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ちょいちょい書くかもしれない日記(目薬とカレー)

駅前の眼科医院に、朝イチで行った。
ここのところずっと、どうも不自然なまでに眠すぎる……と思っていたのが、眠さではなく目の違和感と気づいたのは1ヶ月ほど前のことだった。
我ながら鈍すぎる。
この歳になって、急に目の具合が悪くなったといえば、恐れるべきはやはり緑内障である。
一度、きちんと診察を受けておこうと思い立ったわけだ。
お決まりの検査を経て診察室に迎え入れられると、そこに座っていたのは、たいへんに美しいドクターだった。
往年の眞野あずささんのような、たおやかな方である。白衣もめちゃくちゃ上品でお洒落だ。
先生は手際よく私の眼球を観察してから、実におっとりと丁寧に、今の状態を説明してくださった。
掻い摘まむと、現段階では緑内障を起こしてはいない。
ただ、眼圧は正常上限に近いし、ド近眼が緑内障になりやすいのは事実なので、この先、定期的な検査は受けたほうがいい。
今の不具合はバキバキのドライアイが原因で、角膜に縦横無尽に浅い傷が走っているので、これは要治療。
ドライアイは年齢的なこともあり、乾燥する季節ということもあり、ついでに言うと、アレルギーや新型コロナ感染の影響もあるかもね、ということだった。
新型コロナ、後遺症が無双すぎて本当に閉口する。なんでもありだな。
老眼は65歳くらいまで進行し続けるので、それまでは眼鏡のレンズを短めのスパンで新調して切り抜けるしかないですね、と言われた。
ションボリ。いや、色んなフレームを試す口実ができたと思おう。
まあとにかく、さしあたっての問題はドライアイである。
乾燥しているなら、外から水分を入れるしかない。
目薬を2種類出してもらうことになった。
朝昼晩、そして寝る前に点眼せねば。面倒だが、それで楽になるならありがたいことだ。
「片方はしばらく滲みると思うのですが、強い気持ちで続けてください」と言われた。
強い気持ち強い愛。
反射的に心でつぶやきながら頷いた。何だっけ。歌?
最寄りの調剤薬局では、後発の目薬が出荷調整で在庫が尽き、先発薬しかないんですがいいですか、と訊かれた。
むしろ敢えて先発薬を希望するタイプの人類なので、ほくほくと受け取ってきた。
とはいえ、目薬まで出荷調整か……。

その後、振込や買い物をあれこれと済ませ、馴染みのインドレストランで古くからの友人と待ち合わせた。
ささやかな新年会である。
こちらも若い頃から美しい人なので、朝からずっと眼福ということになる。
お店のネパール人マスターに「アケマシテオメデトゴザイマース」と素敵なご挨拶を頂戴し、その親しさを訝しんだ友人に「もしかして週イチで来てんの?」と言われる。
いや、さすがにそこまでは。月3ってところかな。
通い出してずいぶん長いので、マスターとは街中で行き会っても普通に挨拶する程度には、お互い顔を認識している。
やたら大きなナンでカレーを食べながら、お互いの近況を話し合った。
みんな、親との関係が重い時期なんだなあ、としみじみ思う。
そろそろ、母の面会予約を取ろうと思いながら別れた。

帰宅して、すぐ昼の分の目薬をさしてみた。
身構えたほどには滲みなかったので、それだけ角膜の傷がまだ浅いということかもしれない。
目は商売道具のひとつなので、大事にしよう。
とはいえ年々、自分自身のメンテナンスに手間と時間とお金がかかるようになるな~。
目がしんどくてどうにも書けずにいる年賀状、もう少し復活してからでも許されるだろうか。
こういうとき、先にいただいてしまった年賀状に書かれたメッセージへのリアクションをしたためてもいいだろうか、といつも悩む。

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椹野道流
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