今日の日経新聞朝刊が熱い♬:キューピーの代替卵 その他 日本の新たな技術(環境保全、DX)
今日は、昨日が休刊日だったせいか、私にとって非常に興味深い環境保全、DXに関する記事が沢山ありました。
そのうち、いくつかを紹介したいと思います。
1. キユーピー、通販で代替卵 スクランブルエッグ風など 環境配慮の消費者に的【日本経済新聞2022.3.15朝刊】
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先日投稿した味の素㈱の「培養鶏肉」は、食品加工技術として、非常に興味深いものがでした。
そして、今回のキューピーの「代替卵」も、非常にユニークな技術であり、皆さんに共有したいと思いました。
記事の概要は、以下の通りです。
キユーピーは、業務用の代替卵商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」を通信販売限定で発売するとのこと。
「ほぼたま」には、業務用で展開している半熟感を再現した「スクランブルエッグ風」商品と溶き卵を加熱すると固まる特徴を再現した新規導入の「加熱用液卵風」商品の2種あるようです。
この「ほぼたま」は、卵を使わずに、豆乳加工品や脱脂アーモンドパウダー等の植物性原料を使って卵の風味を再現しているので、卵アレルギーの消費者も食べることが売りのようです。
但し、大豆やアーモンドアレルギーの消費者は、食べられませんが。。。。
キューピーは、健康志向や環境配慮意識の高まりを背景に、植物由来の食品を選ぶ消費者が増えると判断してこの商品の販売に踏み切ったようです。
2.「ほぼたま」の凄いところ
「ほぼたま」について、websiteで調べて見ました。
以下のwebsiteを見て、この商品開発のユニークさにも興味を惹かれました。
◆朝日新聞 Globe+「まさに「ほぼ卵」 キユーピーが作った代替卵「ほぼたま」、ヒントはある京都名物」
2-1)この商品のアイデア発想
開発のスタートは、従来発想から離れ、卵を使わないで世の中に必要とされるものを作ろうという思いだったそうです。
京都旅行で食べた湯葉丼の湯葉の食感を参考に、「ふわとろ感」を出すために執念の開発を行なったようです。
この湯葉から「ふわとろ感」を連想するところは、まさしく、以前私が投稿した「セレンディピティ」(幸運な偶然を手に入れる力)なのではないかなって思いました
開発者は、「おいしい卵とは何か」ということに精通しているという自負を持っていたので、おいしい代替卵は私たちが一番最初に日本で作るんだ、という使命感があったというのは、開発者にとっては、非常に興味深いエピソードではないかと感じました。
2-2)卵アレルギーを持っている消費者が卵の食感を楽しめる
websiteには、記載されていませんが、開発者は、卵を非常に愛しているので、この卵の良さを卵アレルギーの消費者にも堪能して欲しいという気持ちもあったように感じます。
また、開発者が、自分の開発商品や素材を愛して、その愛を持って、新たな商品を開発しているところが大変好感を持てました。
2-3)植物性の意味
植物性蛋白質は、糖尿病や高血圧のリスクを低下させるという研究結果もあるようで、動物性蛋白の卵ばかり食べるのではなく、この植物性蛋白質の代替卵を合わせて食べることで、より健康になる消費者がいると思います。
また、これはあくまでも推測ですが、鶏を飼って卵を取るのと比較すると、大豆等から代替卵を製造するのでは、後者の方が環境負荷が小さいのではないでしょうか。
是非、キューピーには、卵と代替卵の環境負荷の違いを数値で明確にしてもらいたいです。
3. 話題はがらっと変わりますが、今日の日経新聞のその他の注目記事
昨日の投稿で、「日本の経済・技術の自己評価が低下している」ということをお伝えしました。
今日の日経の記事では、早速、日本復活に向け明るい話題がいくつかありましたので、簡単に紹介します。
◆半導体、3次元積層で進化 TSMCや米大手などから受託 微細化の限界超える 日本勢にも商機【日本経済新聞2022.3.15朝刊】
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先端半導体の開発で、複数のチップを積み重ねて性能を高める3次元技術の重要性が増しており、そのための装置や材料で日本勢が存在感を示しているという記事です。
◆三菱重工、全工場CO2ゼロ 取引網の脱炭素支援 40年度までに【日本経済新聞2022.3.15朝刊】
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三菱重工業は、再生可能年ルギーと水素燃料の自家発電設備等の組み合わせで、2040年度までに世界50カ所以上の全工場と取引網全体でCO2排出量を実質ゼロにするという記事です。
◆新薬探索、AI・ロボで短縮 アステラス、一部自動化 有効性評価、経験頼み脱却【日本経済新聞2022.3.15朝刊】
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アステラス製薬は有効成分の設計をAIに代替したり、有効性評価でロボットを活用する等により、基礎研究部分を従来の2~3年から1年に短縮するという記事。
今日の記事は、日本企業の環境保全やDXに関連するものが非常に多かった印象です。
こういう技術の積み重ねが日本の技術の復活に繋がると信じています。
そういう意味で、毎日の日経新聞の日本の新技術に関する記事が非常に楽しみです。
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