越後の郷
お盆が過ぎてすぐ、醸し部部長のTシャツをチラチラ見かけた方も多いかと存じます。えーとピンクのやつです。
Fire Works のオーナーさんは、そこに目をつけなさった(Tシャツじゃなくて、紀行文そのもの)
今回のFire Works では、このマガジンの共同運営者さんの投稿に乗らせていただきました。
はい、Fire Works 作品集というのは稀に(いつもじゃない)花テロ月テロならぬ、ある意味「作品及びとても素敵な何気ないコメント(結果的にはうっかりコメントとも言う)」への押しかけコラボテロを発動いたします(^▽^;)
基本理念は『どこかほっこりだったり優しさだったりが感じられる作品に仕上げること』だと思っています。(勝手に決めた)
Fire Works 作品集 越後の郷
自由律俳句及び140字小説
第一話
カローラでゆく越後秋晴れ
毎年恒例の越後路。
今年のレンタカーはカローラだった。関越を走り母の実家へと向かう。両親を乗せての運転に、緊張するのも毎度のこと。
今、伯父一家が住むこの家に久しぶりの顔が集まった。
「ばあちゃん!今年も来たよ!」まずはひと言空に放つ。
懐かしい田畑が、色すら変えずに今年もそこにあった。
わらう家てらす盆の月
第二話
ねこじゃらし振りつつ歩く母郷
青々とした夏草と土の匂い。わたしは懐かしく、そしてありふれた田舎道を歩いた。
畦道からお散歩途中ですか?我が物顔で道の真ん中に鎮座しているのは……
「ほら!カエル~!」思わずスマホでパチリ。
ここは母の郷。猫じゃらしを振りながら歩くわたしの前を、夕焼けに照らされた雲が静かに動いていた。
胸いつぱいに風吸って新涼
第三話
手花火して一族のこころひとつ
毎年顔を揃える面々は、気心知れた楽しい人達だ。挨拶代わりの冗談に花が咲く。
大人だけの花火はそれもまたご一興と、夜にはみんなで花火をした。
金糸柳とか柳ナントカ言う大物に、玉屋鍵屋の大賑わい!……とまではいかないけれど、手に持った線香花火を見つめて「また来年ね」とわたしは呟いていた。
みなで見あげた天の川永遠に
*実話を元にしたフィクション
写真提供及びテロられた人 悠凜
自由律俳句及び今回の企画発案者(言い出しっぺともいう) 麦笛
140字小説及び超徐行運転過ぎるつたないGIF画像作成 吉田 翠
出典
『越後ちりめん道中2018』
第一話参考文献
https://note.mu/yuurin/n/nf133ff8bca4e
第二話参考文献
https://note.mu/yuurin/n/n7fca6894f4ad
第三話参考文献
https://note.mu/yuurin/n/n9df58b81d1fc
マイクブルーアイコンイラストの改変使用を快諾してくださいました。
マイクブルー 鶏三昧様作
※Fire Works 作品集は、その企画・第一次作品提出・推敲・打合せを、ほとんどすべてどっかのコメント欄でおこなっています。
※作品及びコメントに対する著作権に留意し、尚且つ著作権保持者への連絡・確認を必要に応じておこなっていることを明記いたします。(必要に応じて⁉)
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