アーツカウンシルしずおか2024

アーツカウンシルしずおかによるマイクロ・アート・ワーケーション(MAW)2024の、滞在記録note

アーツカウンシルしずおか2024

アーツカウンシルしずおかによるマイクロ・アート・ワーケーション(MAW)2024の、滞在記録note

マガジン

  • 13)湖⻄市白須賀地区

    【ホスト】特定非営利法人シラスカリフォルニア 【旅人】山田洋平(舞台芸術)、佐野風史 早田仁知(サウンドアート)

  • 6)御殿場市

    【ホスト】富士山文化ハウス 【旅人】私道かぴ(舞台芸術)、風音(文学)、鈴木泰人(現代アート)

  • 11)吉田町

    【ホスト】小山城夜市 【旅人】関口彩(美術)、早渕仁美(美術)

  • 12)浜松市

    【ホスト】Take-Space/Fablab Hamamatsu 【旅人】タン・ルイ(美術)、橋爪亜衣子(マネジメント)、宇宙軒明星(大衆芸能)

  • 9)静岡市清水区三保

    【ホスト】株式会社Otono 【旅人】Ryo Fujimoto(音楽)、莇貴彦(メディア芸術)、はらだまほ(舞台芸術)

最近の記事

山田洋平:白須賀レポート(まとめ)

今回、MAW参加は2回目なので1回目の龍山町での滞在経験が常に頭にある中で7日間を過ごしました。2会連続参加のアーティストも少ないと思うので、このレポートでも同じ静岡県内での事ながら全く違う様相を見せた白須賀と龍山町の比較などもしながらレポートを書きます。 前回の龍山町でのレポートはコチラ。読んでいただくと背景がわかると思います。 白須賀を選んだ背景 私は石川県加賀市在住です。石川県は2024年1月1日に震災に見舞われました。 更に同年9月には豪雨によって、致命的なダ

    • 佐野風史 / 早田仁知 「[🌊☔️🚤] (滞在まとめ)」

       みなさんこんにちは、10月28日から11月3日まで、静岡県の白須賀周辺を探索していた 佐野風史 / 早田仁知 です。  私たちは、「音象徴」を切り口に、聴こえてくる音を言語音に変換すること、そしてその音(おん)を再構成したときに立ち上がる情景を探究するPhonoscape Projectという活動をしています。 Phonoscapeとは言語音によって作られる音の風景のことです。  これまでのnoteでは、毎日の振り返り的にnoteを書いていましたが、今回は、滞在のまとめ

      • 富士山文化ハウス/MAW滞在まとめ

        富士山文化ハウスの森岡です。 4度目のMAWホストとなりますが、まとめを書くことに慣れません。毎回、1週間の間にたくさんのことがありすぎてどこを記録していいのか悩みます。 私道かぴさん、鈴木泰人さん、風音さんの3名の視点を通して、私たちホスト自身も街のことを知り、歴史を学び、発見があります。 いや、新たな発見があるというよりも、知ったつもりになっていた街のことをあらためて知る機会といったほうがいいでしょうか。 御殿場市民にとっては、馴染みのある吉田神社の祭典、通称「吉田さ

        • 早渕仁美「自分にとっての真実。(滞在まとめ)」

          朝、滞在し始めたビジネスホテルのテレビから、 「普通に暮らして、 普通に過ごしたい」 という声がした。 吉田町は車社会で、どうやって巡ろうかと最初移動手段を探しあぐねた。 結局、車でも自転車でもなく、自分の足を選んだ。 人ん家の前、休みの学校の横を徒歩で進む。 フェンス越しに雨上がりの校庭を眺めながら、左から右へ、長い尺の映像パノラマ1ショットを丁寧に観賞する。 誰もいない。誰もが、私が吉田町にいることを知らないまま、私も誰のことも知らないまま、自由に歩き、眺めた。

        マガジン

        • 13)湖⻄市白須賀地区
          17本
        • 6)御殿場市
          26本
        • 11)吉田町
          19本
        • 12)浜松市
          27本
        • 9)静岡市清水区三保
          26本
        • 10)藤枝市中山間地域
          26本

        記事

          宇宙軒明星「音頭を取るヒトビト(浜松滞在まとめ)」

          盆踊りや民謡の歌い手をしております宇宙軒明星と申します。専門は関西の盆踊り唄・江州音頭(ごうしゅうおんど)。江州音頭は滋賀県発祥の唄で長いモノガタリをよみあげていくというものです。自ら太鼓を打ち鳴らしながら生唄、生演奏で踊り手さんをのせてゆく、といったようなことをしております。ときにはエレキギターの旋律との二重奏や自作のバックトラックにのせてダンスフロアを盛り上げます。こういう役割を盆踊りでは「音頭取り」といいます。一般的には、そうですね、乾杯の音頭を取る、という言い方もあり

          宇宙軒明星「音頭を取るヒトビト(浜松滞在まとめ)」

          タン・ルイ「(滞在まとめ)」

          滞在の初日のnoteに自己紹介を忘れていましたので、改めて自己紹介をマレーシア生まれ育ちのタン・ルイと申します。普段は身の回りにある日常的なものを通じて、「普通とはなにか」を感じたことを美術作品で表現しています。よく知られている作品は、洗濯バサミを使って作る空想の生き物たちのオブジェです。美術家です。現在は静岡県袋井市に住み、「アーティスト・イン・レジデンス in JAPAN」と称しながら、日常生活の出来事を通じて、新たな視点から再発見する作品を制作しています。 MAWの旅

          タン・ルイ「(滞在まとめ)」

          佐野風史 / 早田仁知 「[ⁿda̤mo̞nde̞] (7日目)」

           みなさんこんにちは、10月28日から静岡県の白須賀周辺を探索している 佐野風史 / 早田仁知 です。  私たちは、「音象徴」を切り口に、聴こえてくる音を言語音に変換すること、そしてその音(おん)を再構成したときに立ち上がる情景を探究するPhonoscape Projectという活動をしています。  1日目以降のnoteは交代交代で書いていくつもりでしたが、昨日に引き続き、今日のnoteも再び2人で共同編集しながら書いています。  それでは、ここから下は、今日を振り返っ

          佐野風史 / 早田仁知 「[ⁿda̤mo̞nde̞] (7日目)」

          Fablab浜松/Take-Space「MAW計画ホストを終えて」

          きっかけは、旅人として応募したい!という思いだった。 でも、当時、我が家にはまだ小さい子どもたちが3人。 3人置いていくのは、まだ難しいな~なんて思っていた。 ならば、ホストになっちゃおう!そしたら、面白い出逢いがあるかも!という、考えでホストに応募したら、ありがたいことに採択して頂いた。 ファブラボのネットワークで、 これまでにも日本ならず世界の色んな国の人たちが来てくれていて、 ファブラボを知っているからある意味、会ったことなくても気心知れているひとたちの 受入れは、大

          Fablab浜松/Take-Space「MAW計画ホストを終えて」

          佐野風史 / 早田仁知 「[kʰakʰʲi̥kʰo̞] (6日目)」

           みなさんこんにちは、10月28日から静岡県は白須賀周辺を探索している 佐野風史 / 早田仁知 です。  私たちは、「音象徴」を切り口に、聴こえてくる音を言語音に変換すること、そしてその音(おん)を再構成したときに立ち上がる情景を探究するPhonoscape Projectという活動をしています。  1日目以降のnoteは交代交代で書いていくつもりでしたが、昨日に引き続き、今日のnoteも再び2人で共同編集しながら書いています。  それでは、ここから下は、今日を振り返っ

          佐野風史 / 早田仁知 「[kʰakʰʲi̥kʰo̞] (6日目)」

          山田洋平「全てがある場所」(7日目)

          大切なのはこれからのビジョンだと思う。 自分は山代温泉の余所者としてアレコレ企画をしてきたけれど、やはり地元の人が中心になって動かないと街も人も動かない。余所者は余所者に過ぎず、色々なものを持ち込むことはできても、何かを変えることはできない。 何かを変えるのはやはりその土地に根付いた人たち。 余所者が余所者だけでやっても、消耗し、疲弊し、多大な努力に対して成果は乏しく、余所者のやることだからと一時のことで終わってしまう。 余所者は余所者としての立ち位置を持つことは大切だ。

          山田洋平「全てがある場所」(7日目)

          Fablab浜松/Take-Space「旅人のみなさん帰っちゃった!」

          旅人の皆さんが帰って1週間、いい意味でも我が家の日常はそのままです。 ルイさん、明星さん、ヅメさん、3人ともなんだか我が家のメンバーとして 溶け込んで下さっていたんだと思います。 感謝!感謝です!! あれもしなきゃ、これもしなきゃと変な気負いをしてるわけでもなく、 ふらっと来て、ファブラボでのモノづくりや、日頃ファブラボがお世話になっている人たちのところ、 今回新しく繋がりが持てたところ皆さんのおかげで、 浜松滞在をイイ時間にしてもらえたのではないかと、思っています。 我が家

          Fablab浜松/Take-Space「旅人のみなさん帰っちゃった!」

          佐野風史 / 早田仁知 「[ɕiɡa̤ikʰa̤t͡ɕo̞ːse̞ːkʰɯikʰʲi̥] (5日目)」

           みなさんこんにちは、10月28日から静岡県は白須賀周辺を探索している 佐野風史 / 早田仁知 です。  私たちは、「音象徴」を切り口に、聴こえてくる音を言語音に変換すること、そしてその音(おん)を再構成したときに立ち上がる情景を探究するPhonoscape Projectという活動をしています。  1日目以降のnoteは交代交代で書いていくつもりでしたが、昨日に引き続き、今日のnoteも再び2人で共同編集しながら書いています。  それでは、ここから下は、今日を振り返っ

          佐野風史 / 早田仁知 「[ɕiɡa̤ikʰa̤t͡ɕo̞ːse̞ːkʰɯikʰʲi̥] (5日目)」

          山田洋平「総復習」(6日目)

          タイトルの写真は、ジェームス・タレルの新作「月」である。 (嘘です) 白須賀には宿泊所がないので、今週はずっと渚園キャンプ場に停まっています。その眼の前にあるのが水族館ウォット。 その中にある中庭で、きっとジェームス・タレルを意識して作られた。(推測)  今までの5日間吸収ばかりしていたので、今日は今までの足跡をたどる日にした。 まずはおんやど白須賀。 おんやど白須賀には、東海道をたどる旅人がちょこちょこ訪れていた。 なんだかんだもう3時過ぎ。海岸線を回るのは明日に

          山田洋平「総復習」(6日目)

          佐野風史 / 早田仁知 「[na̤ːnde̞da̤jə̯ɑːːʔ] (4日目)」

           みなさんこんにちは、10月28日から静岡県は白須賀周辺を探索している 佐野風史 / 早田仁知 です。  私たちは、「音象徴」を切り口に、聴こえてくる音を言語音に変換すること、そしてその音(おん)を再構成したときに立ち上がる情景を探究するPhonoscape Projectという活動をしています。例えば水の音が聞こえてきたらそれを聞こえたように口で表してみる。「ぴちゃぴちゃ」というような音。そしてその言語音を再び聞いたときに水のイメージが湧き上がってくる。これが音象徴です。

          佐野風史 / 早田仁知 「[na̤ːnde̞da̤jə̯ɑːːʔ] (4日目)」

          山田洋平「作っていく」(5日目)

          今日はシラスカリフォルニアの杉さんのサイクリングロードを案内してもらう。浜名湖一周の旅。 通常の観光では決して行けない、気付かない場所に連れて行っていただいた。 奥浜名湖のエリアでは、シーズン中はサップやサーフィンのレンタルをしているという場所。 4時間くらいかけて案内いただき、お昼はアオゾラカフェベイスさん。 美味しいランチをいただき、杉さんの家に戻ると、アーティストのタカオさんがいた。白須賀と東京を行き来しながら、白須賀は主にアトリエに使っているらしい。 タカオさ

          山田洋平「作っていく」(5日目)

          佐野風史 / 早田仁知 「[ma̤ˑd͡ʑi̯ɯma̤e̝ɾæ̤̞ː] (3日目)」

           みなさんこんにちは、一昨日から静岡県の白須賀周辺を探索している 佐野風史 / 早田仁知 です。  私たちは、「音象徴」を切り口に、聴こえてくる音を言語音に変換すること、そしてその音(おん)を再構成したときに立ち上がる情景を探究するPhonoscape Projectという活動をしています。例えば水の音が聞こえてきたらそれを聞こえたように口で表してみる。「ぴちゃぴちゃ」というような音。そしてその言語音を再び聞いたときに水のイメージが湧き上がってくる。これが音象徴です。  

          佐野風史 / 早田仁知 「[ma̤ˑd͡ʑi̯ɯma̤e̝ɾæ̤̞ː] (3日目)」