にとって1番思い出深い曲だ これは夏の話 友達と2人で遊んでいた 2人とも見た目は完全に地雷系 そんな時、友達が言った 「あのさ!ずっと気になってた古着屋行こうよ!」 私は否定した。 古着屋に入れるような見た目ではなかったから。 友達は強引に私の手を引いて古着屋に入った。 周りの視線が気になる。 そ
彼が創る音楽が好きだった。 もう聴くことはないのだろうけど。 1人夜の街を歩いていると歌声が聴こえた。 それはどこか儚い歌声だった。 路上で弾き語りをしているその男は どこか寂しい顔をしていた そして歌った 「最初で最後の愛した人よ。さよならを言うまもなく蝶となり消えた。」 普段恋愛モノの音楽を聴かない私にとって とても心に刺さり涙が流れた 先日、彼女と別れた。 5年付き合った彼女だ。 彼女は消えた。 いつの間にか夜、帰ってこなくなっていた。 そして
たくさんのことを乗り越えて今がある さあ、笑おう 彼と出会ったのは今から3年前 友達の紹介だった 一目見て気に入った カッコよかった そこから私の猛アタックが始まった カラオケに行ったり、紅葉を見に行ったりした 楽しかったよ 出会ってから初めての冬 君は私の隣にはいなかった きっと今頃別の人の隣で笑ってるのかな 私と見た夜景を別の人と見に行ってるのかな 涙が溢れ出してきた こんなにも好きだったのに 最近やけにデートに誘ってくれる女の子がいる 友
彼から返してもらった服 夜中1人で彼の匂いを嗅いで泣いてしまう あの日のことを思い出す 「じゃあ。またね。」 次はいつになるのだろう またなんていつくるのだろうか 彼の背中を追いかけたくなった ずっと隣にいたい この時間が永遠に続けばいい 幸せだった けど彼は消えてしまう 夜の街の中 人混みに紛れて消える彼を 私は黙って見つめることしか出来なかった 何も言えなかった 「まだ一緒にいたい」 「帰らないで」 「寂しい」 そんな言葉ひとつも言えな
俺は走る 俺は一体どこへ向かっているのだろう 俺は一体何を求めているのだろう 冷たい。体が冷たい。 先月のこと 彼氏が交通事故で亡くなった 私は涙が出ないほど感情がなくなった 何も考えられなかった 葬式後、肩を叩かれた 「よ。久しぶり。」 そこには元彼がいた 私の彼は元彼の友達だった 元彼からの紹介で出会った 「久しぶり。わざわざありがとうね。」 「全然。突然すぎて…な。」 「私も心が追いつかなくて…」 泣いた 元彼の肩で泣いた そこはどこ
今日もここにいる 夜中まで呑み歩いている私がいる 一体何を求めてる 私は心を何で埋めようとしている 仕事終わり いつも寄るお店 1人の男の人が経営している小さなBAR いつも私の話を聞いてくれる ここが私の心の拠り所だった 毎週金曜日に行くあの店 行くと必ずモヒートを出してくれる なぜモヒートなのか聞くと 「僕の気まぐれですよ」 と店主は必ず答える そんなある日 いつも通り店に行く 「今週も疲れた!ねえねえ聞いてよ!」 私はいい報告がしたくて、
さよなら 自分がそんな純粋で男じゃないことぐらい わかってる。けどさ… 初恋は誰にでもあると思う それが誰であろうと良い思い出になる 僕たちはもう出会わないはずの運命だったのに 出会ってしまった 電車に揺られながら音楽を聴く 好きなバンドの曲をずっと聴く 僕は曲調より歌詞で決める派だ そのときの自分に置き換えて聴ける曲が好きだ そんな何気ない日々 今日も曲を聴く 「毎日見る景色に貴方という光が差し込んでくれないか。いつかのサヨナラを返しに。」 お気に
目から流れた1粒の涙。 悲しみの涙。 嬉しみの涙。 無感情の涙。 皆さんはどれが多いですか? 涙の意味とはなんだろう。 私はある夢を見ると泣いてしまう。 込み上げてくる涙は一体どこから来るのだろう。 夢の中に入って見てみる。 ここはどこだろう。 真っ白な果てしなく続く場所。 だんだん押し迫る恐怖と孤独。 黒い太い鎖が迫り来る。 ここでいつも目が覚める。 これは私の幼い頃から見る夢。 目が覚めるといつも泣いている。 私は今高校1年。未だにこの夢を
揺られながら見る景色 私は一生忘れることはないだろう 私は毎日電車に乗っている 理由は通勤 私が住んでいるところは海が近い 電車が発車するといきなり海が見える とても綺麗な海 この海から私は元気をもらっていた ある日いつものように海を眺めていると なにかを感じた。 周りを見てみると 私と同じように海を眺めている人がいた。 その彼の横顔は美しく儚かった。 彼はいつも同じ駅で降り、どこかへ消える。 名前も年齢も知らない彼に惹かれていく私 話しかけることも無くただただ彼を
さようなら、後輩。 ごめんなさい、先輩。 私には付き合っている3個下の後輩がいる。 最初は鬱陶しく正直面倒臭い後輩だった。 しかしご飯に誘ってくれたり、仕事の残業を一緒に終わらせてくれたりした。 2人で時を過ごすうちに、見事に惹かれあった。 彼とは同棲している。 エメラルド色のカーテン 木でできた四角いテーブル 赤い小さな冷蔵庫 白いベランダ 住み心地は良かった。2人で住むには十分だった。 ある日の深夜、彼は言った。 「あの、将来のこと、どう考えてるっすか?」
もし自分が余命1年だったらなにをするだろうか。 イイ男をだまして遊んでから死ぬ? タバコの煙で自分を芸術にしてから死ぬ? 歌舞伎町に出て酒を浴びるほど飲んでから死ぬ? それとも…。 20✕✕年 年に1度の祭りの日 その日に私は 死んだ。 人生を見返してみよう。 私は医師に余命1年と告げられた。 原因不明の病気に医師たちも頭を抱える。 余命を告げられた時は「1年もあんの。」 正直言って生きることが辛かった。 昔からいじめられっ子で、