東急線全線で、再生可能エネルギー電力100%導入!地元の池上線もカーボンニュートラルだ〜っ
(トップの画像は、去年の3月30日に新しい駅ビルに生まれ変わった池上駅)
1. これ、日本初の取り組みです!
昨日、東急は、4月1日より東急線全線で、再生可能エネルギー電力100%で運行すると発表しました。
もちろん、我が街を通る池上線も再生可能エネルギー電力100%になります。
す、凄いΣ(・□・;)
◆東急ニュースリリース(2022年3月28日)
この取り組みでは、再生可能エネルギーの環境価値を取引する「非化石証書」を活用するとのこと。
「非化石証書」とは、太陽光発電や風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電等の非化石電源(再生可能エネルギー)により発電された電力の環境価値を取り出した証書のこと。
⇒再生可能エネルギーを送電線を通じて直接使用するのではなく、東急電鉄が全線で使用する電力量分の「非化石証書」を購入し、実質再生可能エネルギーを100%使用とみなしているということです。
東急電鉄は、この取り組みで、年間約165,000トンのCO2の排出を削減する見込みのようです。
⇒165,000トンのCO2と言っても、ピンと来ませんが、東急電鉄によると「一般家庭の年間CO2排出量 約56,000世帯分」、または「東京ドームでいうと約66個分」だそうです
なんとなく、凄いですね。
2. なんと東急は、2050年までに100%再生可能エネルギー使用を宣言しています
今回の取組みは、東急グループ全体が排出するCO2の約3割を削減する取り組みです。
即ち、グループとして、カーボンニュートラルを実現するためには、残り約7割のCO2を削減する必要があるのも事実です。
東急は、CO2削減する施策として、車両更新、駅照明のLED化、設備機器の高効率化等の省エネ施策を進めるとともに、太陽光発電等の自社再生エネルギー発電の検討も行うようです。
さらに、東急電鉄は、日本の鉄軌道事業を含む企業グループとして初めて、再生可能エネルギーに関する国際イニシアティブ「RE100」に加盟しており、2050年までに再生可能エネルギー100%を達成することを宣言しています。
【RE100とは】
使用する電力の100%を再生可能エネルギーにより発電された電力にすることに取り組んでいる企業が加盟している国際的な企業連合です。
◆RE100 website(本部を日本と選択するとの日本のRE100メンバー(66社)が表示されます)
3. コメント
3-1)今回の再生可能エネルギー化のコストを推定する
東京都地球温暖化防止推進センター出典の情報で、2021年度のグリーン電力証書の販売価格(外税)は7円/kWhだそうです。
この価格を今回の東急の「非化石証書」の価格と仮定して単純に試算(2022年度計画 年間 約3億5千万kWh)すると、東急は再生可能エネルギー100%を実現するために、20億円程度のコストが掛かってくる計算です(あくまで推定)。
⇒実際は大口契約なので、もっと安いと思います(あくまで仮定の試算値)。
この費用は、東急にオントップで掛かってくる費用です。
環境保全活動は、企業にとって非常に重要な活動ですが、企業にとってのメリットなしに費用を掛けると、後々継続が困難になって来ます。
3-2)東急にとってのメリットは何か
それでは、今回の再生可能エネルギー化の東急にとってのメリットは何でしょうか。
私は広告効果だと思います。
東急線全線では、年間 のべ約8億人を輸送しています。
駅広告や社内広告で、これらの東急の環境への取組みを情報発信することで、年間 のべ約8億人に影響を及ぼします。
その結果、東急の環境保全活動を多くの人が知ることで、東急のファンが増え、それが最終的には乗客数の向上に繋がって行くのではないかと思います。
特に、小中学生がこれら東急の環境保全活動の情報を知ることにより、将来的なファンも今から育成していくことになるのではないでしょうか。
3-3)SDGsの目標は何に当たるか
東急のこの取り組みは、
目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに(7.2 再生可能エネルギー)
は、もちろんのこと、
目標4 質の高い教育をみんなに(4.1 初等・中等教育)
目標12 つくる責任 つかう責任(12.6 持続可能な取り組み導入、持続可能性に関する定期報告)
が該当するのではないかと思います。
特に、目標4への期待は非常に大きいと考えます。
今後の東急の環境情報の発信に注目して行きたいと思います。
💎株式会社ラフ・ダイアモンド ホームページ
SDGsとDXで企業の『価値創造』をサポート
↓こちらのロゴをクリック
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?