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これからは共生型サービスが主流
おはようございます!
今日は2月26日発行シルバー新報①面
〜『介護と障がいも』共生型サービス739事業所に〜
についてです。
【今回の記事のまとめ】
☑️2018年に創設された共生型サービスの普及について、調査研究事業を行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングは事業報告を兼ねたオンライン研修を開催した。
☑️最新の集計では、739事業所に上り、政策が共生社会にシフトする流れもあり、障害者のケアに関心を持つ介護事業所が増えてきているようだ。
以上のまとめを踏まえて私見です。
今回の内容は共生型サービスについてです。
まず共生社会とは何か。
障害者基本法第一条では、
障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、・・・(後略)
となっていて、“分け隔てなく多様性であること”が共生社会にとって重要です。
この理念から、介護保険のデイサービスでも障がい福祉サービスの作業所として障がい者の方を受け入れたり、特養の空き部屋を障害福祉サービスのショートステイとして利用したりすることを共生型サービスと呼びます。
『高齢者の方も障がい者の方も分け隔てなく同じ場所で受け入れましょう』ということですね。
理想のように思われますが、徐々に広がりをみせ、成功事例も増えてきているようです。
利点を言い出せばきりがないですが、ケアマネジャーとして利点を感じるのは、障がい者の方が介護保険に移行する65歳になられた時です。(65歳問題ともいいますね)
障がい者の方が65歳になられ、誕生日を迎えられると、作業所からデイサービスに行くよう求められます。(全然嬉しくない誕生日になる)
しかし、この作業所が共生型サービスの指定を受けていれば、通い慣れた作業所で介護保険のデイサービスを受けることができます。
場所もスタッフも変わらずサービスを受けることができる、それだけでも共生型サービスの利点は大きいと思います。
また高齢者施設にとっての利点は、経営の安定性が高まることと職員の仕事に対する意識の向上だと思います。
障がい者の方の経過は何十年と長いため、経営は安定化します。
また職員も高齢の方だけでなく、障がいの方の介護を経験することで、それこそ介護に“多様性”が生まれ、介護の質があがると思います。
批判を恐れずにいいますが、『障がいの施設で働くのは抵抗があるが、障がいの方には興味や関心がある』人っていると思うんですよね。
“働いてるデイサービスで障がい者の方への介護も行う”ということに、やりがいを持ち、高みを目指す環境を整えることで、職員の満足度も得られると僕は思います。
新型コロナの影響で他世代の交流が難しい局面もありますが、介護保険のいいところ、障害福祉サービスのいいところ、そのグラデーションの中で良さを発揮する事業所がこれからは求められていると思います。
では、いってらっしゃい!
#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報