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起業1年目の教科書 を読んで
起業1年目の教科書 今井 孝 著
思った以上に良かったなと思う1期待を裏切る1冊でした。
ニュージーランドでゼロから創業し、2018年で11年目。
自分ができるんだから、他人もできるはず、
自分は努力して今があるんだから、他人も同じくらい努力するはず
という創業者にありがちな道を自分も進んでいた。
社会にとって「無くてならい会社」ではなく、つまらないことをしている自分に気づき、目覚め、会社創立から11年目の2018年度を第2創業期と位置づけ改革をした。
先に取り組むことが、
関わる人を喜ばすこと、とくに、従業員や協力業者さんたちです。
もっとも、取り組んだほうがいいことは、
相手に大きな負担なく、
「小さな成功体験」
を増やしていくことが必要なのかなと思っていた。
そしたら、この本が目に入り、すっと手が伸びた本。
その瞬間も、
ぬるいことが書いてあると思うが、大丈夫かな?
普通の人は、それが普通なのだから、
普通の人の気持ちに戻る意味でも、
とか、無意味に自問自答しながら、表紙をめくった。
会社をもっと、もっと、楽しい道に進めるためにも読むべき!!
と、勝手に熱くなって読み始めた。
いいことがたくさん書いてあり、
独立する気がない従業員の方も、会社での成績があがるので、
是非、読んだほうがいいと思う1冊。
自分が気に入った、熱くなった部分だけ目次を参照に
自分に照らして感想を書く。
>>>
第1章 起業を思いついたら
・ありきたりのアイデアでスタートする
・なんでもいいから「最初の1歩」を踏み出す
・夢はなくてもいい
・リスクを取らずにスタートする
・ビジネスモデルは後から考える
・身近な人は応援してくれないものと考える
ビシビシ名言が入っていると思う。過去10年いろいろと怪奇なビジネスをしてつぶれた会社をたくさん見てきた。
「なにかやりたい」けど、といろいろと言い訳して何もしないで、いつも愚痴ばかり言っている人もたくさん見た。
夢がないと困っている人もたくさんいるが、不純な動機でいいので、なんか、始めるべき。何かあるよと思う。
大きなリスクを負うと、普通の人は、ほぼ死に近い状態になり、その後の人生で浮上はほぼ無理。
なので、昔はリスクを負い退路を塞ぐべきと思っていたが、今は、そう思わない。
ただ、借金は絶対に、返すという覚悟でやっている人は、どこか違うし、誰かが助けてくれていた。
自信があるから、やらせてくれと言って、借金を増やしたら、「会社が悪い、社会が悪い」といって、どこかへ逃げる人間もたくさん見てきた。
第2章 起業までの準備
・まず時間を確保する
・今の仕事を8割の時間で終わらせる
・お金の不安を最小化する
・今の会社でテストする
何もしない人は、時間がないという。だれも時間なんてないよ。と思う。そのなかでも、ながらでもいいので、とにかく、時間を創ること。また、仕事が遅い人は、5分でいいので、終わることを考えるべき。
結局、仕事は、突き詰めると。「速く終わらせる」ことで収益が大きく上がる。お金がかからないビジネスをやってみる。その代わりは、後にも出てくるが、時間はかけよう。
自分はできなかったが、是非、是非、今の会社のテストをお勧めする。
自分みたいにゼロからするとかなり大変。
第3章 ビジネスプランを立てるには
5分で目標を仮決めする
わがままな目標を立てる
愛のある売上目標を立てる
おおらかにお金の流れを見る
数字に弱くていい
お金以外で安心を手に入れる
失敗の回数を決めてスタートする
考えが堂々巡りしてもいい
上記はすべてが愛のある言葉だと思う。
この章は、本当に大切な章だと思う。
自分は、熱血野球部出身なので、とにかく、猛練習という感じでやっていたので、
それなりに、成果を出せるが、それなり。
自分に厳しくではなく、自分に優しく、とにかく、愛をというこの章はほっこりしていてよかった。
これを、起業前に知っていれば、相当、楽だったと思う。
第4章 商品をつくるには
お金をかけずに試作してみる
オリジナル商品にこだわらない
絞り込めなくてもよい
商品開発に他人を巻き込む
最初は「将来の自分」を売る
スキル不足を回数で補う
ウリがなくても始める
ここも納得。最初は普通にやるべき。そこで、最低限食べていけることができるのが先決だと思う。
ビジネスで最も重要なこと、または、プロとは、「約束を守る」
の一言だと自分は思っているので「凡事徹底」していれば、
確実にコアなファンは増えていく。
目次にもあるように、まさに、最初は「将来の自分」を売る。ですね。
商品開発に他人を巻き込むのは是非、試していきたい。
まだ、まだ、自分たちだけで考えてしまっている部分があるので、
自分たちのメインのお客様を意識して行ってもいいかも。
第5章 価格を設定するには
自分の都合で価格を決める
商品を提供するのではなく、価値を感じてもらう
価格を上げる理由をコツコツ作る
値引きはいつでもできると知っている
安い値段でも最高の仕事をする
2018年より、TOYOTA式を取り入れて、自分たちが売りたい金額ではなく、自分たちのお客様が買いたい金額より逆算して、それでも自分たちに利益が出るためには?という発想に変えた。
また、目次にもあるように、価格の値下げ交渉もほぼ受け付けなくした。
安い値段の仕事は自分たちの得意分野ではないので、受けなくした。
上記をしたら、売り上げは、1年前にくらべて7倍くらい増えた。
第6章 マーケティングとセールスを行うには
まず仲間を増やす
最初の1件を大事にする
接近戦に持っていく
商品がなくても情報発信する
最初は効率を度外視して集客する
ITに弱くてもいい
反応を正しく把握する
健全な下心を持つ
100点が無理なら部分点を稼ぐ
売れている人をバカにしない
仲間は重要ですね。できる限り志が高い仲間を持つべき。
また、あれやこれや言わずに、最初のほうの仕事は一生懸命やるべき、そうするとドラクエではないが
いろいろな扉が開く。そしたら、そこから、たくさんの最新情報を得るので、どんどん世間の役に立つ情報を発信する。ITは基本プロに任せればいい。
昔は、品がなくて、儲かっている人を馬鹿にしている部分があったが、今はない。「あの人は、どうやってお客様を喜ばせているのか?その秘訣はなに?彼の魅力は何?」と思うようになった。
第7章 成功する起業家の時間術
最初はあえて限界まで忙しくしてみる
1日を記録する
やる気のない 前提で1日の計画を立てる
今日1日の仕事に集中する
地味な作業から価値を生み出す
準備の時間を減らしていく
情報をスピード処理する「箱」を持つ
エネルギッシュに働ける時間を増やす
これも、その通りですね。もともと、限界までやるのが好きなので、自分は何ともないですが、やったことがない人はお勧めします。自分の好きなことならできますよね。
限界までやって見えてくる景色があります。
ある本で、なぜ、人間は生きているのか?
「未見の我に会うため」
という言葉もあるくらいです。
最近、自分は、旅行して見る自然の景色よりも、
自分が少しでも関与している「他人の成功」を見ている景色のほうが全然好きで感動します。
自然に比べたら、小さな人間の小さな努力のたまものだからでしょうか?
まさに、「未見の我」に会っている瞬間です。
といっても、仕事は基本、地味な作業の繰り返しですし、準備ばかりですし、なので、ワクワク感をもって、どんどん、エネルギッシュにやっていかないとです。
第8章 チャンスを最大限に活かす
チャンスにはまず乗ってみる
お金を使う基準を持つ
1割の成功を活かす
「必ず元を取る」と決める
いろいろと、考えるより、
そんなにお金がかからないなら、まず、やってみるべき。
第9章 起業家のチームづくり
「助けてくれる人リスト」を作る
応援をしっかり受け取る
有力者にかわいがってもらう
売れてないときから人に任せる
こだわらずにチームを作る
人に頭を下げる
あとがき
素晴らしいの一言しかないです。
すべてがその通りだと思います。
自分は恵まれていたので、たくさんの協力者がいました。
協力者がいなければ、会社経営は難しいですし、成功してもつまらないです。
自分は、基本は、お世話になっている人から誘われたら、
「0.2秒で、わかりました行きます。」
をしてきました。
仕事以外でも、いろいろな食事会などでいろいろな出会いや勉強もできます。もともと、いろいろな人に会うのも好きですし、
「損得で返事するのが嫌だ」というのもあります。
お世話になっている人からの誘いなら、
「恩返しに、そのくらいさせていただきます。」
という気持ちで返事してました。
神様は見ていて、とんでもない奇跡をたくさん見てきました。
とにかく、超お勧めの1冊です。
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