大食い番組が見られなくなった。「食品ロス」と「餓死」が同時に起こる国で。
日本でも餓死が起きています。「餓死」という死因はなく、栄養失調という言葉で表現されています。テレビCMでは海外への食糧支援のCMが流れていますが、日本にも十分な食料(栄養)を取ることができない人がいます。
「こども食堂」が全国にできていることもからも、それは明らかでしょう。それは、子どもに限らず大人もです。
SDGsの記事を書くようになって、飢餓について調べるうちにいくつかのニュースを目にしました。
そんな経験から、バラエティとして放送される「大食い」関係の番組が見られなくなりました。あの番組を、食事を十分にとれていない人がたまたま見てしまったら、と思うからです。
番組は視聴率のため。それは十分理解しています。また、出演される方には大食いのプロもいらっしゃるので、彼らにとっては仕事です。番組を否定する気持ちはないのですが、見るのが辛いのが現実です。
日本はこれらを抱えた国。
・空腹に耐えかねて万引きをしてしまう人がいる国。
・食料の不足により亡くなる方がいる国。
・スーパーやコンビニでは記載された消費期限を1分でも超えたら廃棄しなければならない食品ロスがある国。
・大食いがバラエティとして放送される国。
・フードドライブやフードバンクが行われる国。
いろんな顔を持つ国です。そして、そこには矛盾も。
食べることは、生きていくために必須です。
2021年にSDGsナビというサイトに、この記事を書きました。
コロナ禍で書いた記事ですが、コロナ禍に関わらず起きていることです。
食品ロスと同時に、日本で餓死が増えている。日本に残る“普通”という感覚。
最近は、世帯分離していないために生活保護が受けられず苦しい生活となっている方のニュースも目にすることが増えました。
SDGsは難しい、と言われることが多いのですが、生活のなかでこんなことを考えてみること、実際に行動できなくても考えてみるだけでも、十分にSDGsだと思います。
そして、もし家に賞味期限が迫り捨ててしまいそうな食品があったら、もらったけれど自分では食べない食品があったら、「フードドライブ」と検索して近くの場所に持っていく。それはSDGsの目標「2.飢餓をゼロに」です。
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