見出し画像

歩き始めが遅い?発達が遅い子への効果的な対応方法とは

他の子どもと比較をすると落ち込んでしまいがちな、小さめ赤ちゃん(低体重児)で生まれた子や、発達がゆっくりな子どものママに知ってほしい具体的な発達の促し方、心の構え方をお伝えします。

それNGです!他の幼児と比べてうちの子は発達が遅いと不安なママがしがちな行動

早産やさまざまな理由で小さめに生まれた赤ちゃんは、臓器も未発達の部分を持って生まれるため、NICUではママのお腹にいる状態とできるだけ同じになるよう最新技術とケアをもって対応していますよね。

なぜなら、ママのお腹のなかで繰り広げられる発達の順番が子どもにとって最善だからなんです。

退院したら、ドクターによるフォローアップ検診を定期的にしている子も多いと思いますが、やはり小さめ赤ちゃん(低体重児)で生まれた子は、正産期の子と比べると、歩き始めが遅かったり、言葉がなかなか出ないこともしばしば。

なので、「修正月齢で発達を考えてくださいね」と医師から言われているママがほとんどかとおもいます。

わが子の場合は2ヶ月早産だったのですが、発達はおおよそ一般的な成長曲線から3〜4ヶ月ゆっくりのペースでした。

ちょっと発達のペースがゆっくりかな、と思った時にママがやりがちなのが、正産期の発達に大幅に遅れまじと、歩行練習をさせたり、発話の練習をさせたりすること。

これが4歳も過ぎれば、文字の練習、数字の理解、、などなど、成長曲線を他人に合わせた場合には、真面目で一生懸命なママほど、不安に思うことばかりです。

早めの習得をさせることをママが楽しんでいたらまだ良いのですが、大抵、他の子どもとの比較で焦っての行動であることが多いのではないでしょうか。

発達には順番がある。だから、わが子の基準を見極めることが重要!

そこでお伝えしたいのが、赤ちゃんからお年寄りまで変わることなく、人の発達にはそれぞれ順番があるということ。

たとえば、ゴールを「歩く」とする場合、まずズリバイやハイハイなどで、視線、焦点を微妙に合わせ、焦点距離を測りながら動くという、視覚とからだを同時に使う高度な脳の働きを充分に発達させてからではないと、上手に歩くようにはなりません。

①→②→③ のステップをしっかり踏んで発達をさせなければいけないところを、いきなり、②から練習をさせて習得させることは一見、効率的に思いがち。

でも、①で習得するべき基礎が整っていないため、発達が有効に促せないだけではなく、こどもにとって負荷が高すぎると、その行動そのものが嫌になってしまうことが多いのです。

その行動が楽しくない

楽しくないから繰り返さない

ネットワークが作られない

発達しない

これでは本末転倒ですよね。

ここでは分かりやすく「歩く」場合の話をしましたが、発話、文字の習得など、全ての発達において同じ理論なんです。

発達においては、他と比べるのではなく、常に、わが子の「いまできること」を基準にすることが一番重要なんです!

目標に対して、細かく区切ってみる

わが子の「いまできること」の基準を見極めたところで、できて欲しい目標行動に対して、おおよそ4ー6ステップに区切りをしてみます。

①ができたら、②へ進む、②ができたら、③に進むという、いわゆるスモールステップで発達を促すことで、確実に発達を促します。

とても遅い歩みに思えるかもしれませんが、これが、一番効率的な発達の促し方なのです!

例えば、「服を着替える」が、できて欲しい目標行動の場合、
①服を選ぶ
②脱ぐ
③着る
④脱いだ服をしまう

「いまはゴール地点の④のうち、いまは①の段階で、②へのネットワークをつくっている最中なんだ!」

というママの意識があれば、服を選んだはいいものの、パジャマを脱がずに遊んでいたとしても、①はできているので、褒めるポイントが明確にできます。

目標を小さくすることで、褒めポイントを見つけやすくなり、イライラがグッと少なくなるうえ、子どもも自分のいまのレベルにあったものなので、楽しんで次の行動に繋がることが多くなります。

もし、子どもがはじめの①のステップでも行動が表れない場合は、①のステップをさらに、細かく区切ってみるようにしてください。

例えば、
①服を選ぶ

①服が入っている場所をみる ②服を手に取る

そして、できているポイントを僅かでもみつけたら、
「服の場所わかってるね!」「さすが!」など、すかさず褒めたり、実況中継したりしましょう。

ママも、わが子のできることが見えやすく細分化されていることで、ちょっとした発達に気づきやすくなり、褒めポイントがみえやすくなるので双方の満足度が上がるんです。

すると、子どもの脳がどうなっていくか、というと

レベルに合っているので、その行動が楽しい (成功体験を感じている)

楽しいから繰り返す (成功体験が繰り返される)

次へのステップへのネットワークがつくられる

発達する!

この子に、いま、必要な回路(ネットワーク)が何かがわかれば、双方の負担なく、楽しんで発達を促すことができますよね。

小さめ赤ちゃんを産んだママは、「子育ては、誰とも比較しなくていいもの」と生まれながらに子どもに教えてもらったようなもの。

ぜひ、ママも子どもも一緒に、自分に最適なペースで、かつ効率的に!脳の発達をしていきましょう!


小さく生まれた子のママへ。。。

幼児の際に、下の子へのちょっかいが過ぎる我が子の対応については私自身が辟易していました。そういった同じような発達の悩みについてはここのサイトで脳科学の視点から具体的対応方法が書いてるので、とても参考になるよ〜。

発達が遅い、早いは関係なしに、脳の仕組みを知って、全員が目の前にいる子供に焦点を合わせて発達を促進するという視点では、とてもわかりやすい記事ばかりです。

医師から「様子を見ましょう」と言われがちな小さめ赤ちゃんのママたち。でも、この様子みましょうって、、具体的にどう様子見るの?と私自身がハテナを抱えていました。その意味では、この脳科学からのアプローチはとても実践的で、科学的。子供だけでなく自分の衰えていく(笑)脳の発達にもそのまんま応用できるので、発達についてはここで勉強させてもらいました。

あとね、小さく生んでしまったママは、どうして自分のお腹の中で育たなかったんだろう、と正産期で産まなかった自分を責めます。私も同様でした。

「私があの時、ストレスをもっと溜めていなかったら、、、私が入院した時にちょっとでも動いたから、、、、辛い張り止めの薬をしんどいと思ってたから、、、」

そんな思いを抱えながら、小さめ赤ちゃんを育てるママにとっては、“今自分が子供できる良いことって何か“を贖罪のように必死で探し続けています。でも、具体的にはどうしたらいいかわからない、というママには、「弱音を吐ける場所」と我が子の「今できることに着目できるようなシステム」を作っていって欲しい。低体重児向けの母子手帳的存在の活用や、交流ができるサークルも結構出てきましたよ!

・低出生体重の赤ちゃんと家族のためのリトルベビーハンドブックの取り組み

・早産児、低体重児、未熟児ちゃんママ交流サークル(広島)では定期的にオンライン交流会もやってます!

・こちらは私がやってる双子・小さめ赤ちゃん・年子サークル(関東)

グループトークではなかなか自己開示が、、という方はカウンセリングで発想の転換をするのもとてもいいです。自分が死ぬほど頑張ってることを気づくのも良し。

私自身、パーソナルコーチングをやる中で、クライアントがママだった場合、子供の話をしないことは無いので、発達において具体的対処方法を知ってるのはすごい役立っています。

コーチングやってます!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?