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お店の前にお花を置くことが重要な理由

プランツアートクリエーター/園芸福祉士のごんだいらです。

今日は植栽デザインの観点から、お店に置ける植物の重要性に関してお話ししてみようと思います。

お店の前にお花を置くことが重要な理由

良く質問される店舗植栽のお話をしましょう。

お店の前はとても大切。

店舗の皆さんは「春のキャンペーン」などの準備で忙しい時期なのではないでしょうか。

春はワクワクの季節。お客さまの消費意欲も高まる時期です。

何よりも、今まで寒かったり雪がちらついたため出かけるのを控えていたお客さまが一気に外に出ていきます。

新学期や新入学、フレッシャーズ。

新しいことにチャレンジしたくなったり、新しい自分を見つけたくなってくる意欲に気持ちが膨らんでいく時でもあります。

そんな時は、店舗の皆さまも新しいお客様との出会いのチャンスです。

新しい出会いのきっかけになる場所はどこでしょうか。

それは皆さんお分かりのことと思いますが店舗の中ではなく、外の空間…玄関前です。

人は感情で行動する

人は「この雰囲気は自分の感覚に合う」というのを瞬時に察知します。
根拠を明確にすることはできなく「何となく…」という言葉で表現します。

あるときは「心地よいおもてなし」…という言葉になるときもあるかもしれません。

個性化・多様化・分散化傾向が強まる中、人がモノを購入する時の判断基準は、商品が「良いか悪いか」という“理性的な基準”に基づいてだけ行われるわけではない、というケースが増えています。

それよりも、自分がその商品を「好きか嫌いか」という“感覚的な価値判断”によって、消費行動をとる場合が増えているのです。

このように、感覚的な判断基準で購買を決定することを、「感性消費」といいます。

ご存知の通り植物は二酸化炭素を吸って酸素を放出しています。

古代から人間の生活環境を整える助けになってきましたし、生命維持を助けてきてくれた生き物です。

それだけでなく我々に癒しを与えてくれる“美しい姿”をしていますし、“芳香”を放つものもたくさんあります。

様々な要素があり、植物の姿に人間の感情が揺り動かされるというわけです。

だから店舗前が重要

人は商品と同時に“空間”に関しても同じ感情を持ちます。

であるならば、店舗前はお客さまとの一瞬の出会いを演出するためには重要な場所であるとわかります。

自分の店を“良い印象”で認識してもらうことがまずは第一歩。

他社との差別化、自社のアピール。価格競争に陥らないいくつかの手段のうちの一つになるということです。

そこの1ステップを踏み外しているならば、お客さまはその先のステップを見つけることはないでしょう。

ということは、逆効果にもなる

わたしは、ただただ「お花を飾りましょう!」という啓蒙活動をしているつもりはありません。

玄関前の表現の仕方はお店それぞれでいいと思います。

あるだんご屋さんは一体200万円もする、大きな電動でお辞儀する人形を置いていました。
大阪の「食い倒れ人形」や「カニの看板」もその類です。

雰囲気やイメージだけでなく今後のメンテナンス労力にも影響してきます。

だって植物は生き物です。

忙しくて店舗スタッフが店舗の外まで手が回らない状況で、植物を植えたら…?

伸び放題になって店舗がジャングルのようになるか、

鉢の中で水枯れした植物が茶色くうなだれる風景を作ってしまうか…です。

そんな状況はかえって逆効果と言わざるを得ません。

コミュニケーションを作り出すのが理想の姿

わたしは全く手間がかからない植物は基本的にはないと思っています。

もちろん、丈夫な植物、冬を超えられる植物、春になれば改めて目を出す植物、などポイントは色々あります。

しかし、基本店舗スタッフが世話できないほどの難しい品種や量を導入する、というのは考えないといけません。

お店の雰囲気に合って、さらにはスタッフとお客さまの会話のきっかけになるような役割を植物がになってくれるというのが理想の姿なのでです。

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