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AI所見問題

AIに所見を書かせる問題について、私見を述べてみます。
例えば、ChatGPTに所見を書かせることは可能です。以下、ぼくがChatGPTに書かせた所見です。

①頑張り屋さんで努力家です。授業や宿題に真剣に取り組み、成績が向上しました。今後もこの努力を継続してほしいと思います。
②社交的な性格で、クラスメートとの関係が良好です。協力的で人を思いやる姿勢が素晴らしいです。さらに積極的な発言やリーダーシップも期待しています。
③創造力豊かで自己表現が上手です。絵画や作文などの創作活動において才能を発揮しています。将来の成長が楽しみです。
④注意力が向上し、授業に集中して取り組むことができるようになりました。自己管理が進んでおり、成績の向上にも繋がっています。
⑤積極的に学習に取り組む姿勢が見られます。質問を積極的にするなど、自主学習の意欲が高いです。さらなる学びへの意欲を持ち続けてほしいと思います。

上記5人分の文章をつくるのに、30秒ほどだったと思います。それなりの文章だと思いませんか?ぼくが保護者だったら、子どもがこの所見の書かれた通知表を持ってきても、おそらく疑うことはしないと思いました。

一方で、所見がAIによって代替えできるものであるなら、そもそも論ですが「所見っていらなくね?」という議論になってくると思います。なぜなら、通知表は教師が子どもを評価したものであるはずだからです。

AI時代における所見作成において、ぼくの最適解は「骨子はAIにお願いし、肉付けは教師がやる」です。
まず、0⇒1の作業というのは非常に時間がかかります。それを30人の子どもに対して複数(小学校では「総合所見」「総合的な学習の時間」「道徳」「外国語活動」とかもあります)行うのは、めちゃめちゃシンドイ。その最初の骨子となる部分をAIに任せる事ができれば、かなり効率的です。しかし、もちろんAIの文章をそのままコピペするのではなく、それをベースに、その子たちの普段の様子から見取ったことや、担任の想いなどを載せて肉付けします。そうして完成した所見は、0⇒1からの作業で作るよりも短時間で、かつ担任の想いのこもったものになるのではないでしょうか。

教育業界にAI技術はまだまだ浸透していませんし、ぼく自身もこれが良いのかどうかは分かりません。しかし、試行錯誤しながら、より良いAIとの付き合い方は探し続けていくつもりです。


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