ちょいちょい書くかもしれない日記(芋の友)
ドイツ人の友人が、「君が好きそうだから」と、お菓子と一緒によくわからないものを送って寄越した。
カール(うすしお)のお礼だそうだ。
本来、送ってくれるよう頼まれたのは、彼の姪っ子のためのアニメグッズで、カールは手持ちの梱包材としていくつか突っ込んだのだが、むしろそっちが伯父と姪っ子双方にヒットしたらしい。
無理もない。カールは旨いもんな。
で、何をくれたのかね……と見ると、細長い紙筒である。
私が愛用しているアルペンザルツにそっくりの容器だったので、てっきり美味しい塩かと思ったら、筒の表面には揚げた芋の写真がある。
これは。
わかった、これはヤベェ粉だ。
ジャガイモに振りかける奴だな。
開けて嗅いでみると、あからさまにタマネギとセロリがいた。ターメリックの気配もする。
パプリカと……くしゅん。胡椒もいるな。
だいたい味の想像はついたが、とりあえず冷凍庫にあった芋を揚げてみた。
十勝めむろ皮付フライポテトは、私が大好きなマチルダという芋を使っている。
めちゃくちゃ旨いので、見かけたら決して逃がさず捕獲してほしい。
揚げて旨い塩を振るだけで十分なのだが、今日は敢えて貰った粉を振りかけてみる。
おおー。
ほどよくスパイスと野菜が香る。辛味はない。
塩も含まれているようだが少し足りないので、追い塩をした。
うまーい!
さすが、無闇に芋を食べる国。芋を美味しくする方法をよく知っている。
これはけっこう癖になりそうだ。
調べてみたら、日本でも輸入している業者があった。
「プレミアムフライドポテトミックス」という名前で出ていた。たぶん相当に割高だろうが、円安だし輸送費もかかるし、そこは仕方がなかろうと思う。
うっかり、冷凍のフライドポテトは他にもある。
次は別の芋にかけてみよう。あと、ターメリックが入っているから、ケチャップと合わせたらカリーヴルストっぽくなるのではなかろうか。
ソーセージも買ってくるかな。間違いなく太るな。