おもしろマーケティング教室：母はインフルエンサー！？

2020年9月3日 22:47

【母はインフルエンサー】

直売所という場所でいちばん営業力のある人は
“年配の女性”だと思う。

わたしは、時たま義母と直売所に野菜を買いに行く。
最近はコロナの影響で試食が出せないので、
買い物客の会話が最強の武器になる。

ナス漬けのコーチング

ある日、なすのコーナーでわたしと義母が
ナス漬の会話を交わす。
「わたしなんてナス、2回に分けて漬けるわよ」
「それでいいんですね！大家族じゃないから
　　そんなにいらないと思ってましたー」

すると、
近くにいた年配の男性が質問してきた。
「あの、スミマセン。ウチのなす漬けの色、
良くならないんですが、何が悪いんでしょう？」
突然でしかも男性ということで
びっくりしたけど
気が付くとその目線は義母に…。

「何が悪いんでしょうね～？」

その先言葉の出ない母に変わって、
わたしがコツをまとめて話した。

そうだよね。
この男性からすると、わたしより
年配の女性の方が漬け物名人に映るよね。
手順をわかりやすく、論理的に伝えるなら
意外と私のほうが良かったりするけどさ。

その男性は義母が指さしたナスを
2袋抱えてレジにいった。

また別の日。
枝豆を買おうと売り場に行くと、
たくさんの人！

「美味しい枝豆の人って誰だっけ？」
と義母に話かけられたので、
「〇〇さんですか？」と返す。

「ああ！そうそう。〇〇さんが美味しいんだったわね！」

その言葉に周囲の人が超反応！！

「え？どの人が美味しんですか？」
「この人ですか？」
「〇〇さんが美味しんだって！」
「ありがとうございます！」
「良かったねー美味しいの買えて」

…あっという間に〇〇さんの枝豆は完売。

すごっ！！
義母が強力なインフルエンサーになった瞬間でだった。

こんな身近な経済学も楽しいものでしょ(笑)

【みどりデザイン研究所】
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