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ちょいちょい書くかもしれない日記(さんぽ)

自動車で行こうかと思ったが、適度に歩いたほうがいいかと、集会所まで歩いて投票に行くことにした。
昨夜は、電話とLINEで「久し振り! 元気? ところで明日、投票する人は決まってる? 実は私がとっても応援してる人がいて、話だけ聞いてくれる?」という古典的なやつが一件ずつあった。
ああいうのって、効果はあるんだろうか。
私はその手のことで名前が挙がった候補には、何があっても投票しないほうなのだが。
でも、知り合いのひとりが「凄く頑張っていて、いい人なのよ。私もうぞっこんなの」と言ったのはちょっとだけ面白かった。
「ぞっこんって、旦那さんにも言ったことある?」とつい訊ねたら、少し考えて「ないわね」とのことであった。
人間とは愉快な生き物だな。
投票用紙が書き心地がいいとか、あれこれ投票を促すようなポストをSNSで見る。
投票したら、サービスしてくれる店もある。
個人的には、投票に行ったからといって他人によくしてもらういわれはないので、その手のサービスを利用したことはないけれど。
集会所は、入った瞬間にわかるくらい消毒薬のにおいがした。
日頃から高齢者が多く出入りする場所だから、管理する人たちがよほど気を使っておられるのだろう。
淡々と投票を済ませ、立会人のお務めを(たぶんいつも)なさっている地元の重鎮の皆さんに頭を下げながら退場した。
あれは本当に、しんどいお務めだろうなと思う。
腰痛持ちになってから、ただ座り続けることのしんどさを痛感しているので、余計にそう思う。
引き受けてくださる方がいらっしゃるのはありがたいことだ。
今の時期、貯水池のまわりをぐるっと歩いて帰るのは、とても気持ちがいい。
本とお茶とおやつを持ってきて、途中の公園のベンチで読めばよかったなと思った。

帰宅して少し休憩と横になった途端に、病院から電話。
母が夜どおしかなり騒ぐので、同室の方々が眠れず、準個室か個室への移動を積極的に考えてほしいとのこと。
個室の差額ベッド代はちょっとクラクラする感じだったので、できたら準個室で勘弁していただきたいけれど、もし落ち着くまでの数日ということであれば個室でもOKですと返事をして、ご迷惑をかけていることをお詫びした。
電話の向こうのさばけた声音は、たぶん先日会った、大沢あかね似のナース氏だと思う。
骨格が似ていると声も似る。なるほど。
本当は、母をずっと個室に入れてあげたい。
入院がこれっきりだとわかっていたら、迷わずそうするだろうと思う。
でも、この先どれくらいこうしたことが起こるか、もっと言えば、母がこの先どのくらい生きるかが誰にもわからない以上、そこまで気前よくなれないケチな娘である。

昨日、Xで、「あの世にはお供えが100倍量で届く」というポストを見かけた。
父のもとに、先日のうなぎ弁当が100個届いているさまを想像してちょっと笑う。
先にあっちへ行っていた知り合いをみんな呼んで、うなぎパーティを開くといい。父ならきっとそうするだろうと思った。
みはしのあんみつも、今半のすきやき弁当も、弁松のお赤飯も、全部100個届いていたのか。
豪勢な食べ放題だな。
父はひとりで食事ができないさびしんぼうであったので、真偽はともかく、よいポストを見た。
お供えへのモチベが上がる。

結局あまり休めた気がしない週末になったが、少し体力が戻った感じがある。
学校の講義が詰まっているのは、あと2週間。本当はあと1週間のはずが、パンク騒ぎで延びてしまった。
そこは誤算だが、粛々とこなして、あとは養生と執筆のバランスを取りながら年末に向かいたい。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。