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ちょいちょい書くかもしれない日記(パーカー)

ここのところ謎の火種だったパーカー、私も愛用しているが、最近ではその日の体調のバロメーターにもなっている。
着て、その重さが辛いときは、体調がよろしくないときだ。
今朝はまずまずだったので、そのまま出掛けた。
証券会社の母の担当者と施設で待ち合わせ、母に会ってもらうためだ。
色々と思うところはあったのだが、会った瞬間、わかってしまった。
地獄みたいに真っ直ぐで真面目で仕事熱心な人なのだと。
ゆえに、疑うのも仕事のうちなので、どストレートに全力なのだと。
その印象が間違っていない証拠に、人を見る目は私の100倍ある母も、たちまちその人が気に入ってしまった。
母は連れてこられたとき、ビックリするほどぼんやりしていて心配したが、どうも昨夜、遅くまで徘徊したらしく。
つまり、眠かったらしい。
ついでに、お昼ご飯前で相当にお腹も空いていた。
もともと健啖家の母なので、身体が回復してくると、施設の栄養管理がしっかりした食事では物足りないのだろう。
むしろお腹が空くのはとてもよい傾向だ。
とはいえ。
こんな状態で、大事な話ができるかなあ……ととても心配したが、担当者がすこぶる気に入った(目がいい! と絶賛していた。わかる)&財産の話、というダブルの要素で徐々に覚醒し、驚くほどよく喋ってくれた。
勿論、つじつまが合わない話も多いし、話題も謎の跳躍を見せる。
それでも、多少の緊張感をはらむ面会というのは大切なのだろう。
私を信頼してくれてはいるが、それでも「チェックは私がちゃんとしないとね」などと言っていて、いいぞ、その自主性。
母の資産について3人で話し、これからのことも少し相談できたのもよかった。
例のNGだった書類も返してもらった。
正直、偽造疑いについてはまだムカついてはいるが、いいこともあった。
施設にお世話になっている以上、本来ならば面会時間を厳守せねばならない。規則では15分以内だ。
これはやむを得ないとお目こぼししてもらい、母とああでもないこうでもないと2時間も一緒にいられた書類作成時のあの時間は、もう二度と持てないかもしれない。
そう思えばあれは貴重なひとときだったし、返してもらった書類は、奇跡的にしっかりした筆致で書けていた母の姿と共に、いい思い出の品となってくれるだろう。
私の手元に返してもらえて、よかったという気すらする。
お守り代わりにずっと持っていよう。
そういえば今日も、母は右肩を打撲したばかりなので心配していたが、きっちりサインはできていた。
色んな意味で安心した。
おやつもケアマネさんにたっぷり預けておいた。
「今日もひとくち摘まんでから、お昼行きましょか~」と言われていたあたり、どうも食事前のわるわるなおやつがルーティンと化しているのだろう。
いいぞいいぞ。
「今回の私のおすすめは、ごぼうのおかきですよ」と、母に耳打ちしておいた。ささやき娘である。

もうひとつ、父関係の気が重い用事もあったのだが、こちらは早々に片付いた……わけではないけれど、前進したので、よし。
この歳になって、「だって全然わかんないんですもん」などという小学生みたいなコメントを発する羽目になるとは思わなかったが、お役所に対しては、正直が吉である。
担当者は「うーんわかんないですかぁ……ちょっと待ってください」と首を捻りながら席を立ち、10分ほどして、笑顔で戻ってきた。
「僕も実は調べる方法わかんなくて、先方に電話かけて聞いてきました!」
君もわからんのんかーい。でも聞いてくれてありがとね。
たぶんこれでいけるはず、というちょっぴり不安交じりの指示を貰ったので、何とか年内に片付けるべく頑張ろう。
相続の手続き期限があったので、お金に関することだけは最優先・大車輪でやっつけたが、それ以外の色々なことが、まだ残っている。
80年近く生きると、こんなに色んなご縁やしがらみができるものなんだなあ、と感心してしまうほどだ。
お金のことは公認会計士さんが腕まくりで助けてくれたが、それ以外のことは、私がひとりで頑張るより他はない。
親の後片付けや整理整頓をやっていると、私には、これを引き受けてくれる人が誰もいないのだ、という事実が凄まじい重さでのしかかってくる。
実はこれが、いちばんしんどい。
弟夫婦は……少なくとも弟は、私より先に死にそうな気がする。奴は、けっこう若い頃に無茶をして、ハードにそのツケを払っているようなのだ。
義妹には、ほしいものがあったら(ないと思うが)シャッと持って行って、それ以外の面倒ごとには知らん顔をしてほしい。
迷惑がかかる身内がいないなら、もうやりたい放題、散らかしたい放題で死ねばいいじゃん、死後のことなんて気にしなくていいじゃん、とポジティブにとらえられる人ならいいだろうが、私はそういうタイプではない。
見知らぬ人にご厄介をかけると思うと、ヤバい……と心底思う。
未だ、実家の汚屋敷ぶりに気づいたときの衝撃が、この身の内に残っているのだ。
あれを赤の他人に経験させるなど、あってはならない。
物を、減らそう。手放せないものは、せめて整理整頓しよう。
未だかつてなく、そう思っている。
来年の抱負である。
このカシオミニを賭けてもいいが、来年末もきっと同じことを言っている。

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椹野道流
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