泣ける詩
お久しぶりです、海月彩音(みづきあやね)です(^^♪
立春を過ぎて寅年スタートですね。
最近、読んで感動したのが【茨木のり子詩集】の中にあった詩、
【りゅうりぇんれんの物語】
戦時下に、日本軍により炭鉱での強制労働の為に中国から拉致されて連れて来られた方の実話に基く詩で、
りゅうさんは、酷い扱いの末に脱走して、終戦も知らずに14年間の間、北海道の山奥などで潜伏生活をされた後に発見されます。
その後、無事に祖国へ帰り、家族との再開を果たされます。
私はこの詩で、初めてこの事実を知りました!
日本人が反対にグアムなどで長年潜伏して帰って来た話は知ってましたが、
こういうこともあったんだと衝撃を受けました。
詩としては長文ですが、人生を語るには短い文章です。
過酷な内容で、読みながら泣けて来ました。
実話の本も出版されていますが、
詩集なので興味が無かった方の目にも触れることが出来ます。
短い文章でこれだけの史実を表現されて、伝えられているところに感銘を受けました。
中でも特に泣けた一文をご紹介させて頂きます。
ああ謝々 おてんとさまよ
日本の山野を逃げて逃げて逃げ廻っている俺にも
こんな蓮の花のような美しい一日を
ぽっかり恵んで下されたんだね
『茨木のり子詩集 谷川俊太郎選 岩波文庫』
【言葉の力】って凄いですね!
戦争の残虐さ、人の恐ろしさと、
人の崇高な力と愛が全て語られていて、
詩に触れることで、膨大なエネルギーに触れました。
戦争に良い戦争なんて一つも無いです。
改めて言葉の力を認識し、
私も自分の方法で伝えて行きたいと思いました(^^)
読んでくださった方が幸せな気持ちになり、明日を生きる活力になることを心掛けて書いています(^^♪ 価値を感じてくださった証としてサポートを受け取り、また書いて、還元して行きたいです♡