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ペットロスを救ってくれた3冊の本
私は本を読むのが好きだ
レゾナンスリーディングという速読法を習得しているので
1冊20分以内で読むことができる。
1日に7〜8冊まとめ読みをすることもある。
速読・多読は、
欲しい情報があるときや
何かのヒントが欲しい時には有効だと思う。
だけど、今日紹介したいのは
その手法で読んだ本ではない。
昨年、愛するうさうさを亡くして
ペットロスに陥った時に助けてもらった3冊の本。
これらは何度も読み返した
同じところ、昨日とは違うところ
その時の気分によって読むことによって
苦しい、辛い気持ちを和らげてくれた本だ。
「大切な人を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと」
著者:井出敏郎(自由国民社)
この本の著者は、
一般社団法人日本グリーフ専門士協会代表理事で
グリーフケアの専門家(グリーフ専門士・ペットロス専門士)を
育成している方だ。
グリーフとは「喪失体験に伴う悲しみや嘆きとその反応のこと」。
近しい人を亡くした時ならず、ペットを失った時にもこのグリーフは起きる、
私は自分のグリーフについて知りたい、向き合いたいと思って
この本を購入した。
グリーフサロンに参加した年齢も性別も士別の経験も違う五人の男女が
ファシリテーターとの対話やワークを通して
グリーフを少しずつ癒していく内容になっている。
グリーフとは、ということをわかりやすく解説しているのと
段階を追ってその哀しみを昇華していくところが
自分の思いや姿と重なり、
哀しみに溺れそうになる心を癒していただいた。
第5章まであるのだが、毎日1章ずつ読んで
何回りしたか覚えていないほどに読み込んだ本。
グリーフを抱えた方を
受け入れ、支える組織があることが
心強いとも思ったものです。
「あなたの魂を照らす60の物語」
著者:Osho・Amy Okudaira訳(大和書房)
この本は、オショーが真実を寓話に託して語った
アンソロジーを60編集めたもの。
一つ一つのストーリーは短く
押しつけがましい教訓などはないものの
オショーの教えを垣間見ることができる
私は、何も考えたくない、感じたくない時に
適当に開いた章のストーリーを読んでいた
読むと不思議に心が落ち着いた
凪いだ時間の中にいることができた。
そこには深い悟りや教えがあったのだろうけど
直接的にそれを感じることはなく
けれど胸を打つものがあるという不思議な体験ができた。
同じ箇所を開いたこともあったけど
別にそれは気にならなかった
この本を読んでいるだけで時間を過ごせるのが
ありがたいと思えた本だった
「
うちのこにあいたくなったときよむ、ほん」
著者:松原ゆーこ
私が最もヘビロテした本である
苦しくて辛くてどうしようもない時に
Kindleからこの本に出会うことができた
買い物に行く気もしないし
Amazonとかで本を選ぶこともできなかったけど
Kindleの中には、私が欲しい本がたくさんあった。
この本はその中でも、何十回と読んで涙し、励ましをもらえたものだ。
著者が愛猫を亡くした体験をとてもリアルに感情的に描いた場面は
自分の現状と重なり、顔中が涙でぐしゃぐしゃになった。
けれど、共感マックスで
同じような苦しい思いをしているのは
私だけじゃないということに救われもした。
そして
「あの子と一緒に生きたことは私の人生史上、最高に幸せなことだったはず。」
と言う一文に涙腺が崩壊・・・
その後の
「つらいけど生きて、私は猫とのことを『絶対にハッピーエンドにする!』
って決めたんです。」
と言う一文に、ガーンと殴られたような衝撃を受けた。
そうだ、、、
うさうさは、最後まで懸命に生きた
こんなんじゃ、そのうさうさの人(兎)生に恥ずかしいじゃないか!
私も、「うさうさと私のストーリーをハッピーエンドにする」って
その時に決意したのだ。
この本には、
ペットロスとは、と言うことについても詳しく書いてあった
その中でも、動物の死生観や生まれ変わりのサイクル、
アニマルコミュニケーションなど
失った動物への理解と付き合い方も書いてあり
どん底にいた私に一縷の望みを見せてくれた本でもあった。
Kindleだけに手軽でスマホでも読めるし
読みたいところを拾い読みすることもできたので
痛み止めのような感覚で、毎日服用していた感じだ。
ちなみに、ペットロスについては
Kindleに多くの体験本があった。
哀しみの体験もあれば、
アニマルコミュニケーションを通じて動物たちの交流を描いたものもあった。
何もする気が起きなかったから
よくKindleをポチポチしてペットロスの世界に浸り
それが、哀しみを癒していくことにもなっていたように思う。
私は本読みなので、
本を読むことも癒しになっていたんだと改めて思う
いい本に出会えて本当によかった。
これからも読みたい本を読んでいきたい。
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