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20歳元不登校。介護美容研究所修了。

2024.9.28。介護美容研究所の修了式でした。

入学してからのことを振り返りたくてアウトプットです。
読みにくかったらすみません。

介護美容研究所に入った理由

私はケアハウス(都市型軽費老人ホーム)という、
原則自身の生活が自立をしている方のみが入居できる施設で働いています。

そこに入職してから初めてのレクリエーションの日。

普段すっぴんで特に着飾っている様子のない方々が
アクセサリーを身に着け、ばっちり化粧をしキラキラしてレクに参加している姿に衝撃を受けました。

私自身化粧に憑りつかれたおかげ(?)で引きこもりにならなかった人間なので、メイクが生活にメリハリをつける要素の一つであると裏付ける実体験がありました。

介護美容の考え方と出会い、私のこの経験が誰かの力になれるんじゃないかと思うようになりました。

入学して学んだもの

入学時1番学びたいと思っていたのはメイクでしたが
実際授業を受けて衝撃、影響を受けたのは「応用エステ」でした。

手技はもちろんなのですが、
ケアビューティストの存在意義を何度も考えさせられる、かつ
私の自信のなさに喝を入れられている感覚になるようなお話をたくさん聞かせていただきました。

私が幸せじゃないと人のことは幸せにできないし
自分が満たされていない状態は触れているところから相手に伝わっていく

この言葉をかけられたとき、正直ハッとしました。
自己犠牲では人を幸せにできない、というのはケアビューティに限らず人間関係全てに言えることでそれが抜け落ちてしまっていた時期だったのかもしれません。

というように、
ケアビューティストとしての技術以上のものを得たと感じています。

ひとりでなんでもできる

これ一見長所に見えると思うんですけど、まじでそんなことなくて。

買い物もご飯に行くのもカラオケも個展演劇プロレス観に行くのも
ぜーーーーーーーんぶひとり。全然余裕。

でも介護美容研究所に入学してから、
私が全部「ひとりできる」と思っていたことは
「ひとりでもできる」ものでしかなかったと気付きました。

中学に通えなくなってから、必然と人間関係も狭まっていき
「友達」と呼べる関係の人も限られていきました。

元々「常に人と一緒じゃないと何もできない」というタイプでもなかったことが功を奏して、程よい距離感で信用できる友達や大人と関われていたと思います。

だけど知らず知らずのうちに「人と一緒になにかをやる」という機会そのものが私の中から消失していました。

恐ろしいのが、人と関わるまで消失していたことに気付いていなかった事。

話し方が分からない

高校生の時はバイトを転々としておりましたが、すべて接客業。
お客様にホスピタリティをもって接する、というのが性分に合っているようでお客様の前では一応ちゃんとしていたのではないかと思います。

その頃から、現職場に入職してからもずっと
身内(従業員)と話せない
という課題がありました。

だけど全部「自分のやるべき仕事はひとりでできるから」で片付け
課題とずっと向き合えずにいました。

ただ、向き合えなかった理由は明確です。
所属する組織に心を許す、ということに抵抗感があったから。

これが入学してからしばらくしても抜けませんでした。
きっとすごくやりにくい雰囲気を出してしまっていたと思います。

授業が進むにつれ、
ケアビューティは「個人の手技のレベル」だけ
戦う世界ではないことを知りました。

経験

先述した、私の「ケアビューティスト観」に大きな影響をもたらしてくださった先生の授業応用エステ直後に、クラスメイトのまりさん(リハビューティときの音)から施設様訪問のネイル施術に誘っていただき、同行しました。

私にとっては初めての、相モデル・家族以外の方への施術。
学校に用意された場所ではないところに出向くということは
一から準備をクラスメイトと相談しながら行う。

全てが初めてで
全てがひとりではできなかった経験。

「ケアビューティスト」を生業として生きるという漠然としていた感覚が、
ここで少し現実的なところがみえてきて、自分の活動を進めていく覚悟を決めるきっかけになりました。

初めて私が中心で動いた活動は地元荒川区で開催された「弁天市」。

この時には逆に私からまりさんにお声かけさせていただいて、快く受けてくださいました。

出店準備も心構えも当日もひとりでは不透明だった部分も多く、
私より経験を積んでいるまりさんが一緒にいてくれる力強さを痛感しました。

7月末にはクラスメイト4人と私でも出店しました。
5人で一つのことをするための連携はなくてはならないもの。

これもまた私ひとりじゃ絶対できない経験をたくさん。

書けばいろいろ出てきますが、

介護美容研究所で出会った仲間から

頼ること」を学びました。「人の暖かさ、優しさ」をもらいました。

感情表現も距離の詰め方もへたくそで、ずっと
「こいつやりにくいな」と思わせてしまっていたと思います。

だけど相モデルのときはハブにも過剰に攻め込まれることなく
こーいう私もクラスのひとりと受容してくれていたのだと思います。

クラスメイトはみんな暖かくて優しくて
この1年間何度も何度も救われてきました。

絶対一人じゃできなかったことばかり

他をどうこうじゃないのはご理解いただきたいですが、修了式中、

Bじゃなかったら私は途中でやめてただろうな

と強く感じました。

メリハリもあって、だけど確かな輪があって、私も入れてくれて
そんなクラスだったから修了式にもSBHにも辿り着いたと思います。

クラスメイトと一緒に行ったのがきっかけで、レギュラースタッフとして参戦させてもらっているフラワーサロンと出会えて、
介護美容研究所という存在が繋いでくれたご縁が今の私を作り上げてくれました。

元不登校にとって「仲間と出会う」ということは

学校というレールから早々にドロップアウトした私は、初めて、
クラス(組織)ごと「出会えて本当に良かった」という感情になりました。

感受性バグだった私は今までも「雰囲気」にのまれて別れの場で泣いていることはありますが、フィクションの世界を見て泣くのと同じ感覚だったというか。

だけど、修了証書を受け取っているクラスメイトの背中をみて
なんかが込みあがってきて初めての感情に支配されました。

これからの話

介護美容研究所を修了しましたが、
ケアビューティストとしてはここからがスタート。

選択肢を増やすには何ができるか考えまくりました。結果

美容専門学校に入学

します。8月末に入試をうけ無事合格。

10月から3年間、通信制の美容専門学校に進学します。
悩んで悩んたけど、いくなら今しかない!という決断です。

現状よりさらに高齢者が増えていくのは確定なので
「介護美容」は確実にさらに市場が拡大するでしょう。

しかし私含め、一気に拡大されている業界の為、正直いろいろ不安定さは否めないなと、在学中から感じていました。

私は介護職ですのでケアビューティストという肩書きに
がっつりしっかりこだわっていますが、

ケアビューティストとしてできることを増やし、
自身や、いつか何か起こったときに守りたい人を守るためにも
美容師資格が欲しい、と感じるようになりました。

ケアの対象

私はそもそもレスパイトケアに関わりたいという気持ちが強いです。

介護美容という業界から見ると主なターゲットは高齢者ですが、私は特にそこだけに!というほどの強いこだわりはありません。

先日、不登校のお子様を持つ親御様の交流会に呼んでいいただき
ハンドトリートメントを行いながらいろんなお話をしました。

自身のバックボーンで誰かの力になれたら、という風に思っているので、
交流会に参加させて頂いてやはり「こーいうことをしたい」と強く感じました。

まだ漠然としていますが、
不登校や引きこもりのお子様を持つ親御様のケアや、当事者のお子様のケア居場所づくりをケアビューティの観点から行えるなにかをしたいなと思っています。

職場で定期的に美容レクをやりたい

持病で振戦がひどくなってしまい、本当はお化粧やおしゃれが好きなのに
やらなくなってしまったと話してくださった入居者の方がいました。

私が介護美容研究所で学んでいることを話すと
「今度私にもやってね」と仰ってくださっていました。

しかしその話をしてすぐのころ、持病の悪化で救急搬送→入院→そのまま退去となってしまいました。

引っ越し業者の方が荷物を引き取りに来る日、
私は出勤だったので立ち合いでお部屋の中に入らせていただきました。

すぐ目に入ったのは洗面台に立っている綺麗なメイクブラシ。
やらなくなってしまっていたものの、やはりいつかやりたかったのでしょうか。お会いできていないので真意はわかりません。

私は何をやってたんだろう、勇気を出して上に掛け合ってメイクできてたらとか、ちゃんとあいさつしたかった、寂しいなどなんか本当にいろんな感情でぐちゃぐちゃになって、職場で号泣しました。

一生忘れられないと思う。

余計なことは書かないでおきますが、今は正直レクの提案ができる環境ではなさすぎるので寝かしていますが、片付いたら提案したいなと思ってます。

最後に

長々まとまってるのかよくわからない文章を書いてしまいましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございます。

荒川区随一のケアビューティストになる気満々で!!!
これからも活動頑張っていきます。

大きくなってまたクラスメイトと会いたいです。
1年間本当に本当にありがとうございました!!!
これからも仲良くしてください。

母。入学の背中を押してくれて、ずっと私を尊重してくれてありがとう。


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