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夜のお供

8月になるのを待っていたかのように、朝から蝉が鳴いている。先週までは、雨音で目覚めていたのに。それと同時に急に太陽が主張してきた。忘れかけていたその存在が一気に主役となる季節が来た。

暑くなると寝苦しい夜が始まる。これから、寝る時のお供に必須なアイテムが水枕だ。この水枕は、子供の頃からずっとそばにいた。特に身体が弱かった私の思い出には、必ず水枕が登場してくる。脇役というよりも、私とのセットで。大人になっても、最初は、寝苦しい夜の水枕に違和感があった。風邪を引いていないのに、何故水枕をしなければいけないのだ?と

だが、そんな違和感は暑さの前には、無用だった。水枕をして寝ると寝れるのだ。子供の頃嫌な思い出も関係ないのだ。クーラーを夜中つけたままずっとは出来ない。
今年の暑い夏が終わるまで、私と水枕は、再び夜のタッグを組まなければならない。


子供の頃と違うのは、快適な夜を過ごす為の共になったことだ。苦しさの解放と快適さを求めて、これからも、私は水枕を手放すことは出来ないのだろう。

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