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海を感じるチルな部屋にときめく│山口ホテル #HOTELIST
「毎日張りつめてる気がする…海を目の前にぼーっと一日過ごしたい…」そんなあなたにおすすめしたいホテルが、山口県下関にあるウズハウスです。
「え。山口県…?遠いな…」なんて思いませんでしたか?実はそんなことないんですよ。博多から下関まで高速バスで1時間半程度。東京から博多空港まではLCCのジェットスターで2時間くらい。関西方面なら、新大阪から新幹線で3時間しないくらい。山口県って意外と遠くないんです。
そして山口下関エリアって、なかなか旅行の候補にはあがらないのですが、見どころ&おいしい処が本当に多くて!大正レトロな門司港、とろけるほど新鮮な海の幸、交易の多かった地域特有の郷土料理にB級グルメなどなど。
週末旅におすすめを聞かれたら「ぜひ下関に!」と推したくなる魅力が詰まっています。今日はそんな隠れた観光地下関にあるホテル、ウズハウスの紹介です。
ウズハウスってどんなホテル?
ウズハウスは山口県下関にある関門海峡を臨むゲストハウスです。壁に描かれたフグが目印です。
ゲストハウスのほかに、地元の人も利用するカフェやコワーキング、イベントスペースもあります。カフェの利用客は、街の人と観光客とがいて、地域のハブとして活気ある場所です。気さくなスタッフさんとの会話も楽しめます。
宿泊は、基本はドミトリー(1部屋にベッドが複数台ある相部屋のこと)。もしくは簡素な和室ですが、実は1部屋だけ、まるで海の上にたたずんでいるような部屋があるんですよ……。
「下関のよさを堪能するなら、ぜひウズハウスのデラックスルームに泊まってほしい!」という想いで今noteを書いています。
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1室限定のデラックスルームで波音に包まれる
朝6時。
対岸に見える九州の山々から日がのぼり、朝日が淡く差し込みます。
リビングの奥にある寝室では、白色の漆喰壁が一日のはじまりの光を拡散し、ほのかに明るくなります。
淡くまどろんだ光が寝室に満たされていきます。
ベッドでうとうとしていると、遠くのほうから「ぼぉーーーー」と低く心地の良い汽笛が聞こえてきます。朝が、私のことを起こしにきてくれました。
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さて、ウズハウスのデラックスルームは70㎡以上あり、最大6人まで宿泊できます。
部屋の設備で、特筆したいことは「光冷暖」を使用していること。(上写真の黒い器具です)
光冷暖って知ってますか?無風・無音で部屋の温度と湿度を管理できる冷暖機器なんだそう。私も初めて体験したのですが、これがとても快適。
光冷暖のおかげで、昼も夜も、季節も問うことなく、快適な部屋にいながらに関門海峡の波の音に包まれることができるのです。
「自然の音だけに包まれる時間って、贅沢だ」と、私は率直に感動しました。なぜならば自然を感じたいと思えど、私は軟弱な都会っ子だから。
どういうことかというと、「自然を満喫しよう!」と一念発起して海や山などの自然の中に身を置くんです。それはそれで気持ちがよくて、本能的な開放感を味わうことができます。ちょっとした麻薬的な衝動的な気持ちよさ。けれど、どうも都会で生まれて都会で育った私は、脳が次の瞬間には快適さを求めてしまうんです。
寒いだ。暑いだ。虫が多いだの。広大な自然が持つ開放感を感じたい欲求はあるのですが、それは憧憬であって、結局私はコンクリートの箱に囲まれることの方が好きなんです。そして、この葛藤を自覚しはじめたころに、ウズハウスのデラックスルームに出会ったのです。
日ごろ、東京の生活で当然のように耳にしている空調の音。車の音、人の声。そういったものはなく、あるのは数百年以上前から続いているのであろう、海と風と、時折聞こえる汽笛だけ。
母なる海に、一日の始まりを知らせる朝日。潮の香が溶け込んだ静かな空気。これらを、暖かで人の手でつくられた居心地のいい部屋で、味わうことができるのです。
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そうそう。実はバスルームからも、海を臨むことができます。
際まで寄せられた窓枠は、壁を感じさせず、まるでリビングでくつろいでいるかのような錯覚を起こします。
洗面所とバスルームは扉がありません。洗面所の白い床と、浴室のすのこで区切られているだけのシームレスな空間です。自宅の浴室にはない開放感が味わえます。
トイレからも海が眺められ、開放感は抜群です。(もちろん窓にシャッターがあり、リビングからの視界を遮れるのでご安心を)
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インテリアの細やかなこだわり
波打つような壁。光によって表情が変わるので、一日中部屋にいても飽きることはありません。
柔らかな曲線を持つ竹の洋服掛け。
山口県の職人さんがつくっている木材を使用したランプシェード。内側は木目になっており、夜明りをつけると、やわらかな光に包まれます。
床材は非常にやわらかく、はだしになると木のぬくもりが感じられます。
デラックスルームの細かやかなこだわりの理由は、ウズハウスのオーナー沖野さんが建築家で、ご自身が設計されているからなんじゃないかな、なんて。「下関の良さをウズハウスで味わってほしい」とおっしゃっていた沖野さんの想いがあるからこそ、最大限に関門海峡のよさを体験できるデラックスルームがあるのかもしれません。
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海を眺めるチルなカフェにときめく
ウズハウスは一般客も利用できるカフェが併設されています。休日は若い女性やカップル、平日は近所のご家族やサラリーマンの方など、幅広く利用されてるんだそう。
ドリンクフードを1階で購入して、2階のカフェスペースに行きます。
2階は、広々のカフェ。席と席の間十分にあるせいか、満席になってもゆったりとした雰囲気です。これだけでも十分に魅力的なのですが、実は、2席だけテラス席があるんです。
眼前に関門海峡を望みながら、のんびりコーヒーをいただけます。
特に休日は満席で、待ちのお客さんがいるくらい人気なんだそう。
ね?こんなのずるいじゃないですか?
私はこの日、山口県産のミカンジュースと、ウズハウスで一番人気のチョコレートのテリーヌをいただきました。
ちなみに、となりのお客さんが頼んでいた夏季限定のウズフロートがかなーりかわいかったです。こんなのよ。可愛いの塊。
このフロートのために、わざわざ遠方から遊びに来るお客さんも増えてるんだそう。爽やかな海のような青色のサイダーに、ぽてんとアイスがのっているんですが、これ夏季限定なんです……。だからこのnoteでは紹介できないか~。と思っていたら、なんと!
今は冬季限定のピンクのウズフロートが出てました!かわいい~~~!苺のピンク!
下関行きたくなりましたよね? ぜひウズハウスのあったかい部屋で、つめた~いウズフロートを堪能しましょう。
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小さめなお部屋とドミトリーはこんな感じ
道路側の4人部屋。窓から観光スポットの赤間神社が見えます。
小さめのお部屋は海側ではないですが、海を行き来する船が見えます。
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道路側の和室。よーく見ると畳のふちがフグ柄でかわいいんです。
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ドミトリーは、今はコロナウイルス感染対策のために通常の半分しかお客さんを入れていないんだそう。
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ウズハウスって、こーーーーんなに素敵なホテル(ゲストハウス)なんだけど、たぶんそこまで有名ではなくって。知る人ぞ知る、というか。多分、下関行くんだけど、立地や値段を見て、たまたまウズハウスを予約したら「え!すごいよかった!ファンになった!」みたいな感じなんですよ。
そんな偶然の出会いもいいんだけど、僭越なんだけど、私のnoteをきっかけに「ウズハウスに行きたい」って思ってくれる人が増えたらいいなと私はすごく思ってしまって。
大きなホテルでないからこそ行き届く部屋だったり、超気さくなスタッフさんだったり、地元の人が集まるみんなの居場所であることだったり。行きたいホテルから旅先を決めることもあっていいんじゃないかなって思うんです。もしよかったらそんな旅の仕方も検討してみてくださいね。
だから「もし週末に旅行行きたいな」なんてときは、ウズハウスを思い出してくれたらうれしいです。きっと日本中にこういった場所がたくさんあるんだろうな。この世界の変化に負けず、ずっと続いていってほしいな。
伝わらない写真でほんとごめんなんだけど、夜景が最の高&オーシャンビュー&海を眺めながら入れるお風呂というゲストハウスらしからぬお宿「ウズハウス」に宿泊してて、朝苦手だけど明日だけはハイパー楽しみなんやで🥺明日晴れたらちゃんと写真撮るよ🥺 pic.twitter.com/giVdujOj06
— さかかな🐠 グッドモーニング (@a000j) September 24, 2020
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