Ryo Fujimoto - 清水・三保 - 「心身、資料、お話」(5日目)
SAKEBINIST / Sound Artist の Ryo Fujimotoです。
9月30日から10月6日まで清水・三保地区に滞在しています。
神戸から離れ、金沢に10日滞在し、そして今、静岡に5日滞在している。ツアー以外でこんなにも拠点から離れたのは久しぶりなので、心身の状態を常に確認しなければならないと思っている。
やはり最も大事なのは自分の心身の状態だと思う。心の状態はどうか。体の状態はどうか。心と話す。今、どういう気持ちなのか。今、どういうことを考えているのか。今、どんなふうに感じているのか。体と話す。どこか痛いところはないか。もし風邪だったならば、どのような形が体にとって理想的か。体は鈍っていないか。
そういうものを念入りにチェックしていく。この肉体ありき、この心ありき。それは何よりも大事だ。
心が疲れているときに、世界はあまりよく見えない。体が疲れているときに、世界を歩くのは難しい。まずは自分の心身の状態を整えていくこと。それが最も大事だと思う。自分の心身さえ整えば、あらゆることがすべてうまく回っていく。外側の世界に依存しなければの話だけれども。
今日は、この三保地区の歴史を調べるために、資料室に行かせていただいた。そこで、この土地の歴史に非常に詳しい北村さんという方にお話を聞かせていただいた。
この地域では宮城島、遠藤という名前が多いらしい。宮城島という名前は、お宮さんを見張るためにその名前がついたのだと。そして、この宮城島、遠藤という名前が非常に多いので、屋号が付けられるという流れになった。また、明治時代には800人くらいがアメリカや諸外国に出稼ぎに行っていたという記録も残っていた。その出稼ぎに行った人たちのなかで、ハワイさんのお話が興味深かった。
この屋号の物語が載っている本が全5巻くらいあって、非常に面白かった。北村さんは非常に博識であり、ご親切に長時間お話ししていただいた。
土地にはいろいろな歴史があり、いろいろな人が住んでいた。そういうことを、書物を通じて知ることができるというのはとてもありがたいなと思う。そして、このような書物を残してくれた方々にも感謝したい。
5日目終わり。
2024.10.1
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