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アップデートを迫られる「顧客コミュニケーション」市場の伸びしろとは

こんにちは!Micoworksの採用チームです。

2023年12月に約35億の資金調達を完了させたMicoworks。生活者がリアルタイムの会話を通じてオンライン購買やサービス利用を行う「Cコマース」(会話型コマース)領域におけるアジア市場進出を見据えて、挑戦の土台を固めるラウンドとなりました。

今回の記事では、サービスの本質、市場が秘める広大な可能性や、顧客コミュニケーションのアップデートを起こすソリューションの強み・背景についてCOO八重樫が語ります。

八重樫 健 取締役COO
2008年公認会計士論文式試験合格後、アクセンチュアに新卒入社し、新規事業立案、M&A、全社データ活用戦略立案、マーケティング戦略立案等の戦略コンサルティング業務に従事。
KDDIの新会社であるSupershipホールディングスの立上を支援し、 自身も転職し、デジタルマーケティング事業を展開。 立上から一貫して経営戦略立案・実行を担い、これまで10社超のスタートアップのM&A・PMI、大手企業との資本業務提携及びJV設立をリード。 大手企業のマーケティング戦略PJを統括。
2022年6月にMicoworksに参画。取締役COOとしてビジネスサイド全般の統括を行う。

グローバル市場は30兆円超。Cコマースのポテンシャル

ー Micoworksの事業領域であるCコマース(会話型コマース)が持つ可能性についてうかがっていきたいと思います。

まずは、私たちが展開する2つのプロダクト、『MicoCloud(ミコクラウド)』と『ミコミー』について解説します。これらは「Empower every brand for the better future」というミッションのもと、企業と顧客のコミュニケーションを改革することで事業やブランドを強くするソリューションです。

『MicoCloud』は、BtoC事業を運営する企業とエンドユーザーのコミュニケーションプラットフォームです。これまでの顧客コミュニケーションをアップデートし、双方向かつ密度の高いやり取りを実現しエンゲージを高めることで、顧客からの反応を促し売上につなげます。

対象としてはエンタープライズ層に向けた展開をしており、私たちはスタートアップであるので、まずはカテゴリニッチでNo.1になるために、LINEにフォーカスしトップを目指し、今後はメール、SMSと展開する戦略をとっています。

MicoCloud

もうひとつのプロダクト『ミコミー』もミッションは同様です。『MicoCloud』が高付加価値、高機能なのに対し、こちらは小売などのスモールビジネスを対象として、特に、飲食店のビジネスグロースにフォーカスしたものですね。

例えば、飲食店とユーザーがLINEを経由して「友だち」になった後のクーポン配信や、一定期間経過後の再プッシュなどが自動で配信されます。

ミコミー

ここ数年で、購買行動の中心がオフラインからECサイトへ移っています。さらにECの中でもWebからアプリに、次はアプリの中でモールからコミュニケーションへと変化しているのです。この変化はグローバル、特にアジアで顕著です。

ー いち生活者としてその変化はリアルに感じています。

ジュニパーリサーチ社(Juniper Research)の調査(※2)によると、2025年時点でのグローバルのCコマース市場規模は約2,900億ドル(日本円で約32兆円 ※1)まで成長すると試算されています。私たちはグローバルのCコマース市場規模を最終的なTAMとして捉えつつも、SAMとしても国内だけでも1,000億超の市場規模が存在すると見込んでいます。

※1 $1=110円 2021年時点為替レート
※2 出典元:Juniper Research
https://www.juniperresearch.com/researchstore/operators-providers/conversational-commerce-research-report

市場規模の大きさはさることながら、私たちは、ビジネスの性質としても飛躍的に伸びる可能性があると見ています。

時代の変化が呼ぶ市場の伸びしろ、移行期の今を捉える

COO 八重樫

ー 市場規模以外の部分で、どのような点からそう思われるのでしょうか?

以下の理由により、Cコマースの活用が企業にとって重要になっていると感じるためです。
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1.生活者の行動の変化
2.デジタルマーケティングに起こっている変化
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1.生活者の行動の変化

近年の生活者の行動の変化により、企業と生活者のコミュニケーションにねじれが発生している、と考えています。

生活者のメール・電話の使用頻度は下がる一方であるのに対し、企業側はメール、電話でコミュニケーションを投げかけ続ける状態が続いています。企業がこの変化に合わせて変化しないと、自社の商品やサービスは必然的に生活者に届かなくなってしまいます。

2.デジタルマーケティングに起こっている変化

マーケティング領域にも大きな動きが生じています。

まず、個人情報の取得について年々重要になっている同時に難易度が高くなっている点です。消費者のプライバシー保護の観点からグローバルでのGDPR(EU一般データ保護規則)、日本国内でも個人情報保護法の改正による規制が年々厳しくなっています。

次に、24年後半にはサードパーティクッキーが廃止され、ターゲティングした広告配信等の従来のプロモーション活動は基本的にできなくなる未来が待っています。すると、ファーストパーティデータ活用の重要性が各段に増していきます。

以上2点の変化も受けて、企業がユーザーのコミュニケーションのあり方をアップデートする必要に迫られている状況です。移行に関心の高い企業は多いにも関わらず、この領域は日本企業のプレイヤーも圧倒的な勝者がいないのが現状です。

開封4倍、反応5倍!新しいコミュニケーションが生む圧倒的成果

ー Cコマース活用が活発であったり、相性の良い業種というのはどのドメインと認識しているでしょうか?

『MicoCloud』は、LTVの高い業界との相性が良い傾向です。特に、不動産、金融、人材、美容などの購買までの検討期間が比較的に長いタイプの商材ですね。

例えば不動産業で活用するケースだと、マーケティングチームが資料請求でリード獲得、営業担当が担当する内見、その先の比較検討からクロージングまでの流れを、すべてMicoCloudを通してLINEで完結できます。

MicoCloudでコミュニケーションが完結できる

LINEではスピーディかつ双方向にコミュニケーションが行うことができます。これまでの連絡手段に比べ、企業側としてはコンバージョン率の向上、ユーザーには気軽に不安や疑問解消の窓口として機能します。企業がLINE活用の懸念としていたセキュリティの面も、もちろんMicoCloudが担保しています。

ー 「コミュニケーションの在り方を変える」というのはこういった点を指しているわけですよね。購買に関わる行動ほとんどをひとつのコミュニケーションアプリで完結できる。

企業としても、従来のコミュニケーションと比べて閲覧で4倍以上、反応で5倍以上の増加実績が出ています。数字面だけではなく、これまで反応が得られなかった層からのレスポンスを得られるようになり、客層の拡大という面で効果があるとの声も出ていますね。

ー もうひとつのプロダクト『ミコミー』はいかがでしょうか。

通常、飲食のリピート率は10%と呼ばれているところ、ミコミーを利用いただいている飲食店ではリピート率が20%までの伸びを見せています。

ミコミーは基本的に、導入後の初期設定を済ませればあとは自動で運用が可能です。多忙ゆえスマホを触る暇もない飲食店の方々に向けたプロダクトなので、友だち追加のQRコードさえ置いてくれれば良い、と徹底的に自動化しました。工数の面でも最小限にこだわった仕様です。

成果と成長で「WOW」を体現するメンバー

ー 様々なサービスが乱立するなか、Micoworksの強みはどんな点と認識していますか?

大きくは2点あり、まず1点目は「プロダクトの考え方・思想」です。
他社のMA(マーケティングオートメーション)ツールが目指すゴールは、例えばスムーズな連携、多チャネルに及ぶコミュニケーションを助ける、管理をととのえる、といったものが一般的です。

一方で私たちのプロダクトは、売上に資するソリューションになっているのか?と問い続け、「売上にコミットする」ことにこだわっているのが明確な違いです。

それにより、導入企業に対して私たちが立てるKGI、KPI、機能開発における優先順位など、あらゆることに違いが出ます。これは導入企業に成果を残せている理由のひとつだと考えています。

Micoworksの強み、2点目は「人」だと考えています。

ー メンバーの人柄やチームの優秀さ、ということでしょうか。

まずはメンバーがカルチャーを体現していることです。

Micoworksには顧客志向が根付いています。バリューとして「WOW THE CUSTOMER」を掲げているのですが、これはただ、顧客を「WOW」と驚くようなプラスアルファをしよう、という抽象的なものではありません。きちんと「成果で驚かせる」と位置づけています。

ー 驚かせよう、ではなく「成果で」驚かせよう、と表現されると、一段階高い解像度で理解・イメージできますね。

また、経営チームの高い成長志向もMicoworksの強みです。
私は会社が伸び続けるためには、経営チーム自体の成長が不可欠と考えているのですが、それを体現しコミットしているのが代表の山田です。

まず、非常にオープンマインドなことに加え、圧倒的なスピードでアクションを起こし続けているんです。たとえば、自分より何周も先にいる経営者にコンタクトを取り、自らの問いと仮説を立てながら、ヒアリングを繰り返し、それを即自身の行動に落として血肉にする。

私自身も、社内用メモのNotionにたまっているメモを読ませてもらって。その壁打ちの数は、トータルで300を超えているんですよね。このアクションが、山田の高い成長角度に繋がっているのだと腹落ちしました。

ー ものすごい数の思考と行動を繰り返しているのですね。

すると、山田がリクルーティングにおいて強烈に強さを発揮するんですよね。彼の元に優秀なメンバーが集まるんです。

そして、Cコマースという市場が圧倒的なグロースが期待できるということを理解し、ジョインするという判断をしてくれて、最高のメンバーが揃ったチームができあがっていると思っています。

アジアNo.1を見据えた資源が揃う

ー 今のMicoworksは確かな市場で成長資源をしっかり揃えていることが分かりました。目指す未来を教えてください。

中期ビジョンとして、2030年に「アジアNo.1のブランドエンパワーメントカンパニー」を目指すと掲げています。Cコマースが伸びてきている東南アジアで、売上・シェアあらゆる観点でトップを取りに行きます。

現在、初手としてフォーカスしたLINEの領域においては、既に日本国内でトップが見えてきました。次のステップとして、メールやSMSなどチャネルを広げることを見据えています。

ー 2030年アジアNo,1に向けた課題はどのように捉えているでしょうか?

最速で成長と拡大を続けようと邁進しており、2026年には現在の150人から、500人を超える規模の組織を作りあげようという計画です。
スピード感が重要な反面、いかにカルチャーを維持・強化し続けられるかが重要だと思っています。
私たちは、同じ価値観を持って、同じミッション・ビジョンを目指せる仲間を待っています。Micoworksは、顧客志向を持って、成長を目指す方にはピッタリの場所です。

ー 今回の資金調達は、前回に比べかなり規模の大きいものでした。出資者という心強い「仲間」ができたとも言えますね。

今回の調達は35億の規模となりました。
シンガポールを拠点としたクロスボーダーファンドである『Vertex Growth』からも出資いただきます。グローバル進出に向けた心強いパートナーです。

今回の調達はグローバル展開を見据えた大事なターニング・ポイントです。アジアNo.1という目標に向かい、より高い成長を実現できるよう更にスピードを上げて行きます。

ー 調達した資金、これから集う仲間と共にさらなる発展を遂げる新生Micoworks、チームの一員として楽しみですし、共に走っていきたいです。


イベントのお知らせ

"グローバル資金調達35億円の裏側と”Asia No.1 Brand Empowerment Company”の実現に向けた戦略"
開催日時:2024年1月16日(火)18:30 - 20:00
イベント申込URL:https://micoworks20240116.peatix.com
開催形式:オンライン
登壇者:
Micoworks株式会社 代表取締役社長 山田 修、
ジャフコグループ株式会社 西日本支社長 パートナー 高原 瑞紀氏

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