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”教育をアップデートせよ!”って、言ってるやつこそ、アップデートせよ(笑)

『流行に踊る日本の教育』(東洋館出版社)読んでます。信頼できる顔ぶれの、ていねいな、”地に足の着いた”日本の教育のこれまでの振り返りと、これからへの提言です。

タイトルがアレなんで、まぁ、読む前から、きっと読む人を選んじゃうアレなわけですけど(笑)、ほんとはムカッ!と来たであろう、”未来型の学び”をすすめたいひとに読んでほしいです(笑)

いや、”新しい学び”やら、”未来の教室”やら、全面的にディスりたいわけではないのですよ(笑)著書の先生方も、そして僕も(笑)

そもそも、僕自身も、

”今と未来を生きるために必要な学力ってなんだろう?”

とか、

”深い学び、探求する学びを実現できるにはどうしたらいいか?”

とか、

ずーっと!ずーっと!

考え続けてきました。その問いに対する答えとしての、”僕なりのひとつの選択”が、”教えない教育”を謳う、(学ぶひとが)自分で選ぶ!学ぶ!気づく!の「らくだメソッド」で学ぶことで、現在、小さな子から大人まで、誰もが学べる自学自習の学習塾、学習塾ホライズンを主宰しています。

僕の中では「探求」とかの言葉が”流行る前”から(笑)、探求の学びに取り組んできた自負があります(笑)。

うちの塾は、十年以上前から、”黒板のない、授業のない、当然、チャイムとか鳴らない、時間割のない、学年や年齢の違う子が、同じ学び場でバラバラに、自分のペースで学ぶ塾”です。

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ですから、ウチは”自ら学ぶ力を育てる場”であり、”主体的な学び”とか、”創造的な学び”とかやってる場であり、いわゆる”二十一世紀型の学び”に関心があるみなさんとは、学びに対するイメージで、共感することが多いと思います。

…でもね、

どーも、実は、同じような方向を向いてるようで、大事なことが必ずしも共有してないなと思うことが多いです。

それは、”新しい教育”なるものが、”本当に新しいのか?”とか、”古い”とされるものが、”本当に要らないものなのか?”といったことに対する判断が、あまりにも拙速ではないか?あるいは、リアルな学びの現場を知らないので、あたらしい!…と、思われるものを(笑)、ありがたがってるんじゃないか?っていうところなんですね。要は、

そんな単純に、

すっきり!キラキラ!わくわく!

は、できないものでしょと(笑)。

そして、むっちゃカッコ悪い日々の試行錯誤こそが、味わい深いものだとも思うのです、逆に。

”特に近年の横文字が躍る状況の特殊性は、単に外来のものに飛びついているというだけでなく、教育について必ずしも専門的知見をもたない人たちの教育論が、教育専門家の見解を経由せずに、それ以上の大きさをもって、教育政策や教育実践に影響を与えているという点にあります(本文10ページ 序章「新しいものにとびつく前に、当たり前をやめる前に」より)

まず、これに尽きると思うんですね。もちろん、いわゆる”外からの目”での新たな気づきなどもあるので、必ずしも、専門家だけで閉じた議論がいいというわけではないと思います。けれども問題は、

”新しい改革として日本に導入されようとしている(されてきた)手法や発想の多くは、歴史的に、あるいは諸外国の取組として繰り返し登場してきたもので、実は「旧い」ものが多い…(本文11ページ)

と、いうことを、”ほんとに知らない”で、

「学びをアップデートしなきゃだめだ!」

…とか、言ってる人が少なくないように思うのです。いや、

まず、あなたの認識をアップデートせよ!

と、思うわけであります(笑)

繰り返し言いますが、…と、言っておかないと、”上からえらそうに”とか言われる閉じた感じもほんとは嫌。言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、ポイズンっ!…戻します(笑)、あたらしいチャレンジの揚げ足取りをしたいわけでもないし、現状の学校での学びのままでいいとは思いません。でも、

「進む前にちょっと立ち止まって」

と、思うんですね。

なぜなら、一度ぶっ壊すと、合理化やら、効率性やらの”都合”も加わって、元には戻らない…。本来、守らなければならなかったことが、”素人の甘い想定”で失われてしまうことになると思うのです。

…そしてその時には、ぶっ壊したひとたちは、”次のイシュー”(笑)に取り掛かってて、後始末とか、責任とか取らない…まぁ、取れないですけど(笑)んだと思うわけです。

特に心配なのは、

教育を、「人材育成」という観点で”しか”みていないひとたちです。

これは、あるいは、”よのなか”の経験値とか少ない人たちが陥りがちな、「目的の部分最適化」そのもので、大変問題があると思います。

よーするに、複雑な問題の解決をめざすには、あまりに、引き出しがない提案をしてないか?ってことです。

僕は、教育は、「人材育成の場」であると同時に、「社会保障の場」としての役割、ひとり一人の生活を守るための砦であるという認識を持っていないと、「社会」がこわれてしまうのではないか?と思います。

ちょうど、昨夜、NHKで西成高校の取組とかやってました。↓

教育は、ほかにも様々な複雑な機能を担っています。もろもろのこと、じっくり考えていきたいのです。

そんなのわかってます!

…というひとは、だいたいわかってないので(僕も、そういうセリフをいうときだいたい、わかってません(笑))、

じっくり、考えましょうよと思うのです。

しばらく、この本をもとに考えまとめていきます(笑)

お付き合いとご意見をいただけると幸いです。

てか、探求、学び、教育、子育てに関心あるひとたちで、この本で読書会とかしたいところです。(けっこー本気)

…「シン・ニホン」もいいけど、こっち側の話もねと(笑)

↑たいへん興味深い一冊ですので、こちらも合わせて、いじっていきたいと思ってます(笑)(※基本的におっしゃってることの方向性はそうだなぁとは思いつつ、ちょいちょい、つっこみたい(笑))。
異なる考えの人たちとの「対話」をこそ”楽しもう。”






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