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愛猫の最期の日のこと #3
愛猫ネオの最期の日のことの昨日と一昨日の続きです。
ちょうど2週間前の話になります。つい昨日のことのようなのか、すでに遠い昔のことなのか。感覚が変になっています。ただ、もう目の前にいないということだけは確かなようです。
2022年1月23日(ネオが旅立った日・前編)
私はnoteに「旅に出発しようとして途中で帰ってくる愛猫」というタイトルで画像だけ載せていました。
写真は私のお腹の上に乗っている愛猫ネオです。なかなか厳しい状況なので画像だけ置いていきます。昨日の14時位から今まで、旅に出発しようとして、やっぱりやーめーたーというのが何回も続いていて、ふたりとも全然寝ておらずです。時が来たらこの時のことを詳しく書きます。
20時49分に公開しているので、その約1時間後に旅立ったということになります。時が来たので、覚えている限り最期の日のことを書こうと思います。
夜中
0時20分頃電気を消して眠りについた私たちでしたが、しばらくすると私の右脇をボンボンと蹴飛ばす感触があり、なんだ?と起き上がると、ネオがあっち向いたりこっち向いたり、全身を突っ張るようにさせていて、急いで電気をつけると、変な呼吸音(チッ!とかチュッ!という音)が更に大きくなっていて、今までより深刻な状態に見えました。
これまでの状態に更にもがく感じがプラスされたようでした。寝ている場合ではないので、ベッドから降りて床に座り、ベッドに横になっているネオを見守れる体勢をとりました。
ネオの状態
・悲しいほどどんどん冷たくなっていく。特に後頭部、背中、肉球の冷たさを感じた。
・上半身だけ起こして周りをキョロキョロ見渡したあと、力尽きたようにパタンと崩れ落ちてまた横になる。
・頑張って私がいるほうに近づこうとする。
・お腹や喉を大きく動かして呼吸をしている。
・変な呼吸音(チッ!とかチュッ!という音)を出している。
・痙攣。特に前脚の震えが多く見られた。
・お口の中からいつもと違う匂いがする。(尿毒症のアンモニア臭とも違う匂い)
そして1時45分頃、上半身だけ起こして周りを見渡し、力尽きたようにパタンと上半身を倒し、そこにある私の手に顔をもたれかけたその時、それに近いような、絞り出すような、あの声を初めて出したのです。
最期の最期、猫は長く太い声で鳴くことが多いと言います。
猫の死の間際の行動として本当によく紹介されている行動です。
今までも何度か覚悟を決めていたつもりでしたが、この声を聞き、本当に覚悟が必要なのだとあらためてわかり、涙があふれ出て、「ネオ、ネオ」と声がけをしました。とにかくネオのそばにいて寄り添い続けました。
しばらくするともがくような動きがなくなり、呼吸が落ち着く時間もあったりして、あの鳴き声を聞いてからは、いつ逝ってしまってもおかしくないと思っていたので、どうかこのまま眠るように旅立ってほしいと願うばかりでした。
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0時20分頃から様子がおかしくなり、もがき苦しみ、あの鳴き声を聞き、いつ旅立ってもおかしくなかったのですが、3時頃になると落ち着いついた様子を見せてくれたので、きっと今ではないのだと思い、またベッドで2人で横になることにしました。
午前中
いつものように6時30分に起きて外の景色を撮りました。結局これがネオの最期の朝になってしまいました。
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ネオの最期の朝の空
朝は変な呼吸音もさほど聞こえず、しばらく落ち着いていた様子で、ダラ〜っと横になっていたのですが、7時10分くらいに上半身を起こしたあとからまた変な呼吸音が聞こえ始めました。
この時の動画を見ると、ネオの手を持ち上げた時にブルブル震えていたので、落ち着いているように見えてもずっと痙攣はしていたようです。
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そしてまたここから、もがくような状態に入り、8時20分頃に前回聞いた声より更に大きめのあの鳴き声も聞こえ、その後も何度か鳴いていたので、午前中にはお別れの時がくるのだろうと思いました。
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それでも、なんだかんだで12時近くになり、私は毎日午前中にネオの動画をインスタのストーリーに投稿していたのですが、この日の投稿をどうするか悩んでいた私は12時直前になっても迷っていて、でも、まだネオは生きているのだから投稿しなくては・・・と、ネオの可愛いクリームパンの手とお腹の呼吸がわかるような動画を撮り投稿しました。
この毎朝の動画は、ネオがSUBシステムの手術をする前に、いつ尿管結石が詰まってネオが朝を迎えられなくなるかもしれないと不安な時に、毎朝「おはようございます」が言えるのは当たり前ではなく奇跡の連続なのだと思い、2019年10月6日の朝から「おはようございますなのネ」とネオ語の挨拶を添えて始めたことでした。約2年3ヶ月続いていましたが、この日が最後となりました。これだけ続いたのも奇跡なのかもしれませんね。
午後
インスタの投稿を終えたあと、私はネオをベッドから抱き上げ、私があぐらをかいて、ネオを乗せて、しばらく時間が過ぎるのを待ちました。
「私の腕の中で眠るように旅立ちました」というご家族の話をたびたび聞いていたので、そうなればいいなと思ったからです。ですが、そんなに都合よくいくはずはありませんでした。
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そのあと、ネオを抱きかかえてお家の中のツアーをしました。玄関も浴室もキッチンも何もかもネオが行くのはこれが最後になるのだろうと思ったら、苦しくてたまりませんでした。特に浴室はシャワーで水をよく飲んでいたので辛かったです。
そしてせっかく抱っこしたのだから、そのまま私のお腹の上に乗せて、一緒に寝転がって、私のお腹の上で穏やかに旅立てばいいと思いました。
実はこれは私の理想でもあって、ネオが我が家に来た時に初日の夜から私のお腹の上に乗り、初日から私のことを家族だと認めてくれたのだと思えて、だから最期も私のお腹の上で迎えてくれればいいと思っていたのです。
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何枚も写真や動画を撮りました
ネオをお腹の上に乗せたら、なんだか私のほうが落ち着いてしまい、寝不足もあってそのまましばらく寝てしまいました。ハッと気づいたら15時過ぎていて、ネオが私の顔をジッと見ていました。私が寝ている時、ネオも寝ていたのか起きていたのかはわかりませんが、ふたりに優しい時間が流れていたことだけは確かです。
写真や動画を見る限り、しばらくイチャイチャしていたみたいで、15時50分頃にネオをお腹の上からおろし、再びベッドに寝かせていました。
それからまたもがくような状態に入り、16時30分頃、バタンバタンと動きが激しくなり、あの鳴き声も出して呼吸も速くなったので、確実に逝ってしまうのだろうと思ったのですが、17時台になると動きがおさまり、また落ちつき始めてダラリと横になっていました。
今日で終わらせる予定でしたが、長くなってしまったので、つづきはまた後日。
愛猫の最期の日のこと #最終回 へつづく。