宵越しの金はもたねぇ~
昔から親父は財布を持ったことがない。
現金を持ったら持っただけポケットに入れる。お札だろうが、小銭だろうがお構いなしだ。もちろんクレジットカード等のカードも持ったことがない。
子供の時に思った事がある。
何故親父は、財布をもたないのだろう?
時代がそういう時代だったのだと言えば、そうなのかもしれないけれど、そのまま現在に至るまで財布を持つことはない
仕事も真面目にするけど、ギャンブルも大好き
稼ぐけれど、お金もあればあっただけ使ってしまう
結局この習性は、直ることがなかった。お金が無くなるにつれてギャンブルはしなくなってきたが、今も、あればあるだけ使ってしまう癖は直らない。
一番嫌なことは、何に使ったからわからないけど現金がないということだ。ボケている訳でもなく、本人はいたって真面目だ。じゃあ母親はどうかと言えば、本来はストッパーだったはずだが、今ではストッパーにならず、同じようにあるればあるだけ使ってしまう。
親子であっても、家計は別。特に大きな買い物をしている訳ではないようだが、大食いでもない、大酒飲みでもなくなったのに
どこに行ったのだろうね、そのお金は?
詳しく聞いてみようとすると、二人でしっかり管理しているから「ほっておいてくれ」と言う
話をしようにも、どうせ最後は死ぬんだからとお決まりの言葉が後に続く
私も、妹も、全く経済的な余裕はないから、お金のフォローは出来ないよと言って、やっと使うことを考えるようになるのだが、私は知っている、しばらくするとそのことを忘れてしまう事を。
喉元過ぎれば何とやら・・・・・・
今まで使っていたお金を使わないようにしているのならば、少しでも残る筈なのだけど、親子でも入れない領域があるから
両親が健康で仲良くしてくれていることに感謝しかない
私も妹も同じ気持ちだ
ただ、もう少し昔の気質を抑えることは出来ないのだろうか?
昔親父が言っていた言葉が頭をよぎる
「宵越しの金はもたねぇ~」
言うのは簡単だけど、言われる方の身としてはねぇ~
そりゃ~もう~心配は尽きないわけで
相棒の場合は、子供の頃に遺産等のお金が必要以上にあったせいで、親戚と疎遠になってしまい寂しい思いをしたと言っていた。子供ながらにお金は人の付き合いを断絶することを知ったと言っていた。
お金はありすぎても問題になるが、私の家の場合は、相棒とは真逆だ。分ける財産なども何もないけど、無ければ無いなりにそれなりに問題は起こる。
【使わないお金】に振り回されている気がする
【使えないお金】に振り回されている気がする
お金って厄介だね~
有ったら有ったで、無かったら無かったで
丁度いい具合がわからないから
お金からの解放は、生きている限りは難しいのかもしれない・・・・・
あっ!でも
地獄の沙汰も金次第って言うし
三途の川も六文銭必要だし
結局、生きていても、死んでも、お金は必要なのかな?
死んだことないからわからないけどね