マンガはさ、読みたいときに読むのが正解だってハナシ
マンガサービスアルでライターとして活動しています。midoriです。今日は、久しぶりに自分の為に文章を書いています。
なかなか思うようにマンガが読めなかった時の自分へ向けて。もしも、同じような事で辛い気持ちを味わっている方が居ればそんな方にも届けば嬉しいです。
春の近況など
もうすっかり春なんだか、ちょっとまだ寒いのか、しっくりこない季節ですね。最近わたしは花粉症に苦しんでいます。
また、どうにも中途半端な季節のせいか、憎き花粉のせいなのか、毎年この時期は全体的にボヤっとしてしまい集中力も散漫になります。こう…何となく気だるい感じになってしまいます。同じような方いませんか。
さてさて、より個人的な話では結婚を機に新しい部署に移りました。この春に引っ越しをしたおかげで物凄いバタバタしていましたが、ようやく引継ぎやら家のことやらが落ち着いたんです。が!そんな矢先
まさか、わたしと入れ替わるように部署の先輩が休職。
面食らったのでその瞬間、電話越しに部長に「は?」と言ってしまいました。
以前よりは落ち着いて仕事が出来ているものの、先輩の残していった仕事をダイソンのごとく吸引している日々です。
そのマンガを読みたいときが読み時
ここに遊びに来て下さる方は、マンガ好きの方が多いと思いますが、皆さんは普段どのぐらいマンガ読まれていますか?
毎日読むという方も多いと思いますが、わたしは大学を出てからは毎日のようにマンガを読むことが出来なくなりました。
アプリや電子版、紙など様々な媒体でマンガを読んでいますが、最近特に感じるのが、やっぱり自分の精神的な準備が出来ていないとマンガは読めないな~という気づきです。
昔、アメトーークの家電大好き芸人でチュートリアルの徳井さんが「家電を買う・買い替える良いタイミングは?」みたいな質問を受けたときに、「買いたい時が買い替え時ー!」という迷言を残しているんですが、わたしは結構この考え方を気に入っています。
というのも、アルでマンガライターをやらせていただくようになってから、明らかにマンガや業界への感度が高い方と接点を持つようになりました。
今話題の作品、連載、読み切りなどはすぐにTLを染め上げ、最新のニュースや新刊情報、最終回情報、無料情報などなど。
でもたまに、そんなスピードに追い付けない自分がいることに気づきます。「その新連載、気になるけどまだ読む気に慣れないなぁ…」とか、「あ!あの作品、最新刊発売されてるのか」とか、「そういや先月買った新巻もまだ開封できてないなぁ…」とか。
そんな時、自分のライターとして、マンガ好きとしての意識の低さに必要以上に落ち込むことが多かったんです。結構すぐ「しゅん…」としちゃうんですよね、シンプルにメンタルが弱い。笑
マンガは待ってくれるし誰も責めたりしない
例えば、わたしの大好きな作品『BEASTARS』は昨年連載・単行本共に完結したのですが発売日に買ったものの、数か月間ずっと本棚に眠らせていました。
単純に、読んだら終わってしまう。そんなの嫌だ。という気持ちが大きかったのですがどうしても「読もう」という気持ちになるのに時間がかかりました。
マンガを読むとき、特に紙で購入している作品に関しては、ベッドやソファなどのリラックスできる場所でゆっくり読むことが多いです。そして十分楽しむ為には、時間的にゆとりがあって心がリラックスして「よし、読もう!読むぞ!作者様、関係者様感謝(合掌)!ワクワク!」という精神状態に自分を持って行く必要があります。
もちろん特別意識しているわけではないですが、仕事や家庭の事情で心に余裕が無くなってしまったりすると、何をおいても大好きなマンガのはずなのになぜか手が伸ばせない時ってあるものです。
そして、好きなモノに自分の精神的な事情から手を伸ばせない、というのは中々にキツいものです。「ああ、わたしってば大好きなマンガも読めないのか」と自己嫌悪のような気持になることだってあるんです。
でも、買ったマンガはいつまでも待ってくれるし、そんな自分を責めているのは「自分」だけで、他の誰もわたしがマンガを手に取れない事をこと責めたりしないんですよね。
それでも自分を責めてしまうとき、誰にでもありますよね。大丈夫。焦らずにゆっくり自分を休めて、心を休めてあげましょう。
いつまでもドキドキする瞬間を
そうしたら人間、365日どの瞬間もリラックスできないわけではないと思うんです。
徐々に少しづつでも心にゆとりが出来る時間が多くなっていって、ちょっと自分の好きなことに使える時間が多くなっていく。そしたらテレビを見たりダラダラしたり、散歩とかお買い物いこうかな~、友達にLINEしてみようかな~なんて気持ちになってきて、
そしたら隙間時間の選択肢の中に「マンガ読みたい!」「くぅぅぅ!早く読まねば!」というのが生まれてくるはずです。
無理にそういう風になろうとせず、自分のそんな瞬間を待ってみると良いのかもしれません。
わたしは、飲み物を用意してお気に入りのお菓子も準備して、全身ダルダルで締め付けの無いスエットに着替えて、ベットのベストポジションを整えて未読のマンガを平積みにして読む時間がたまらなく大好きです。
サンタさんからクリスマスプレゼントをもらったチビッコのように心臓が高鳴りながらフィルムを破り。
初恋の人との初デートの時のような気持ちで表紙や帯、巻頭の作者コメントを舐め回すように見てページをめくります。
わたしは自分の「読みたい」と「読める」が揃って初めて、最高の瞬間が迎えられるのだと思っています。
(これってもしかして、マンガに限った話ではないかもしれません。)
あくまでも「趣味」という範囲の話ですが、読みたいときに、読みたいものを読むのがきっと正解で、そのタイミングにはきっと良いも悪いもありません。
もちろん、連載しているリアルタイムで作品を追いかけると嬉しいことが多いかもしれません。イベントや様々な発表を味わうことが出来るし、多くの人とそういったムーヴを共感しあえる幸せがあります。
わたしは最近手塚治虫先生の『火の鳥』を読み始めたのですが、1950年代に発表された作品です。これまで多くの人に読み継がれている名作で、いまリアルタイムで読んでいる方は少ないかもしれません。それでもわたしにとって、この作品を読むタイミングは間違いなく「今」でもう最高に楽しくてドキドキしています。
読めなくて辛かったわたしへ
日本橋ヨヲコ先生の『G線場ヘヴンスドア』のわたしの好きなセリフにこんな言葉があります。
このセリフを聞いて個人的に感じたのは、きっと読者も同じで、どんな状態でもマンガは読めるかもしれないけれど、心が健康じゃない状態で読んだマンガはその面白さや素敵さを感じることが難しくなると思うんです、それって本当にもったいないことですよね。
ゆっくり焦らず読みたいときに自分のペースに合わせて読んでいく。マンガはそんな付き合い方が出来る素敵なエンターテインメントだと思うのです。
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