DXに関連する簡単な用語集を作ってみた! これで、DX通の“初級“くらいに、なれるはず(笑)
1/24の投稿↓に書いた通り、最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)に非常に興味を持ち始めました。
この投稿を発信して以降、書籍、新聞、website、YouTube等からDXに関する情報収集を開始しています。
その際、DXを理解するためには、まず、様々な関連用語の理解が必要だという考えに達しました。
そこで、本投稿では、DXに関する用語を集め、簡単に説明することにしました。
本投稿により、皆さんのDXに関するイメージが少しでも深まれば幸いです。また、私自身の備忘録としても活用したいと思っています。
今後、都度、追加等の更新をして行きたいと考えています。
1.まずは、DXのおさらいから
どうやらDX(デジタルトランスフォーション)とよく似た言葉の理解が必要のようです。
「デジタイゼーション」、「デジタライゼーション」とは、何を意味しているのか。そして、「DX:デジタルトランスフォーメーション」との関係は?
最初に個々の単語の意味について説明します。
1-1)DX(Digital Transformation:デジタルトランスフォーメーション)
まずは、1/24の投稿に記載したDXの定義について再度説明します。
「DX」とは、もともとスウェーデンのエリック・ストルターマン教授が2004年に提唱した「IT技術の浸透によって、人々の生活のあらゆる面をより良い方向に変化させること」という概念のことです。
日本では2018年に経済産業省が、「DX」を
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位を確立すること」
と定義しています。
要は、最新のデジタル技術を活用した「構造的で抜本的な変革」のことで、全社的な業務・製造プロセス、ビジネスモデル、そして企業文化や風土なども含めて変革していく取り組みです。
1-2)Digitization(デジタイゼーション)
「デジタイゼーション」とは、既存の業務プロセスはそのままで、アナログで行ってきた業務をデジタル化することを指します。IT技術を活用することで、作業の効率化や生産性向上が見込める。
例えば、紙書類の電子化やweb会議、オンライン商談等のコミュニケーションのオンライン化があります。
1-3)Digitalization(デジタライゼーション)
「デジタライゼーション」とは、個別の業務や製造プロセス等のワークフロー全体を横断的にデジタル化することです。
事例としては、IoT*活用による業務全体のインライン化、RPA**を用いた定型業務の自動化、MAツール***活用による見込み客へのフォロー体制のオンライン化があります。
IoT*、RPA**、MAツールについては、後程説明します。
1-4)DX、デジタイゼーション、デジタライゼーションの関係は?
イメージ的には、「デジタイゼーション」➡「デジタライゼーション」➡「DX」の順に進化していると考えると分かり易いと思います。
「DX」は他の2つとは無関係に推進してもいいのですが、現実的には、「デジタイゼーション」、「デジタライゼーション」の実施がなければ「DX」の実施は不可能です。
そのため、「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」は「DX」より先に行うか、同時に実施する必要があります。
2.デジタル技術に関する用語の説明
次に、DXに関連するデジタル技術の用語について、簡単に説明します。数字⇒アルファベット順⇒五十音順に並べて行きます。
2-1)3Dプリンター
3D CADの設計データに基づいて立体的なモデルを作る装置のことです。通常の印刷と違い、樹脂や金属を一層ずつ積層しながら立体的な物体を印刷します。
例えば、製造業の現場では試作品を短期間で製作したり設計段階で後工程を洗い出して手間を削減できたりします。
2-2)5G(第5世代移動通信システム)
4Gに続く、次世代の無線通信システムのことです。
4Gとの大きな違いは通信速度であり、4Gの100Mbps〜1Gbpsと比較し、5Gでは約10Gbps(理論上、最大速度100Gbps)になるそうです。
通信速度が速いため、リアルタイム性が求められる医療や、大量同時接続も可能になり、IoTやAR・VRとの相互利用が期待されています。
2-3)AI(人工知能:Artificial Intelligence)
文字・画像・音声などのデータを学習し、推論に基づいて判断する機能を持つコンピュータシステムのこと。
要は、人のような知的な情報処理を実現するソフトウェアです。
2-4)AR / VR(拡張現実:Augmented Realityアグメンテッド・リアリティ)/(仮想現実: Virtual Reality バーチャル・リアリティ)
AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の違いは、ARは現実世界をベースに機能を追加するのに対し、VRは仮想世界をベースに、私たちが入り込む、第2のリアリティな世界を作り出すことです。
身近な活用では、ARはスマートフォンのゲームアプリのポケモンGO、VRは専用のゴーグルを使い、職業体験やスポーツ観戦などで実験的に活用されています。
2-5)Big Data(ビッグデータ)
量が多いことに加え、音声や動画など非定型なデータや時系列データも含んでおり、従来の手法では、管理・解析がなされてこなかった巨大なデータ群を指す。
近年のハードウェアやデータ解析技術の進展により、これらを分析して有用な知見を得、新たなビジネスモデルを構築する動きがあります。
2-6)Cloud(クラウド)
ユーザーがサーバーやストレージ、ソフトウェア等を持たなくても、インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方のことを言います。
一説には、インターネット(雲)の向こう側のサービスを利用していることから、クラウド(cloud=雲)と呼ばれるようになったともいわれているようです。
2-7)Digital Twin(デジタルツイン)
現実世界の情報をデータ化し、まるで双子のようにデジタル空間上に再現して分析や予測に生かす技術のこと。
建設業や製造業のDXや、スマートシティの実現に向けて活用され始めている。
2-8)haptics (ハプティクス)
ゲームのコントローラーのように、利用者に振動を与え「実際にモノに触れているような感触」をフィードバックする技術のこと。
2-9)IoT(Internet of Things)
さまざまなモノをインターネットで接続し、相互に制御する仕組みのことです。
モノにセンサーを取り付けるだけで、自動的にインターネットでデータ送信ができます。
例えば、遠隔操作や遠隔監視、それらを通じたデータ蓄積などが可能です。
2-10)MAツール(Marketing Automation Tool)
獲得した顧客情報を一元管理し、デジタルチャンネルを通じたマーケティング活動を自動化する概念・ツールのこと。
2-11)persona(ペルソナ)
自社商品・サービスの典型的なユーザー像を指し、より精度の高いマーケティングの施策立案のため、そのユーザーの行動を想定します。
実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、学歴、既婚/未婚、家族構成などのデモグラフィック情報に加えて、趣味や価値観などのサイコグラフィック情報を、設定することにより、より詳細な施策立案が可能になります。
2-12)RPA(Robotic Process Automation)
「ロボットによる業務の自動化」という意味で作られた造語であり概念。
本来減らすべき定型業務をコンピュータの中にいるロボットが熟していくというイメージです。
活用事例としては、総務・経理部門の交通費精算チェック業務、営業部門の入札情報のチェック業務、事務部門への受発注情報のシステム等、数多くあります。
2-13)SEO(Search Engine Optimization)
サーチエンジン(Google検索等)による検索結果で上位表示を実現させるための施策のこと。
自社サイトの上位表示により、検索ユーザーが自社サイトに来訪する可能性が高まります。
2-14)量子コンピュータ
従来型のコンピュータが使う電気的なビットに対して、量子ビットを使って高速計算を実現のするのが量子コンピュータ。
事例としては、デンソーが工場内を走る自動搬送車の渋滞軽減に活用したり、リクルートコミュニケーションズが広告配信の最適化に利用し始めています。
3.ビジネス活用に関する用語の説明
更に、最近、よく新聞紙上でも出て来るビジネス活用に関する用語についても説明します。
初めは何のこと?と思っていましたが、いつの間にか、具体的なビジネスに活用されていることに驚いています。
3-1)ブロックチェーン(Block Chain)
「ブロックチェーン」とは、複数のコンピュータに、暗号技術を使いながら取引情報等のデータを同期して記録する手法のことです。
取引記録を「ブロック」状にまとめ、それを一本の「チェーン」のように繋げて保存する「取引を記録する」技術です。
事例としては、三菱UFJファイナンシャル・グループの暗号通貨「coin(コイン)」やみんな電気の電力のトレーサビリティのために活用しているようです。
3-2)ダイナミックプライシング(Dynamic Pricing)
高頻度で価格を変更させる仕組みのことを指します。即ち、消費者の需要と供給に応じて商品やサービスの価格を変動させることです。
当初は、ホテルの宿泊料金や航空運賃で始まりましたが、AIの台頭により普及し始めています。
最近の事例としては、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの入場チケット、ローソンのコンビニ弁当、横浜F・マリノスの観戦チケット等があります。
3-3)サブスクリプション(Subscription)
定期的に料金を支払うことで、契約期間中は商品やサービスを自由に利用できるビジネスモデルのこと。
英語では、「予約購読」とか「定期購読」と言う意味があります。
事例としては、最初に、音楽や動画配信、書籍などのデジタル領域を中心に広がりました。
現在は洋服、家具、車、サプリメント、食品等の領域にも広がって来ています。
4.おわりに
DXに関連する約20個の単語を説明しましたが、これを見ると、10年前には、ほとんど考えられなかった技術やビジネスが次々出現していることが分りました。
そして、DXとは一体何か?ということが、おぼろげながら見えて来たような気がしています。
これから10年後には、DXを絡めた更なる技術やビジネスが一杯出現していると思いますが、このDXと言う大きな流れに乗って行くことは、極めて重要なことだと考えています。
今後は、DXを更に深掘りし、私のコンサルティングの幅を広げて行きます。
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