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ハズビンホテル『Radio play』和訳・日本語歌詞

INSANEに続いてハズビンにハマった理由の1曲、『RADIO PLAY』を翻訳しつつ
和訳・日本語歌詞にしてみました。Silva Hound 氏といえばエンジェルダストのADDICTなども有名ですよね!

この曲、初めて聴いた瞬間に「なんて綺麗で繊細だけど力強い複雑な曲なんだ‥!」と感動したんです。そんな曲をどう表現するか試行錯誤したのが以下の歌詞になります🙇youtubeでは歌ってみたので動画も作ったので見ていただけたら嬉しいです。

Radio Play (放送劇)日本語歌詞・和訳

That's what I thought you said,
now let me offer this as a rebuttal.

言うと思っていました。
反論させていただいても?


⭐︎
志では食えない、だとしても
美学は必要さ
同志の炎が側にと、見てくれ
手の中で輝く Wow!

This world is mine!
認められるのは、もう時間の問題
裏切りも時に理由と刻む舞台
大混乱に興じて目論むマインド
Its a perfect crime!

ラジオの砂ぼこり 
いつか風とともに去ろう
生き様をステレオに託して 
PRESS play
罪と混じり合う

昨夜
TV(テレビ)が消したラジオスターが
33 year 流星に打たれ
ミスターボックスに伝言だ
舞い戻ったぞ ほら私は街と在る

賞金にも目は眩まない 嘘じゃない
身を引かず受けて立とう
戦わず、生きとし生けるものに
誓うさ、愛しい人

This world is mine
罪人も、時がくれば、そう光る
私がよい導き手となる
悪魔の子らが大空を赤く染める
This is so divine!!

ラジオの砂ぼこり 
いつか風とともに去ろう
生き様をステレオに託して 
PRESS play
罪と混じり合う

昨夜
TV(テレビ)が消したラジオスターが
33年 流星に打たれ
ミスターボックスに伝言だ
舞い戻ったぞ ほら私は街と在る


昨夜
TV(テレビ)が消したラジオスターが
33年 流星に打たれ
ミスターボックスに伝言だ
Yeah, I'm back, and I'm beaming
the radio demon's in town

in town
demon's in town
in town

昨夜
TV(テレビ)が消したラジオスターが
33年 流星に打たれ
ミスターボックスに伝言だ
舞い戻ったぞ ほら私は街と在る


日本語歌詞をつけてみて、感想

まず最初にぶち当たったのが、日本語と英語では単語と文章から得られる情報量に
差があり過ぎてどうしても省略せざるを得ない事態でした。
歌い方でカバーできるものではないですね。。
ここではせっかくなので悪戦苦闘を書き残しておこうかななんて思います。


一番最初の歌詞の文で早速躓いたんです。
If I had a dime every time someone tried,
me and my pride
I'd be richer than I am right now
もし、私が私とそのプライドに挑戦者が現れる度に
小銭(1セント)を貰っていたら
今頃はもっと大金持ちだっただろう。

  • と、翻訳すれば大体こんな感じですが‥歌に入れるのは無理ですね。
    言い回しがカッコいい英語ならではの表現ですが、流石に厳しい。。
    そこで、エッセンスとアラスターのキャラクター性から捻ってみることにしました。これだけで1ヶ月悩んでいたのはここだけの話(笑

    近くその後の英語文も踏まえ
    But I live a life
    So sublime, all the fire's on my side
    Watch it flicker in my hand like, "Wow"
    しかし、私は崇高に人生を生きている。あらゆる炎が味方となって。
    見てくれ、私の手の中で瞬くんだ"Wow"と言うようにね。

    言いたいこととしては、
    「それだけ、アラスターはプライドを持ってエンターテイメントをしている」と言うこと。自分の生き方に誇りを持っていることを踏まえ、日本語風にアレンジしました。

    「志では食えない」だとしても、美学は必要さ
    同志の炎が側にと、見てくれ、手の中で輝く『Wow!』

    よく子供の頃、夢だったり芸事、アートでは「食えない」って言われませんでしたか?「お金にならない」=「食えない」わけです。
    アラスターの時代、1920代は『狂騒の時代』と呼ばれ、ジャズやチャールストンダンス、ラジオが花開いた華やかな時代でしたが
    亡くなる1933年、1930年代は世界恐慌の真っ只中。華やかな時代は終わったなんて言われてたでしょう。そんな中でも最先端のラジオキャスターをエンタメとしてやっていたわけだから、志は人一倍持って、美学を貫いた。

    妄想に近い考察ですが、歌詞と視点が違うだけで近いニュアンスなので
    はめてみることに。特に金銭(投げ銭に近いかもですが)をイメージさせる言葉を『食えない』の一言で出来たのはちょっとカタルシスでした。

    他にも拘りどころとしてはサビは特に頑張ったのでお耳を拝借したい一節です。

    Thay say,
    "Video Killed the Radio ster last night"
    33, like a deer in those flashing lights
    昨夜
    TV(テレビ)が消したラジオスターが
    33 year 流星に打たれ

    この部分もなかなか悩みました。。
    発音的にTHEYの音に近い、さ(摩擦音)と Yに合わせてや(YA)
    また本来はVideoビデオですが、
    日本人の感覚としてビデオと言われるとビデオテープだったり
    記録媒体の方に思われてしまう気がしたので
    VOXのイメージであるTV放送のためにテレビにしました。
    (本当は有名なVIDEO KILLED THE RADIO STARにあやかりたかったんですけど‥)
    33はそのままに年代を強調してyearを足し
    本来の『閃光の中輝く鹿のように』は多分彼の死に際を表しているんだと思ったのですが‥もしアラスターが自分の死を表現しているのなら
    ラジオスターのSTAR(星)から自分の死を「流星」に例えたかもしれないと思い、そこから原文を映像化した際に「流星に撃たれ」という翻訳歌詞にしました。

    Let Mr. Vox know that I'm still around
    Yeah, I'm back, and I'm beaming
    the radio demon's in town
    ミスターボックスに伝言だ
    舞い戻ったぞ ほら
    私は街と在る


    ミスターボックスに伝えようじゃないか、私はまだここにいると。
    ああ、戻ってきた、そして輝く(返り咲く)
    ラジオの悪魔は街にいる。

    ここはほぼまんま、ですが音を原文に近い言葉を選ぶために悩みました。
    KNOWを『に』と合わせ、 still aroundをで『んごんだ』でND音を意識しました。
    舞い戻ったと言う言葉は
    YEAH I'mと『舞』の音が近く聞こえるので採用しました。
    派手なイメージがもいいなと。
    そして、RADIO DEMON S IN TOWNは
    ラジオの悪魔と自分で言うのが、中々にハードルが高い。
    みなさん、この曲がアラスターの曲だとわかっているので
    主語を『私は』にしました。その方が想像させるかな‥なんて。

    また街にいるにせず、『街と在る』にしたのは
    アラスターが曲を通じて地獄がとにかく好きなのだろうなと思ったからです。
    リスナーだけじゃなく、この伸び伸びとした自由な地獄でエンターテイメントを共有したい。歌詞のあちこちに慈愛に満ちた感じがあったので
    彼も街の一部であるような、複雑な存在感を表現できたらと使いました。

    とこんな形でどんどん言葉を翻訳したり、連想したり、入れ替えたりするのが
    とても面白いんです。

    言語が違うならではの楽しみ方だと思うので、いろんな訳があっていいと思いますし、その違いがまた良いのかなと思います。

    ですので、ぜひ自分で訳すのもよし、歌うもよしの一つとして
    私の翻訳を楽しんでもらえたら幸いです!

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