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人工光合成が2040年に実用化される!?【SDGs目標13: 気候変動に具体的な対策を】(2022年2月18日 日経新聞朝刊の記事より)[SDGs目標・ターゲットの特定方法を掲載]

1.これからの投稿では、SDGs目標・ターゲットを明確に

本日の投稿より、SDGsに関わる情報については、「最も関連性が強い目標」および「関連のある目標」を明確にしていきます。

SDGsとの関連性を確認する方法として主に以下の2つを活用したいと考えています。

1-1)環境省「SDGs活用ガイド」の活用

投稿するテーマがどのSDGs目標に該当するか当たりを付けるために、環境省発行の「SDGs活用ガイド」を活用します。

具体的には、「テーマの分野」「取り組み内容」「取り組みの対象となるキーワード」から該当する目標を見つける方法です。

詳細は、以下↓の投稿に記載していますので、ご興味のある方は、ご覧下さい。

2-2)SDGsターゲットのキーワード集の活用

SDGsターゲットのキーワード集とは、SDGsの169のターゲットを簡単なターゲットにしたもので、以下の書籍「Q&A SDGs経営」の巻末で見つけました。

これは、著者の笹谷秀光氏が、169のターゲットの理解促進のため、各ターゲットの「キーワード」のみを記載したものであり、投稿するテーマがどのターゲットに該当するか当たりを付けるために非常に有用です。

皆さんも是非、試してみて下さい。非常に簡単にSDGsの理解を深めることができると思います。


3.今日の投稿テーマは、SDGs目標13、ターゲット13.2

本日本投稿で取り上げる記事は、「人工光合成」に関するものです。

「SDGs活用ガイド」から、この記事のメインテーマが何かを考えみます。

「分野」は「大気」、「取り組み内容」は「温室効果ガス排出量削減」、「取り組みの対象となるキーワード」は「CO2」となり、目標候補としては「11住み続けられるまちづくりを」または「13気候変動に具体的な対策を」のいずれかになります。

内容的に明らかに「目標13」に近いことがわかります。

次に、記事の内容から「SDGsターゲットのキーワード集」で関連するキーワードを探します。

そこで関連するキーワードから、下図のように関連する5つのターゲットを選定しました。

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4.人工光合成、30年に実証 水素製造を低コストで 三菱ケミカルやトヨタ自動車【日本経済新聞2022.2.18朝刊】

三菱ケミカル、トヨタ自動車等が太陽光と二酸化炭素(CO2)を使ったプラスチック原料を作る新技術「人工光合成」の大規模実証実験を2030年に実施するという記事です。

水から分解した水素にCO2を反応させ、プラスチック原料を作るため、製造時にCO2を出さず脱酸素につながるとのこと。2040年までの実用化を目指すようです。

↓有料会員限定サイト

本日の日経新聞の「きょうのことば」(↓下に添付)および「三菱ケミカルのwebsite」(下に添付)を参考に、人工光合成のプロセスを下図に表しました。

❶太陽エネルギーを利用して自ら水素を取り出す。

❷その水素と工場や発電所から排出される二酸化炭素を使いオレフィン*を製造する。
*オレフィンとは、エチレン(CH2=CH2)などのように、二重結合(C=C)を持つ炭素化合物であり、化学反応性に富み、プラスチックの原料等として多量に使用されている(大車林より抜粋)

❸このオレフィンからプラスチックを製造する。

スライド2

この技術を活用すると、従来は二酸化炭素を排出していた化学品製造プロセスを二酸化炭素の吸収プロセスに大転換できるとのことです。

二酸化炭素を減らす(カーボンマイナス)だけではなく、資源として活用する(カーボンリサイクル)技術であり、今後、技術的な課題とコスト削減に取り組むようです。

◆きょうのことば 人工光合成 CO2を有用物質に【日本経済新聞2022.2.18朝刊】

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◆三菱化学のwebsite: 人工光合成-CO2を資源に変える夢の技術


5.まとめ

❶本投稿から、環境省「SDGs活用ガイド」および笹谷秀光氏の「SDGsターゲットのキーワード集」を活用し、SDGs目標およびターゲットを明確に記載することにした。

❷本日の日経新聞の記事は「人工光合成」に関するもので、メインターゲットを目標13、サブターゲットを目標9、17に関連性が高いと考えた。

❸本日の記事の「人工光合成」は、太陽エネルギーを利用して水素を取り出し、工場等から排出される二酸化炭素を使いプラスチック原料等を製造する技術である。

❹この技術は2040年までの実用化を目指しており、技術が完成すれば、二酸化炭素を減らす(カーボンマイナス)だけではなく、資源として活用する(カーボンリサイクル)ことができる夢の技術である。


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