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ちょいちょい書くかもしれない日記(抱っこ)

午前2時頃だっただろうか。
突然胸を踏まれて目が覚めた。猫の犯行であることは、考えなくてもわかる。そうでないと、むしろハチャメチャに怖い。
誰だ……と見たら新入り猫で、さすがに驚いた。
私の腕の付け根と体幹の間に迷いなく潜り込んできて、肩に顎を乗せ、ピッタリ寄り添ってくる。
7年も「外にいる! 家になんか入らないし人間も信用しない!」と怒り続けていた猫とは思えない。
いったい何が、この急激な心境の変化をもたらしたのだろう。
人間にはさっぱりわからないけれど、とにかくしっかりと抱き締めて眠った。
夜明け前に、「もういいです」と私の耳に前脚を突っ込んで容赦なく起こして出ていったあたりが、やはり猫という感じだ。
朝に、次男猫が「僕も抱っこで寝ます」と大きな身体で乗っかってきて、まるで赤ちゃん返りだなあといじらしかった。
6匹いると、全員を心ゆくまで甘やかすというのはあまり現実的でないので、ほぼ月イチペースでやってくる友人たちが、本当に心強い助っ人である。新入り猫も、早く彼女たちに馴染んで甘えられるようになるといい。
そういえば、新入り猫はとてもお喋りなことがわかった。
ひとりの時間を確実に必要としているくせに、退屈すると、大きな声で鳴きながら仕事部屋に来る。
他の猫たちが、それを気にしなくなったのがとてもいい。
あとは時間が、彼らの距離を適度に調整してくれるのではないだろうか。

実家の売却契約は結んだものの、なにぶんにも急にまとまった話であるため、買主側の準備がすぐには整わないということで、まだすべての手続きが完了してはいない。
そりゃ色々あるよね、銀行とか。
借金してまであの課題の多い家を買おうというその心意気だけでも、感謝でいっぱいだ。
ただそのため、こちらにも五月雨式に必要な書類やアイテムが出てきて、そのたびに山を下り、街に出ることになる。
面倒だが、膝のためにも無理のない距離を歩いたほうがいい。アップダウンがあまりないところばかり歩けるこの手の用事は、まさに打ってつけだ。
昨夏はスタバに命を救われたなあ……と思い出しつつ、今、販売されているイチゴのドリンクがとても美味しいので、昼ご飯代わりに買って、飲みながら帰ってきた。
そうしたら、弟から連絡。
施設の母が暮らすフロアでインフルエンザ感染者が出たので、1週間ほど面会を中止にするという。
待って~。これから各種手続きで母と色んな人を面会させねばならぬのだ。
手始めは明日なのだ。ちょっと今からのキャンセルは先方に申し訳なさ過ぎる。
施設長に交渉したら、階下のパブリックスペースでごく短時間であれば許可するとのこと。5分くらいのニュアンス。
おそらく何とかなるだろうと思うので、ではそれで、と返事をして胸を撫で下ろした。
先方には、マスクをくれぐれもお忘れなくと念を押した。
とはいえ、母が発熱しようものなら、あるいは感染者が増えるようなら、面会はたちまち不許可になる。
どうぞ健やかに……と色んな意味で祈りつつ、落ち着かない日々は続く。

この冬は雪が多そうだと聞いたので、自動車のタイヤをそろそろスタッドレスに交換したいが、まる一日、車を預けて家にこもっていられる日がいつなのかが今ひとつハッキリせず、ディーラーに電話し損ねている。
師走あるあるな感じだが、早く決めたい。
そして、冷蔵庫にできるだけ多く空きスペースを作らねば……と少し焦る。
年末年始は、冷蔵・冷凍しておきたいものが増える。
今から意識的に、詰め込まれた食材たちを使っていかなくては。
順調に冷え込めば、年末年始には屋外が冷蔵庫になってくれるのだが、ここ数年の徹底した暖冬ぶりを見るだに望み薄だ。
サブの細い冷凍庫がほしいなあ……という気持ちをぐっと抑えて、あるものでなんとかする所存。

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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。