サン=サーンス Op.1 ハルモニウムのための3つの小品
先日のモダンチェンバロ研究会で余談で上がってきたハルモニウム。
今まで同時代の楽器だということは理解していたのですが、レジスターへの考えで大いに参考になることがあり調べています。
1852年作曲、
カミーユ・サンサーンス(1835〜1921)
17歳の作品です。
1848年、13歳にして、サン=サーンスはフランス最高峰の音楽学校であるパリ音楽院への入学を許可された。学生たちはたとえサン=サーンスのような抜群のピアニストであったとしても、オルガンに関する学課を履修するよう奨励された。というのも、教会オルガニストのキャリアにはソロピアニストよりも多くのチャンスが与えられると看做されていたからである。サン=サーンスはオルガンを教わったフランソワ・ブノワについて、オルガニストとしては平凡でありながらも教師としては一流であると考えていた。ブノワ門下からはアドルフ・アダン、セザール・フランク、シャルル=ヴァランタン・アルカン、ルイ・ルフェビュール=ヴェリー、ジョルジュ・ビゼーらが輩出している。サン=サーンスは1849年にオルガニストとして音楽院の2等賞、1851年に1等賞を獲得、同年には正式に作曲の勉強を開始した。作曲を教えたのはケルビーニの配下に居たジャック・アレヴィであり、シャルル・グノーやビゼーを教えた人物であった。(wiki)
このような時期の作品です。
ハルモニウムについてもっと知りたい。
ハルモニウムの楽譜にはストップの記号が指示されているものもあり、オルガンにもモダンチェンバロにも参考になる楽器です。
ハルモニウムは、1842年にフランスで誕生したと言われています。パイプオルガンの設備投資が高額だったため、アコーディオンのようなリードを用いてオルガンの代用として開発されました。イギリスによるインド統治時代にインドに伝わり、インド音楽に適した形に改良されました。(wiki)