休息する、ダンスと音楽。
金曜日の夜。
帰宅して、お茶を飲み、しばしゆっくりとする。
明日は週末だから。
少しくらいのんびりしてもいいじゃない、と。
”少し”が、しだいに”結構”になり、やがて”ガッツリ”になるのだが、
それも承知のうえだから、良しとする。
Youtubeでお気に入りのチャンネル動画をひとつ観ようかな、と画面をスクロールする。
あら不思議。予想もしていなかった路線変更にまんまと乗っかる。
いつの間にか、どっぷり音楽の世界に。
大好きな、サカナクション山口さん。
過去のライブ映像を、まさかご本人と鑑賞するというなんとも贅沢な企画。
10年前のライブ映像からひとつずつ流れる。
いちファンからすれば「ぜんぜん変わらない!」と胸が熱くなる。
のだが、ご本人様は「ここはもうちょっとこうしたほうがいいよ」とか「あれ言わないんだ」とか「そんなんじゃ観客がついてこれないよ〜」とか辛口コメントが続く。
そして、終始
と言う。
ご本人がご本人に対して。
その様子は視聴者からするとちょっと滑稽でおもしろい。
メンバーにしか分からない目線なのだろうか。
(もしかしたら熱烈なファンの方はわかるのかもしれない。)
そして、どんな形であれ
今も音楽を続けているからこそ、言えるセリフなのだろうな、と思った。
ボーカルの山口さんは、今年1月にソロライブツアーにて自身の「うつ病」を公表された。
最近お見かけしないな、と思ってはいたものの、細々と過去のミュージックビデオを観たり聴いたりして、「やっぱりいい曲」とエネルギーをもらい満足していた。
それがふと目に入ったwebニュースで、活動停止の理由を知ることとなる。
まっすぐに届く歌声と表現、みなぎるパワー
スーパーマンに見えていた、あの方。
だからこそ、
「心の休息」が必要だったのかもしれない。
と、音楽を聴きながら考えていた。
今晩、ときを経て
また大好きな音楽に浸っている。
音と声に集中して、耳を癒したり
演出やパフォーマンスに、目を輝かせたり
ご本人のコメントに、くすっと心を潤したりする。
身体のなかで最高潮になった瞬間、いてもたってもいられず、ついつい踊り出してしまう。
ひとり、夜、家の中で。
誰にも邪魔されず、気が済むまでリズムに合わせて踊り狂う。
すべてを差し出してしまえるような安心感。
夢中になれる情熱。
「心の休息」
ただ疲労を回復するような、凝りを解消するような、作業ではない。もっと上質で、熱く、たのしいもの。
そして心が満たされたら、
今夜また、ここ(note)に来ている。
誰かと約束したわけではない。
好きなように来て、好きにくつろぐ。
そういう自由な場所。
たとえば10年後。
今日書いた記事を、読み返すことができるなら。
ぜひ、
と言いたい。
10年前の自分、恥ずかしい!と両手で顔を隠すような、いかにもな仕草をしてみたい。
「こんなんよく書いたなあ笑」という、小っ恥ずかしさと誇らしさの間を行ったり来たりしてみたい。
そのいつかを味わうために、
私は私なりに、書くことを続ける。
急速な行動はひかえめに
じっくりと、「心の休息」を挟みながら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?