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#31クロード=ベニーニュ・バルバトル(Claude-Bénigne Balbastre, (1724 - 1799)Prelude(1777) La Canonade


クロード=ベニーニュ・バルバトル(Claude-Bénigne Balbastre, (1724 - 1799)はフランスの作曲家・オルガニスト・ハープシコード奏者。   唯一残されたクラヴサンのための曲集は「Pieces de Clavecin (1759出版)」で17曲収録されています。 今回はこの作品集には含まれない作品2曲をご紹介します。

今回は1973年出版のle pupitre社のAlan Curtis監修、バルバトルの曲集に含まれる1777年作曲のpreludeとそれに続く La Canonadeを演奏しました。 La Canonadeはオルガンで弾かれることが多いようです特に特に楽器指定はありません。 因みに1973年、Alan Curtis監修のle pupitreのバルバトルの曲集には 元々の17曲のほか 1748年作曲のFugue (org) prelude (1777) Fugue (Annon. Balbastre?) Sonate en Quatuof, Ⅳ)(1774) La d'Eselignac Marche des Maeseillois et L'Air ca ira (1792) が含まれます。
バルバトルの父親はオルガニストで、2度の結婚で18人の子供がいました。父親から音楽の手ほどきを受け、後にクロード・ラモー(ジャン=フィリップ・ラモーの弟)に師事した。 その後ジャン=フィリップ・ラモーの後押しもあり、1750年にパリへ渡った後1755年にコンセール・スピリチュエル(18世紀フランスの演奏会・音楽集団の名称で、カンプラ、ラモー、モーツァルトなども初演を行うなど、市民向け演奏会のあり方の一つとして、ヨーロッパ各地で広まったシステム。1791年のフランス革命で一度終焉を迎えた。)でデビュー。さらに1760年にノートルダム大聖堂のオルガニストに就任。1776年にはルイ16世の弟プロヴァンス伯(後のルイ18世)付きのオルガニストに指名され、マリー・アントワネットにもクラヴサンの指導を行うなど権勢を誇った。しかし、フランス革命の勃発によりその地位を失い、晩年はラ・マルセイエーズ、サ・イラなどの革命歌を編曲しつつ貧困のうちに没した。 Prelude (1777) La Canonade preludeはノンムジュレで書かれています。解説によればこの後に”La Canonade”が続きます。この曲は“Marche des Marseillois et L’Air CA IRA”と同じく 大砲を思い浮かべるトーンクラスターを使い効果的です。La Canonadeは作曲年不明で楽器指定もありません。


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