塔短歌会下位2.7％歌人、都内No.1家系を食う。（秘密麺歌倶楽部#2）
おそろいのアメリカ国旗のＴシャツで砂場を走る鬼の兄弟／中森温泉
はんせいぶん
はんせいぶん
３ねん１くみ なかもりおんせん
ぼくは、２０２２ねん１がつから、とうたんかかいにかよっています。
とうたんかかいでは、まいつき、１０このたんかをつくっておくります。
そうすると、せんじゃのせんせいが、そのなかからよいものをえらんで、ほんにのせてくれます。
こないだの２０２４ねん９がつごうでは、ぼくのうたが３このっていました。
１０このうち、３こしかよいものがなかったことはとてもよくないとおもいました。
こばやしせんせい、ごめんなさい。
たんかをじょうずになれるよう、れんしゅうをがんばります。
データで考える３首選の意味
私の所属する塔短歌会では、毎月10首以内の短歌を詠草として提出し、持ち回りの担当選者から選を受けて、会誌に掲載される。
塔短歌会主宰の吉川宏志先生の言葉によれば、「選者がいて、原稿段階で作品を読み、よくないと判断した歌は落とされる。選者が一定のレベル以上と判断した歌だけが掲載される仕組みなのである。」ということである。
（参考）
吉川宏志note『再録「2006年、結社とは何か」』
https://note.com/aosemi1995/n/n1201bcba6f61
塔2024年9月号において、私は、小林信也先生の選歌欄で、３首掲載であった。
３首掲載の意味をデータからひも解いていく。
こちらは、塔2024年9月号の小林信也先生選歌欄における作者ごとの選歌数とその全体に占める割合である。
59名の会員が同欄で選歌を受けているが、ボリュームゾーンは、５首（44.1%）、６首（33.9%）となっており、さらに７首（11.9%）が続き、９割以上の方が５首以上の掲載をされている。
そして、私の選歌数である３首以下は、３名となっており、下位5.1%の位置に存在している。
ここで留意しなければならないのは、すべての人が10首投稿しているかはわからないということであり、私は10首投稿しているが、10首未満を投稿している場合、選歌率としては、掲載数が少数であっても高率となっている可能性もある。
このため、正確にいえば、私は最高で下位5.1%に位置にいるということである。
しかし、塔は1,100名を超える会員がおり、他の選者の選歌欄も多数存在する。
他の選者の選歌欄では、３首選など当たり前かもしれない。
他の選者の選歌欄とその合計の選歌数・割合をデータで見てみよう。
グラフで見てみると、選者によって、割合が大きく異なることがわかる。
塔では、若葉集（入会後１年以内の会員）、作品２（若葉集卒業者）、作品１（作品２から一定の基準を満たした者）、月集（選者クラス）と欄が分かれており、作品１以上では、基本的に５首以上が掲載されていることがわかる。
さて、数値的にはどうだろうか。
808名の会員中、ボリュームゾーンは、６首選（41.7%）、５首選（28.6%）、７首選（17.5%）となっており、９割以上の方が５首選以上となっている。
そして、３首選の私は、下位2.7%に位置にいるということがわかる。
選は相対評価ではない。
このため、私は、短歌会全体の下位2.7%であっても、過去の私の選歌数がもっと低ければ、着実に成長していることとなる。
私のこれまでの選歌数の推移を見てみよう。
入会以来約２年半、持ち前の生真面目な気質が存分に発揮され、毎回10首の投稿を行っている一方、掲載歌数は、ゆるやかに下降傾向にあることがわかる。
さて、選者ごとではどうであろうか。
塔の皆さま、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
私が選ぶ都内No.1家系ラーメン
私は、下位2.7%に位置する伸びしろ歌人ということがデータから判明したわけでございますが、よく詠み、よく読み、よく学ぶことで短歌の腕を磨いていきたいという誓いを確かなものとするため、塔ラーメン会（会員１名）で選者を務める私が選ぶ都内No.1家系ラーメンをいただくことにします。
※家系ラーメンとは、豚骨醤油ベースのスープと中太ストレート麺、トッピングは海苔・ホウレン草・チャーシューがオーソドックスなラーメンです。
神楽坂駅（東京メトロ東西線）、飯田橋駅（東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、JR）、牛込神楽坂駅（都営地下鉄大江戸線）から５分程度のところにある「神楽坂家系ラーメンモンタナ」です。
伝統ある街並みと最先端のオシャレ店舗が共存する神楽坂に突如として現れるアメリカンな外観。
中に入ると、オシャレな内装と清潔感のあるカウンターが広がっています。
お客さんは若いオフィスワーカーの男女も多く、１人でも、仲間とでも、訪問しやすい雰囲気です。
また、ひとりひとりのスペースが狭すぎず、座席には荷物入れがあるところも嬉しいポイントです。
紙エプロンも無料で使えます。
おススメは、チャーシュー２枚、のり６枚、味玉１個、ネギ・ホウレン草ちょい増しの全部乗せラーメンである「モンタ麺」です。
そして、家系といえば、ライスをセットで注文することが国民の４つ目の義務として日本国憲法に定められているところですが、「ネギ飯」を選んでいただくことをおススメします。
そして、家系ならではの麺の固さ、スープの濃さ、鶏油の多さも選択可能です。
さらに、このお店の特徴は、豊富な卓上調味料。
オーソドックスなニンニク、ショウガに、トウガラシ、高菜まであって、最後まで飽きることなく楽しめます。
着丼。
濃厚な豚骨がガツンとありながら、醤油のビシッとした美味さも堪能できるバランスのいいスープに、家系らしい歯切れの良さとむちむちさのあるストレートの中太麺。
そして、ほろほろのチャーシューに、ホウレンソウと海苔と、完璧なトッピングに思わず笑みがこぼれてしまいます。
そして、もう一つのお楽しみがこのネギ飯です。
ゴマ油の風味のついたたっぷりのネギが乗ったご飯を、まずはそのままいただきます。
そして、ラーメンスープをかけたり、トッピングや卓上調味料で味変しながら、楽しめばあっという間に完食。
お腹に余裕がある方は、ネギ飯を頼めば、ノーマルライスのおかわりが無制限で無料ですので、心置きなくライスとNo.1家系ラーメンのマリアージュを楽しむことができます。
ごちそうさまでした！
営業時間は、11：00〜16：00、17：00〜23：00（金曜は25：00、土曜は24：00。定休日なし。不定休。）。
夜遅くまで営業しており、残業終わりに立ち寄ることもできます。
メニューは、ラーメン並900円、モンタ麺並1,100円、ライス食べ放題100円、ネギ飯200円（ライス食べ放題付き）など。
（2024年9月現在）
食べログ
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秘密麺歌倶楽部
歌人・中森温泉が短歌とエッセイと秘密にしたいほどとっておきのお店をご紹介する連載。不定期更新のため、マガジンのフォローを是非。
筆者プロフィール
塔短歌会所属。短歌ラーメンニキ。
noteにて、初夏みどり、桜庭紀子、ぽっぷこーんじぇる、中森温泉の４人のメンバーが週替りで五十音順に一人の歌人、一冊の歌集を紹介する「短歌五十音」を週替わりで連載中。