詩: 詩とあるく
詩は雑草みたい
頼まれもしないのに生えてくる
お金にならない一方で
始末するにはお金がかかる
国産原種 外来種
いろんな種類がある
役に立つ薬もある
ごくまれに食えるのもある
詩も美しい花をつける
映画や絵画や音楽のように
華やかではないけれど
道々、心のなぐさめになる
詩が生えているところには
水と土と光がある
季節の巡りと
命の息吹が感じられる
もとより
歓迎されるとは思っていない
と、詩が肩をすくめる
頼まれもしないところに
生えてくるところがいいんだよ
そこに力があるのだから
思いがけない場所で芽を出す
命の不思議があるのだから
詩は雑草みたいにしぶとい
取り除いても
ふとしたところに居座る
ノートのすみや包装紙のうら
水と
土と
光のある景色を
詩とあるく
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