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新春浅草歌舞伎を2倍楽しむ!歌舞伎オタクの休日

私は、歌舞伎を観るのが大好き。

1月は、東京都内でも「歌舞伎座」「国立劇場」「新橋演舞場」そして「浅草公会堂」と

4つの劇場で歌舞伎公演が上演されています。


特に「浅草公会堂」では、

これからの歌舞伎界を担うであろう若手歌舞伎役者の公演「新春浅草歌舞伎」が恒例となっています。


今年も、ピッチピチの生きのいいイケメンズが一堂に揃うこの公演は見逃せない!

先日、新春浅草歌舞伎をさらに楽しむために浅草散策も兼ねて観劇してきました。

歌舞伎オタクがおすすめする新春浅草歌舞伎の楽しみ方を紹介します!




ランチは老舗のトンカツ屋


この日は、夜の部(15時開演)を観劇するのでその前にランチと浅草散策を予定に組み込みました。

ランチは、歌舞伎オタクから情報が流れてきた下町のトンカツ屋「三好弥」さんに行きました。

なんと、猿之助横丁の碑のほぼ真ん前(通りを挟んで)、それだけでテンションが上がります。

ざ・昭和な店内の内装を楽しみながらカキフライとヒレカツのセットを注文。

全体的に味は濃いめだけど丁寧に作られたお料理を美味しくいただきました。

プリップリのカキフライが美味しかったなあ

私が入った時はお客様は0人、

後から外国からの旅行客と馴染みらしい男性が入ってきてあっという間に店内は賑やかになりましたよ。

街の人に愛されている老舗なんだなって感じました。


開場までは浅草の歌舞伎名所を散策

会場が14時30分だったので約1時間ほど浅草観光もしてきました。

とは言っても、王道を行くとまだまだ新年気分の観光客がとても多いのでマニアックな周り方をしてきましたよ。

①ひさご通りから花やしき通りへ


お店から浅草寺方面へ向かうのにひさご通りを抜けて行きました。

ここは和風の屋根のついたアーケード商店街です。

食料品、日用品からお土産屋さんまで店先を覗きながら歩くのも楽しいですよ。

そこから、花やしき通りに入ります。

ここは、花やしきという浅草の名所の遊園地の前を通る道です。

黒板塀が懐かしい雰囲気を醸し出しています。

古いのか新しいのか、色々なものがミックスされているごちゃごちゃ感も浅草って感じがします。


②浅草神社と浅草寺

せっかくだからお参りしたいなあと思って浅草神社へ向かいます。

ここは浅草七福神の一つでもあるので七福神巡りの方も多かったですね。

それでも本堂のお参りはすぐにできました。

小学生の遠足みたいなグループも見かけました。

地元の方と思しき男性が一生懸命お参りの仕方や神社についてを説明していました。

浅草神社には、初代市川猿翁の碑があります。ここにも必ずお参りするのが歌舞伎オタクです。



それから浅草寺の本堂へと参ったのですがあまりにも観光客が多いので外れたところからご挨拶だけしておみくじを引きました。

ここのおみくじは、「凶」が出るので有名です。

私は、ギリギリ小吉でした。

本堂は人がすごかったので小さなお宮をいろいろ見てまわりました。

こちらは、秩父に本殿がある三峯神社です。


③浅草公会堂も楽しめる

浅草公会堂の周りも観光しがいがあります。

まず斜め前の建物の上に黒づくめの人影が見られます。

これは、「鼠小僧」らしいです。

「鼠小僧」といえば、故18世中村勘三郎さんです。

浅草は、中村屋にとってもゆかりの深い土地、

この像を見るたびに、勘三郎さんが浅草を見守っているかのように思えるのです。



公会堂の正面の歩道には、各界の有名人の手形がたくさんあるのです。

今回はチェックしませんでしたが、どんな人がいるのか、自分の好きな人はいるのか見るのもおすすめです。

新春浅草歌舞伎の幟がずらっと並ぶ姿や芝居絵や「菰樽(こもだる)」(酒樽を“菰(こも)”でくるんだもの)も普段目にしない方にとっては珍しいのではないでしょうか?

ここで写真を撮る方の姿も目立ちます。


また、公演のチケットがなくても1階のロビーには入れます。

ここでは、浅草名物やお弁当が売っているので浅草のお土産を買いに入るのもありだと思いますよ。


新春浅草歌舞伎は若手の熱演に拍手喝采

浅草歌舞伎、夜の部の出し物は3つです。

おっとその前に、「お年玉」という役者さんのご挨拶があります。

これは日替わりで役者さんが務めていらっしゃり、自分の贔屓の役者さんに当たるとラッキー!って思えます。

チケットを買う時点では、スケジュールは公表されないので、

このために、わざわざチケットを追加する方もいるくらいなんです。



3つの演目とキャストは以下の通りです。

一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)

曽我五郎  尾上 左近

静御前   中村 鶴松

曽我十郎  中村 玉太郎

*曽我ものと言われる曽我兄弟を主人公にした舞踊作品。曽我ものは新春歌舞伎お馴染みの演目の1つです。


二、絵本太功記(えほんたいこうき)尼ヶ崎閑居の場

武智光秀   中村 橋之助

武智十次郎  中村 鶴松

初菊     尾上 左近

皐月     中村 歌女之丞

佐藤正清   中村 鷹之資

操      中村 莟玉

真柴久吉   市川 染五郎

*昼の部と配役を変えての上演です。武智光秀は明智光秀、真柴久吉は羽柴秀吉をなぞっています。

三、棒しばり(ぼうしばり) 岡村柿紅 作

次郎冠者   中村 鷹之資

太郎冠者   市川 染五郎

曽根松兵衛  中村 橋之助

*狂言でも人気の演目の歌舞伎版です。面白おかしい踊りやセリフづかいに笑いがこぼれます。


私は、3つ目の「棒しばり」が一番好きでした。

中村鷹之資さんは踊り上手で、曲芸並みの振り付けも見事に見せてくれました。


浅草終演後は歌舞伎座一幕見へ

浅草歌舞伎が終演するのは18時25分とのこと、

計算すると歌舞伎座で19時35分から上演される「大富豪同心」に間に合います!

実は私は、この「大富豪同心」が大好きでして一幕見席で観ることに決めました。

チケットは前日に入手済み、あとは電車を乗り継いで歌舞伎座へ。


詳しい感想は省きますが歌舞伎オタクにとってはとても充実したコースだったなと自画自賛の1日でした。

#休日のすごし方

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