ちょいちょい書くかもしれない日記(成長)
講義をした日の翌日は、どうにも朝、しんどすぎて起きられない。
布団の中でふと見たら、出窓に置いた枕ベッドで、新入り猫と末猫が並んで寝ころび、庭を見ていた。
とても風が強いので、ざわざわする庭の木々が面白かったのだと思う。
新入り猫は7年も外でひとりぼっちで生きてきたせいか、うちの猫たちが自然にする「寝床を分け合う」ことがずっとできなかった。
いい場所は奪うもの。
そんな意識が染みついてしまっていたのだろう。
なので、新入り猫が誰かの寝ているベッドを横取りしようとするたび、きっぱり制止して引き離し、静かに諭してきた。
見てごらん、どの寝床もとても大きいから、君がお願いすれば、みんな場所を空けてくれるよ、と。
奪わなくても、仲間に入れてもらえばいいんだよ。みんな、家族なんだから。
お願いの方法はこうだよ、とほっぺたをゴシゴシした。
私が猫なら、「こう舐めるんだよ」と実地で教えられるが、さすがにそれはちょっと。
ずっとキョトンとしていた新入り猫だが、どうやらコツを掴んだらしい。
新入り猫が家に入ったとき、最初に仲良くなった末猫相手なら、「仲間に入れて~」の交渉もしやすかったのかもしれない。
毎晩、私の抱っこで寝る新入り猫なので、誰かにくっついて寝る気持ちの良さは既に知っている。
もっと大規模な猫団子にスッと加われる日も近いかもしれない。
昼前に起きて、かぶと鶏団子の煮物をスープ代わりにして食べた。
届いたばかりのお餅もひとつ入れた。
お餅は、ぜんざいとはりはり鍋に入れるとき以外は焼かない。
よく伸びる、美味しいお餅だった。
大玉と書いてあったが、さほどでもないな……と思ったのも束の間、レンジにかけたらとんでもなく大きくなった。
メタモルフォーゼと呼びたいレベルの膨れっぷりである。
汁椀に入れたら、肝腎のおつゆがほとんど入らないほど。
唖然としながら、ふた回り大きな器を出した。
黴びないうちに冷凍しなくてはと思いつつも、まだ柔らかさの残る餅を凍らせてしまうのが惜しくて、今日明日くらいで食べられるだけ食べちゃえ、という気持ちでいる。
母の用事で山を下りなくてはならないから、きなこでも買ってこようかな。
母の体調はどうにもすぐれないが、施設はまだ面会中止が継続している。
感染症が押さえ込めていないらしい。
会いに行けないので、余計に気がかりだ。
でもそれは、お世話を他人様の手に委ねた以上、仕方のないこと。
先方から様子を知らせてくれるのがありがたい。お手数をかけて申し訳ない。
欲しがっているものを教えてくださったので、ささっと買い集めて届けた。
顔の乾燥が気になっていたので、無印の保湿クリームも追加してお預けした。
スタッフの皆さんに、差し入れのお菓子も。
コロナ禍が始まって以来、何度となくこういう戦いを経験してこられたのだろう。
大変なお仕事だ。
とても尊敬し、感謝している。