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1on1ミーティングでの悩みとトライ:メンバーがテーマを決めてこない問題

1on1ミーティングを始めてから約1年、コーチングの知識と経験を生かしながら日々奮闘しています。しかし、メンバーが1on1のテーマを決めてこないという課題に直面することが多く、どのように対処すればよいのか悩んでいます。この問題に対処するための方法を、私自身の経験をもとにお伝えしたいと思います。


1on1テーマが雑談、それがしばらく続き悩む

人によっては1on1が機能している人もいれば、機能せずとりあえず話をして大事なことから目を逸らしているように感じる人もいます。何度か雑談が続いた人に思い切って率直に思っていることを聞き、どうしていくか話をしました。

私が実践した対処法

まず、1on1ミーティングの位置づけを丁寧にメンバーに説明することが重要だと感じました。1on1は単なる業務報告やモチベーションアップの場ではなく、メンバーの成長をサポートし、信頼関係を深めるための大切な時間です。この意義をしっかりと伝えることで、メンバーも1on1の重要性を理解し、自分なりのテーマを見つけやすくなるはずです。

1on1の場でメンバーが特に話したいことがないと言ったとき、私は少し戸惑いました。しかし、心地よい会話と1on1は違うということを理解してもらう必要があると気付きました。リラックスした雰囲気の対話は確かに重要ですが、それだけでは十分ではありません。具体的な目標設定や問題解決に向けた建設的な話し合いが求められます。この点を強調することで、メンバーも1on1を自己成長やキャリアの方向性について真剣に考える場として少しは認識したのではと感じました。

また、1on1の主体はメンバーであることを意識することが必要です。管理職としての役割は、メンバーが自分の課題や目標について考えるきっかけを与えることにあります。具体的な質問を投げかけることで、メンバーの考えを引き出しやすくなります。例えば、「最近のプロジェクトで特にうまくいったことは何ですか?」や「今後チャレンジしたいことはありますか?」といった質問が有効です。

これらの工夫を取り入れることで、メンバーからの反応も変わってきました。以前は1on1のテーマが見つからずに困っていたメンバーも、少しずつ自分なりの課題や目標を見つけ出し、1on1の場を活用することも増えてきたように感じます。メンバーが自分自身の成長について真剣に考える姿勢を見せてくれることは、私にとっても大きな励みとなりました。

一般的な対処法

1on1でメンバーがテーマを決めてこない場合、一般的には次のような対処法が考えられます。

  • 事前にテーマを提案する:メンバーがテーマを見つけやすくなるように、事前にいくつかのテーマを提案しておくと良いでしょう。これにより、メンバーは自分の関心事や課題を考えやすくなります。

  • フィードバックの活用:過去の1on1や業務の中で得たフィードバックを基にテーマを設定することも有効です。具体的な例や課題を提示することで、メンバーは具体的なテーマを見つけやすくなります。

  • リフレクションタイムを設ける:定期的に自己評価や業務の振り返りを行う時間を設けることで、メンバーが自分の成長や課題について考える機会を増やすことができます。これにより、自然と1on1のテーマが見つかるようになります。

  • オープンクエスチョンを使う:メンバーに対してオープンクエスチョンを投げかけることで、彼らの考えや意見を引き出しやすくなります。「最近、何か困っていることはありますか?」や「今後、どのように成長していきたいですか?」といった質問が有効です。

まとめ

1on1ミーティングをより有意義なものにするためには、位置づけの丁寧な説明、心地よい会話と1on1の違いの理解、そしてメンバーが主体となる対話の促進が重要です。これらの方法を実践することで、メンバーがテーマを決めてこない場合でも、より充実した1on1ミーティングが実現できるでしょう。

皆さんの1on1がより良いものになることを心から願っています。そして、私自身もまだまだ学ぶことが多いと感じています。これからも試行錯誤を続けながら、メンバーと共に成長していきたいと思います!

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