「翻訳者のためのおしゃべりサロン」の紹介
先日投稿した記事で自己紹介したとおり、わたしは英日出版翻訳者ですが、そのかたわら「翻訳者のためのおしゃべりサロン」のスタッフを務めています。そこで今回は、「翻訳者のためのおしゃべりサロン」とはどんなところか、ご紹介します。
「翻訳者のためのおしゃべりサロン」とは
「翻訳者のためのおしゃべりサロン」とは出版や翻訳に関心のある方のためのコミュニティで、毎月第1水曜(1月と5月は第2水曜)にはオンラインで「翻訳者のためのおしゃべりサロン」を開催し、翻訳の学習方法や仕事について情報交換をしたり、気軽におしゃべりを楽しんだりできる交流の場を提供しています。また不定期で「読書会」や「レジュメ勉強会」を開催し、今後は「ワークショップ」や「ミニセミナー」といった楽しく学べるイベントも開催していく予定です。スタッフ6名で運営していますが、どんなメンバーかは下記をご参照くださいね。
「翻訳者のためのおしゃべりサロン」とわたし
そもそもなぜわたしが「翻訳者のためのおしゃべりサロン」のスタッフになったかというお話をいたします。わたしは2013年に出版翻訳者としてデビューしましたが、その前から日本出版クラブ「洋書の森」主催の「翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座」にちょくちょく参加するようになりました。そうしているうちにボランティアスタッフのおひとりから仲間に加わらないかとお声をかけていただき、2017年度からはボランティアスタッフとして、毎月開催される「おしゃべりサロン」に参加したり、講座を開催する際もお手伝いさせていただいたりと微力ながら活動してきました。日本出版クラブは当初は神楽坂にあったため(2018年に神保町に移転)、当時鎌倉に住んでいたわたしはJR飯田橋駅から長い坂をのぼって通ったものです。2020年春にコロナ禍に見舞われてからはやむを得ず講座はしばらくお休みすることになりましたが、ボランティアスタッフ主催の「おしゃべりサロン」はオンラインですぐに再開することができ、東京近郊以外や海外にお住まいの方まで参加していただけるようになりました。残念ながら2023年度末をもって「洋書の森」は幕を閉じましたが、今年度からは、わたしたちボランティアスタッフ6名は新たに「翻訳者のためのおしゃべりサロン」を立ち上げ、今度は「スタッフ」として活動を続けることになりました。そうして引き続き毎月「おしゃべりサロン」を開催しています。
「翻訳者のためのおしゃべりサロン」主催として初めての対面イベント
7月7日(日)には、「翻訳者のためのおしゃべりサロン」主催として初めての対面イベント〈『リーディング・リスト』読書会――レジュメつき〉を西新宿の貸し会議室で開催しました。課題書である『リーディング・リスト』(レスリー・シモタカハラ 著)の感想を語り合うのはもちろん、本書の翻訳を担当された加藤洋子さんの書いたレジュメを公開し、それについても話し合う機会を設けるといった、手前味噌ながらなんとも贅沢なイベントです。当日は、ゲストとして加藤洋子さんと、本書の版元である北烏山編集室の編集者、樋口真理さんをお迎えし、サプライズゲストとして書評家の倉本さおりさんにもお越しいただきました。おかげさまで11名の参加者のみなさまと共に賑やかに語り合うことができまして、読書会後には会場の近辺で懇親会を開催し、親睦を深めました。
10月の「翻訳者のためのおしゃべりサロン」
そんなわけで毎月開催されているオンライン「おしゃべりサロン」、もちろん来月も開催します! 10月2日(水)の14:00〜16:00、参加費は300円。翻訳者さん、学習中の方、編集者さん、エージェンシーさん、書店員さん、読者さんなど出版翻訳に興味のある方ならどなたでも歓迎です。お申し込みは下記のPeatixからどうぞ。
〈翻訳者のためのおしゃべりサロン〉主催ワークショップ「現場から見た翻訳書編集のいま」開催決定!
そして新たなイベント開催も決定しました! 先日、「翻訳者のためのおしゃべりサロン」の X(旧Twitter)や Facebookでもお知らせしましたが、光文社の翻訳担当編集長・小都一郎氏を講師にお招きし、対面形式で翻訳出版について語り合うワークショップを開催することになったのです。11月24日(日)14時30分から開催予定で、参加者のみなさんにも積極的に発言していただきたく、自由に質問・ディスカッションする時間も設けます。会場は浜松町/大門駅近くの貸し会議室、参加費は2500円。ワークショップ後には、懇親会も予定しています。受付開始は、10月10日ごろの予定です。スケジュールを空けてお待ちください。
こんな感じで活動している当サロン、よかったら気軽に参加してみてくださいね! 初参加の方も大歓迎です。スタッフ一同、心よりお待ちしております。