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男性更年期治療20ヶ月目:採血結果発表!昇格面談と向き合う中で見えたこと

前回の記事で触れた採血の結果と、昇格面談という大きな出来事を通して私が得た気づきについて共有したいと思います。特に、私よりも治療期間が短い方、これから治療を始める方にとって、少しでも前向きな情報となれば幸いです。


採血結果:予想と現実

昨年6月の検査で10.6だったテストステロン値は、12月には8.3に減少していました。昇格面談の準備期間におけるストレスが、数値に影響を与えていることは予想していましたが、実際に数値として目に見えると、やはり少なからず落胆しました。しかし、同時に、ストレスが体調や数値にこれほど影響を与えるのかということを改めて認識する機会にもなりました。

他の数値は以下の通りです。プロラクチンの値が正常に戻りました。この値が高いと性欲が低下するそうです。

治療開始からの各数値の変化

昇格面談との向き合い:体調の変化と決断

昇格面談に向けて準備を進める中で、体調の変化を感じていました。以前よりも疲れやすくなったり、朝の目覚めがすっきりしなかったり…。今思えば、テストステロン値の低下が影響していたのでしょう。最終的には、体調を考慮し、最終昇格面談を辞退するという決断に至りました。この決断は、当時の私にとっては大きな決断でしたが、今振り返ると、自分の体と向き合い、無理をしないという、治療における重要な姿勢を学ぶきっかけとなりました。

今回の診察:先生のコメントと私の選択

今回の診察では、尿検査、問診、そしてホルモン注射が行われました。先生との問診では、12月の採血結果を踏まえ、今後の治療方針について相談しました。先生からは、以下のコメントがありました。

  • ストレスが原因とはいえ、改善傾向にあったテストステロン値が悪化したこと。

  • ヘマトクリットと血色素量の数値が高くなってきていること。特にヘマトクリット値は上限に近づいており、血色素量と両方上限を超えると、多血症のリスクが出てホルモン注射による治療が難しくなる可能性があること。

  • これらの状況を踏まえ、補充する量を元に戻すか、あるいは治療方法自体を変更する必要性が出てきていること。具体的には、塗り薬による治療の場合、夜に塗布することで朝にテストステロン値が増加するため、より自然なリズムに合わせた治療が可能であるということ。

これらの説明を受け、今回はひとまずこれまで通りのホルモン注射を選択しました。次回の診察で、塗り薬への変更も含めて再度相談し、最終的な治療方針を決定する予定です。

ホルモン補充療法と血液検査の基礎知識

ここでは、今回の診察で話題になったヘマトクリット、血色素量、そしてホルモン補充療法(特に注射)との関係について、簡単に解説します。

  • ヘマトクリットとは、血液中に赤血球が占める割合のことです。赤血球は酸素を運ぶ役割を担っており、その割合が高いと血液が濃くなりすぎ、逆に低いと貧血の状態になります。

  • 血色素量(ヘモグロビン)とは、赤血球に含まれる色素(タンパク質)で、酸素と結合して全身に酸素を運搬する役割を担っています。

男性ホルモンの補充療法(特に注射)は、骨髄での赤血球の生成を促進する作用があるため、ヘマトクリットや血色素量の数値が上昇する場合があります。 通常、健康な範囲内での上昇であれば問題ありませんが、過剰に上昇すると血液が濃くなりすぎて血栓ができやすくなるなどのリスク(多血症)が生じる可能性があります。そのため、定期的な血液検査でこれらの数値をモニタリングすることが重要となります。

次回以降の通院に向けて:新たな選択肢

今回の診察で今後の治療の選択肢が提示されましたが、今月は一旦これまで通りの治療を継続し、次月以降の通院時に先生と改めて相談し、塗り薬への変更も含めた最終的な治療方針を決定することになります。それぞれのメリット・デメリットを考慮しながら、自分に最適な方法を選びたいと考えています。

昇格面談を通して見えたこと:治療と向き合う中で得た学び

昇格面談という出来事を通して、私は治療と、そして自分自身と深く向き合うことができました。以前の私は、体調の変化に気づいても、それを無視したり、無理をしてしまいがちでした。しかし、治療を通して、自分の体の声に耳を傾け、無理をしないことの大切さを学びました。また、体調をある程度コントロールできる自信がついたことで、変化に気づけるようになったことは大きな収穫です。今回のテストステロン値の低下も、以前の私であれば気づかなかったかもしれません。

この経験を通して、治療は単に数値を改善するだけでなく、自分自身と向き合い、より良い生活を送るためのプロセスなのだと改めて感じました。

この記事を通して、少しでも多くの方に勇気と希望を与えられたら幸いです。私も、引き続き治療に取り組みながら、情報を発信していきたいと思います。一緒に前向きに進んでいきましょう!


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