第2創業期に読む、稲盛和夫の「実学」から学ぶ「会社経理改革」
「実学」 稲盛和夫 著 より
ニュージーランドに住んで17年目。
会社経営11年目。
今年も年末に日本に帰った。
その際に読んだ本でメインの勉強になったことを書くし、
すぐに始められるものはすぐに始める。
・本質の追及
常識に左右されないこと。
仕業のひとの一般常識や1個人の見解に踊らされることがあったので、自分で間違えていない自信があるなら、自分の目と感覚を信じるべき。
・人間として何が正しいのか?
継続可能な資本主義という言葉につながる気もするし、
とくに、会計においては、正しいことを優先させていくべき。
・値決めは経営者が行う
値を決めるのは、重要な業務の1つ。
これは、経営者が行うべき。
売り上げも同じだが、基本、正解がなく、経営者の熱意1つで決めるもの。
・夜泣きうどん経営
幹部には、簡単な商売をやらせてみる。
商売のいろはや難しさ、楽しさを味わってもらう。経営経験は重要の要素1つになりえる。
・ダム経営
ダム経営をするには、ダム経営をするということをまず、決めること。
とにかく、現金を会社に残すこと。
土俵の真ん中で相撲を取る。すべて、正々堂々とした行動をとる。
・無借金経営
物件購入以外には、それほど、大きな金額を必要としないビジネスモデルなので、前述の費用以外は、無借金経営を目指す。
また、基本は、全体売り上げの30%を超えないようにする。
70%は市場環境の変化が直接影響しない施主案件を扱う。
・経費最小、利益最大
矛盾しているが、この矛盾に立ち向かうから革新ができるし、ワクワク感が生まれる。
・業務拡大の時
収益の向上がないままの業務拡大は危険。収益やシステムの目処がついてからの業務拡大が無難。
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これより、各章で、今の自分で気になる部分を書いてみた。
1、キャッシュベース経営
建築会社のため、支払いが不定期、そして、遅れることが多い。
それは、雨の影響や役所の認可の問題などがある。
しかし、これを読んでから、
変動費扱い口座と固定費口座を分けることを考えた。
固定費口座はおもに粗利を入れる口座にしてみる。まさに会計の教科書みたいな感じになると思う。
2、1対1の対応を貫く
1つの請求書と入金、支払いをする。
現場ごと口座管理をして、入金、請求、支払いを1対1にする。
これには、前述の変動費口座が大いに役に立つと思う。
3、筋肉質の経営をする余計なものは買わない。
税金払うくらいならとうことで、無駄な高い車などは買わない。
中古品で大丈夫なのは、中古品で対応する。
車や機械。
4、完璧主義を貫く
マクロとミクロでみる
100%達成
厳しい確認で100%を目指す
これは現場ごとにソフトで行っているが、
全体のPL,BSは最低でも、3か月に1度は行い、
マクロとミクロ管理をおこなっていく
5、ダブルチェック体制
経理は確実に最終確認は2人でさせる。
そうすることで、人に罪を作らせない。
性善説と性悪説の話と、誘惑があっても2人チェックなら変な気が起きずに
罪を創らせることはない。
社員にやられたという社長の話はたくさん聞きますし、
直接的に関係していないが、事業企画の面でも
大きな資産を溶かす可能性があるものを
社員さん任せにすること自体も社長の怠慢となり、
その社員さんの自信と情熱をうしなうこともあり得るので、
とにかく、良い意味で重要な部分は、任せて任せず。
6、採算の向上
時間当たりの採算性
部門別採算性
付加価値の追求
これは、アメーバ経営になるのだろう。
さっそく、会社を
成約、設計、施工、メンテナンスの4つに分けて、
さらに、固定費やマネジャ費用の分配をふくめて実践してみる。
7 透明経営
公明正大に行う
社内、社外のコミュニケーションをよくする
経営計画書を作成しており、
年度計画や粗利目標なども記載してある。
これを社員はいつでも閲覧できる。
最後に、やはり、経営者の「真摯さ、誠実さ」
がもっとも大切になるのだろう。