SDGsとDXを同時に推進する凄い方法を考える!キーワードは「Society5.0」
1.DXとSDGsを同時に推進すれば手っ取り早いのでは?
最近、非常に注目されているワードとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)とSDGs(2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)があります。
DXとSDGsに関しては、これまで、以下の投稿をしていますので、内容をご確認頂ければ幸いです。
DXとSDGsはどうも、経営者が本気になって推進し、従業員がそれに呼応する形で、ベクトルを合わせなければ、上手く行かないということは、明らかなようです。
しかも、その両方を何らかの形で推進しなければ、企業自体の存続(サステナビリティ)が脅かされる程、重要性を増してきています。
そこで、いずれも企業活動の変革が必要になってくるので、一遍に推進すれば、シナジーも発揮できていいのではと、考え始めました。
2.なんだか凄いぞ「Society5.0」
「DX」×「SDGs」の検索ワードで、いろいろググって調べて行くと、政府や経団連がDXとSDGsをつなごうとしていることが分って来ました。
そのキーワードが「Society 5.0」という概念です。これが、DXをSDGs実現のための一つの手段に使おうっていう考え方に通じて行きます。
その辺り、これから説明します。
2-1)そもそも「Society5.0」とは何か
内閣府のホームページによると、「Society5.0」とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会だそうです。
これは、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもののようです。
この「Society5.0」は、2016年に閣議決定された第5期科学技術基本計画において、日本が目指すべき未来社会の姿として提唱されました。
参照した内閣府のホームページ「Society5.0」↓
2-2)「Society5.0」のイメージ
下図が、上の内閣府のホームページに示された「Society5.0」のイメージです。
詳細について説明しませんが、これらは、まさしくDXが目指している姿ではないでしょうか。
2016年にこの姿が提唱されていたとは、びっくりですが、非常に分かり易いですね。
3.「Society5.0」が「経済発展」と「社会的課題の解決」を両立させる
話題は変わりますが、私の以前の投稿の中で、
企業が生き残っていくためには、「サステナビリティ(持続可能性)」が重要であるといわれています。「CSV」は、企業の「サステナビリティ」の救世主になる考え方です。
という記事を書きました。
「CSV」とは、Creating Shared Value(共通価値の創造)の略で、企業の「経済的価値(売上、利益)」と「社会的価値(社会課題の解決)」の共通価値を創造することの重要性について述べました。
そして、私が勧めている「価値創造コンサルティング」は、この「共通価値」の最大化を追求することだとお話ししました。
ここで、話しを「Society5.0」にもどします。
先程の内閣府のホームページには、私が説明した「共通価値」と同じ考え方が示されていました。
それが、下図↓です。
ここでは、「経済発展」と「社会的課題の解決」を両方同時に進めるために、「Society5.0」、即ちDXの推進を活用することが示されています。
上図の「社会的課題の解決」で例としてあげられた項目は、それぞれ以下の通り、SDGsの目標とも連動していることが分ります。
「温室効果ガス排出削減」 ⇒ 目標13 気候変動に具体的な対策を
「食料の増産やロスの削減」 ⇒ 目標12 つくる責任 つかう責任
「社会コストの抑制」 ⇒ 目標11 住み続けられるまちづくりを
「持続可能な産業化」 ⇒ 目標9 産業と技術革新の基盤を作ろう
「富の再配分や地域間の格差是正」 ⇒ 目標1 貧困をなくそう
目標2 飢餓をゼロに
4.まとめ
❶DXとSDGsの推進は、企業活動の変革が必要になってくるため、一遍に推進すれば、シナジーも発揮できていいのではと考えた。
❷政府は日本が目指すべき未来社会の姿として、2016年に「Society5.0」を提唱した。
❸「Society5.0」とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会のことである。
❹サステナブルな社会や企業の実現のために、経済発展と社会的課題(含 SDGs)の解決を両立させることが必要であるが、そのためには、DXを推進することが最も重要である。
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