見出し画像

4象限マトリクスの使い方2 (ストックとフロー)

私が最近ハマっている4象限マトリクス。何回かに分けて4象限マトリクスを使い倒すコツをまとめていこうと思います。今回は、「ストック」と「フロー」の考え方についてまとめてみます。なお、前回の記事は下記になります。

そして今回のサマリはこちら


「ストック」と「フロー」

4象限マトリクスに限らないことですが、物事を考える切り口の一つに「ストック」と「フロー」があります。「ストック」とは静止状態のこと、「フロー」は流れという具合です。
例えば、社員の教育計画などで考えると、社員の保有スキルは「ストック」の情報、社員の教育計画は「フロー」の情報になります。社員の保有スキルは分析した時点の情報になりますが、教育計画には時間軸の考えが付加されるためです。
例えば、財務分析なんかで考えた場合、B/S(貸借対照表)は「ストック」の情報、P/L(損益計算書)は「フロー」の情報になります。B/Sは決算書作成時など、計算した時点の情報になりますが、P/Lは1年間の活動結果が数値になります。
私が4象限マトリクスを使う際、この「ストック」と「フロー」を意識して思考しています。静止状態である「ストック」状態を分析し、その後、時間軸を組み合わせて「フロー」として分析します。この思考法を私は勝手に「ストック分析」と「フロー分析」と呼んでいます。文章だけだと伝わりづらいと思いますので、上記で例に出した社員の教育計画で少しだけ補足説明をしてみます。

ストック分析の例
まずはストック分析の例です。

画像1

上の図は社内人材を分析した場合の4象限マトリクスになります。縦軸にスキル、横軸にモラール(やる気)を設定し、人材を4象限でマッピングしています。ただし、これは分析した時点での従業員の状況を分析しただけであり、静止状態での分析「ストック分析」になります。

フロー分析の例
次にフロー分析の例です。

画像2

スキルとモラールの高いAさん、Bさんが理想です。スキルは高いけどモラールが低いDさん、Eさんはモラール教育が必要です。モラールは高いけど、スキルが低いCさんはスキル教育が必要です。スキルもモラールも低いFさんは、まずはスキルかモラールかどちらかを高める必要があります。または、スキルとモラールを同時に育成する選択肢もあります。教育には時間が掛かりますが、どのように人材を育成していくかまで踏み込んで分析することを「フロー分析」とします。(繰り返しますが、私が勝手に呼んでいるだけです。)

4象限マトリクスを使い倒すために
4象限マトリクスを使い倒すためには、この「ストック分析」と「フロー分析」を意識することをお勧めします。「ストック分析」は基本、「フロー分析」は応用といった感じになると思います。次回は基本となる「ストック分析」についてもう少し突っ込んで考えてみたいと思います。 


普段はTwitterで情報発信しています。
気楽に絡んでください。
https://twitter.com/Mick_Consult

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?