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阪神淡路大震災から30年経つのだな


先日、推し活に一緒に行っていた友人と、震災の話をしておりました。
私達が同じクラスの高校一年生の時。
改めて、その時どうだったか?という話になり。
電気はきてたけど、水とガス止まったよな、とか。
ずっと水汲みに行ってたよな、とか。
ご飯、どうしてたっけ…?とか。
お風呂は隣の市まで行ってたよな、とか。
色々と思い出してました。

家は大丈夫、電気もすぐにきていた。
でも、水も出ない、ガスも出ない。
その頃、オール電化なんて聞いたこともなく。
携帯電話もネットもない、あるのはテレビかラジオの情報だけ。
水洗トイレ、どうやったら流れるかの知識もなく。
今思えば、どうやってきたのかあまり思い出せません。
その時、16歳だった私達にできることといえば、本当に水汲みぐらいで。
他に何してたか、二人とも曖昧でした。
でも、それぐらい生きるのに必死やったんやろうなぁって話になって。
大人になった今、親達はきっと大変やったやろうなと。
今更ながらに感謝しかないですね。

そこから話が、派生していくのですが。
まず、印象的だったのが、友人が
「後世に語り継がなあかんと思って誰かに伝えても、全然伝わらん!!!」
って言ってたこと。
「あの、地震の急にドン!!ってくる感じ、めっちゃ怖いやん。でもきっと体験せな伝わらんのよな。徐々にくるんちゃうやん。一気にドン!!やからさー。」
という言葉に、激しく同意。
ほんまにそう。ドン!ってきた後にめっちゃ揺れて、初めて死を感じたので。
そして私が、ベッドの横の本棚から本が全部落ちて、という話をしたら友人は、
「私、ベッドが対角線上に動いてさー。ポルターガイストー!!!ってなったわ。」
って言ってて爆笑。ほんま、友人おもろい。
でも、こんな風に笑い話にできるのも、一緒にその時を経験したから。
そして何より、生きていられて30年経ったからで。
命あっての今やな、と心から思います。

震災の話が伝わらんな、と思う話は私もあって。
この阪神淡路大震災の経験から、私自身は防災に対して意識が高い方やと思います。
なので備蓄もしているのですが、旦那は未経験なので、私がペットボトルの水の残量を気にしていると
「なんでそんなに水買っとかなあかんの?」
まだあるやん、ぐらいの勢いで言うてました。
いや、いるから。3日分てよく言われますけど、大災害になった時、この田舎にすぐに水のポンプ車が来るんか?と常々思っています。なので、最低でも2週間分ぐらいの水は確保するようにしています。
そんな私の行動が、めちゃくちゃ大事やと分かってくれたのが、昨年の南海トラフ地震のアラートの時です。水と米類、無くなりましたよね。
どこに行っても水と米の無い状況になって初めて、旦那は私の行動を理解してくれたようです。よかった。

水の話からもう一つ。
住んでいる地域の備蓄品、みたいなことを書いてある冊子を毎年もらいます。
そこに、7年保存の水500mlが680本、アルファ米100食、豚汁100食と書いてあるのですが…。
え、この地域に何世帯、何人いると思ってんの?少なくとも150世帯はあると思われるこの地域で。1日も持たへんけど?しかも中途半端にあったら争いが起きるで?と思っています。
まぁきっと、大災害は想定していなくて、土砂災害とかそれぐらいの規模の想定かなとは思いますが。
そして、この話を前出の友人にしたら、
「500ml〜?そんなもんいらんねん。そんな小さいのすぐにゴミになるやん。ゴミが出ても、収集車は来ーへんねん!」
とまたも、激しく同意の一言をくれました。そうなんですよ…。大災害では、そんなものは来ません。ゴミはずっと家にあり続けるんです…。
友人のこの言葉に、そうやったな…とゴミ収集のありがたさを再確認させてもらいました。

他にも、結局カセットコンロが最強!とか、今のカセットコンロめっちゃ小さなってる!とか、ラップあったら便利やったよな、とか昔話などに花が咲きました。
いつもは、推し活なので、推しの話しかほぼしないんですけど。笑
でもそれぐらい、私達にとっては大きな出来事やった。
身近な人が死ななくて奇跡やったなと。
30年という節目の年に、あの時を一緒に経験した友人と語れたのは良かったです。
今まで、被災されてきた方も、大変な思いをされてると思います。
私は30年経ってやっと、笑い話が少しできた気がする。
3.11の時は、正直テレビとか見れなかったので。
今も避難所や仮設住宅にいらっしゃる方も多いと思いますが、人間て意外とたくましいもので、時が経つと少し気分も変わります。
気を落とさずに、健康第一で、頑張りすぎない日々を過ごしてもらいたいです。

なんだか、防災コラムみたいになってしまいました。
いやでも、伝えられることは伝えておきたいので。
せっかく友人とも話したので、この機会に書いておこうかなと。
大災害なんて無いのが一番ですし、起こった時は備えあっても憂いはあるでしょう。
だけど、自分の手で守れる範囲は、できる限り守りたいなと思っています。
最小限の憂いで済むように。

それでは、そろそろこの辺で。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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